夜泣きの放置は『ほったらかし』とは別!放置するための過程や注意点を解説!

【医師監修】夜泣きは放置してもいい?夜泣きや育児に対する海外の考え方や、放置とほったらかしとの違いを解説します。また、夜泣きを放置する過程やその注意点も紹介!夜泣き放置の赤ちゃんへの影響や、夜泣きから解放されるための対策も紹介します。

( 3ページ目 )
Contents
目次
  1. 海外では夜泣きを放置するって本当?
  2. 夜泣きの原因は?
  3. 夜泣きの放置と『ほったらかし』は違うことに注意!
  4. 夜泣きを放置するための過程を紹介!
  5. 夜泣きを放置する際の注意点は?
  6. 夜泣きを放置することで赤ちゃんへの影響はある?
  7. 夜泣きから解放されるための対策
  8. 夜泣きの放置に関する体験談!
  9. 夜泣きを放置して赤ちゃんを見守ろう!

少しずつ慣らす

これまで夜泣きの際にあやしていた場合、放置は少しずつ慣らしていきましょう。赤ちゃんもいきなり環境が変われば不安ですし、ママも育児法を変えるときには心配になりますよね。初めは、5~10分ほど見守るところからスタートしても大丈夫ですよ。

また、放置するにしても泣き方が激しい場合には注意が必要になります。その見極め期間も必要なので、徐々に放置する時間を延ばしてみましょう。

体調不良ではないか確認する

夜泣きを放置する前に、注意点として体調不良ではないかどうかを見ておきましょう。熱がないか、いつもよりも激しい泣き方をしていないかよく見ておく必要があります。

体調不良の際には、さらに状態が悪化していないかなどを確認し、必要があれば病院にいくタイミングを考えます。体調不良のときは、放置はしないようにしましょう。

授乳後すぐの夜泣きは吐き戻しがある可能性も

授乳後の夜泣きの際には、特に注意して様子を見ておきましょう。授乳後から時間があまりたたないうちに夜泣きをしている場合、吐き戻し・嘔吐の可能性があります。もし嘔吐した場合には、ミルクが気管につまるおそれもあります。重要な注意点といえるでしょう。

泣いている時間が長いときや、泣き方が激しくつらそうな場合は、抱っこしてあげましょう。

安全面の配慮

夜泣きを放置する際の注意点として、安全面への配慮が不可欠です。夜泣きで激しく泣いている赤ちゃんは、身体をばたつかせることもあります。その際に、誤ってタオルなどが顔にかかってしまったり、ベッドから落下する危険性があります。

赤ちゃんが激しく手足を動かしたときに、赤ちゃんに危害を加えるものがまわりにおいていないかどうか注意点を確認しましょう。また、寝ている場所は落下の危険がないようにしておきましょう。

夜泣きを放置することで赤ちゃんへの影響はある?

育児は、赤ちゃんにとってよりよい形をとりたいですよね。夜泣きを放置するという育児が赤ちゃんに影響を与えないか心配なママも多いでしょう。そこで、夜泣きの放置と赤ちゃんへの影響について紹介します。

サイレントベビーになる?

泣いている赤ちゃんを放置するとサイレントベビーになるという話があります。サイレントベビーとは、泣いたり笑ったりといった感情表現が乏しく、泣いて何かを訴えることをほとんどしない赤ちゃんを差します(※2)。

赤ちゃんにとっては泣くことは自分の体調不良や不快感を伝えることでもあり、今後の成長や発達を考えるとサイレントベビーになる影響があるならなくしておきたいですよね。泣いている赤ちゃんの放置はサイレントベビーに影響すると言われていますが、それは違います。

サイレントベビーと夜泣き放置の影響

夜泣きを放置したからといってサイレントベビーに影響しません。サイレントベビーは、泣いているママを赤ちゃんがほったらかしたり、コミュニケーション不足が影響でおこるとされています。しかし、ここで重要なのが放置とほったらかしの差なのです。

サイレントベビーの間違った知識が多く、泣いている赤ちゃんを少しでも放置すればサイレントベビーに影響するのではないかと考えるママもいます。

しかし、サイレントベビーになると言われているのは、ママが赤ちゃんに全く関心を示さず無視していたり、つねにコミュニケーションが不足しているからなのです。夜泣き放置以外の場面で気を付けていれば影響はありません。

マキ先生

小児科医

サイレントベビーというのは医学用語ではなく、あくまでひとつの「説」ですので、あまり深く考える必要はないかと考えています。特にひどい夜泣きの際に少しの間放っておくのには、全く影響はありません。

日ごろからコミュニケーションをとる

日ごろから赤ちゃんとのコミュニケーションやスキンシップをとっておきましょう。手が空いている時には、赤ちゃんの目を見つめながらしっかり話しかけたり、ゆっくり抱っこしながらあやしてあげてみてください。

日中の愛情が伝わっていれば、夜泣きを放置したとしてもサイレントベビーになる心配はありません。そして夜も、ほったらかしや無視をしているのではなく、見守るという形で安心感を与えてあげましょう。

(赤ちゃんとのスキンシップについては以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんとのスキンシップの効果・影響は?遊びや歌で触れ合うのが大切な理由も!

寝る前の声かけ