夜泣きの放置は『ほったらかし』とは別!放置するための過程や注意点を解説!

【医師監修】夜泣きは放置してもいい?夜泣きや育児に対する海外の考え方や、放置とほったらかしとの違いを解説します。また、夜泣きを放置する過程やその注意点も紹介!夜泣き放置の赤ちゃんへの影響や、夜泣きから解放されるための対策も紹介します。

Contents
目次
  1. 海外では夜泣きを放置するって本当?
  2. 夜泣きの原因は?
  3. 夜泣きの放置と『ほったらかし』は違うことに注意!
  4. 夜泣きを放置するための過程を紹介!
  5. 夜泣きを放置する際の注意点は?
  6. 夜泣きを放置することで赤ちゃんへの影響はある?
  7. 夜泣きから解放されるための対策
  8. 夜泣きの放置に関する体験談!
  9. 夜泣きを放置して赤ちゃんを見守ろう!

海外では夜泣きを放置するって本当?

育児に対する価値観や方法は、国によってさまざまです。海外では夜泣きを放置するところも多いという噂があります。日本では、夜泣きしている赤ちゃんを放置するのはかわいそうという印象が強いですよね。

海外の育児と夜泣きの放置についてご紹介していきます。

アメリカの育児に対する考え方

アメリカの育児は、自主性を重んじ自立精神を高める育児です。一人で眠れる環境を作るために、夜泣きをするような幼い時期から一人の部屋を用意していることが多いです。その代わり、何かあっても対応できるように、モニターを設置して確認を行います。

赤ちゃんが夜泣きをしても、すぐに向かうわけではなく一定時間様子を見ます。その後、赤ちゃんのもとに向かい声をかけ安心させてあげるのです。赤ちゃんは自分一人で眠る練習ができ、何かあればママが駆けつけてくれるという安心感も覚えます。

フランスの育児に対する考え方

フランスでは、赤ちゃんに自己コントロールを学ばせる育児を行っています。赤ちゃんは幼いのでサポートが必要ではあるものの、自分で生活のペースを学んでいくという考え方です。そのためフランスでは、赤ちゃんが眠るサイクルを作る過程で必要なものとして、夜泣きが存在するとされています。そのため、すぐに泣き止ませようとは考えていません。

5~10分ほど赤ちゃんの様子を見ますが、基本的には見守るだけで特別にあやすことはありません。自分で眠るペースをつかむための練習の時間だととらえているので、自ら学ばせる子育てが浸透しているのです。

オランダの育児に対する考え方

オランダでは見守る育児が推奨されています。育児中であってもママやパパの休む時間はしっかり確保する必要があるという考え方が強いため、なるべく負担のかからない育児法が重んじられます。そのため、赤ちゃんが夜泣きをしても、すぐに抱っこしてあやすということはありません。

まずは、赤ちゃんが眠っている横で声をかけ、その後ベッドのすぐそばで抱っこしあやします。なるべく眠る環境から遠ざけないことが大切で、静かな時間を過ごせるようにしているのです。そのことによって、赤ちゃんに睡眠ペースを身につけさせつつ、ママやパパもリラックスして過ごせます。

夜泣きの原因は?

夜泣きというのは、お腹が空いているわけでもおむつが濡れているわけでもなく、原因がわからないのに赤ちゃんが夜泣くことを差します。夜泣きの原因は、寝る前と夜中に目が覚めたときの環境の変化にあると考えられています。(※1)

赤ちゃんは1度の睡眠時間が短いため、頻繁に起きたり眠りが浅くなったりします。そのとき、ママの顔を見ながら眠ったのに起きたらママがいなかったり、抱っこされたまま寝たはずなのに気が付いたらベッドで寝ていたりすると、赤ちゃんにとっては急な変化が理解できず不安になってしまうのです。

(1歳半頃の夜泣きについては以下の記事も参考にしてみてください)

1歳半頃の夜泣きがひどい原因とは?赤ちゃんが夜起きる対策・対処法を解説

夜泣きの放置と『ほったらかし』は違うことに注意!

赤ちゃんを放置すると聞くと、ほったらかしたり無視するようで、悪い印象を受ける人も日本では多いです。確かに、まだ自分では何もできない赤ちゃんをほったらかすのは考えにくいですよね。しかし、放置とほったらかしと無視には大きな差があるのです。

放置とほったらかしや無視の違いと、夜泣きと放置に関する考え方について紹介していきます。

夜泣きを受け入れる

夜泣き放置をするときに意識しておきたいのは、夜泣きを受け入れるという考え方です。赤ちゃんを泣かせておくのは可哀そうだと感じたり、なぜ泣いているのかわからないと不安になりますよね。そうなると、精神的につらくなるママも増えます。そして、夜泣きの時間が長いと睡眠不足になり、体力的にもつらいですよね。

まずは、夜泣きに対する考え方をかえ、夜泣きを軽い気持ちで受け止めましょう。夜泣きは意味がないことも多いので、重く受け止める必要はありません。夜泣きを当然のものだと考え、夜泣きを怖がらないようにしましょう。

マキ先生

小児科医

赤ちゃんが泣いているとお母さんの精神的に不安定になってしまうこは動物の本能として当たり前のことです。でも、オムツ替えなどやるべきことをやっていたら、あとは開き直るのも重要です。

泣き止ませることだけを意識しない