断乳でおっぱいが痛い!胸の張りの対処法は?圧抜きなど正しいケア方法を解説!

【医師監修】断乳をしたことでおっぱいが痛いと感じるママもいるでしょう。この記事では断乳後のおっぱいの痛みや正しいケア方法、胸の張りの痛みに耐えられない場合の対処法、断乳の仕方から生じる乳腺炎などの危険性や、断乳後の通院についても紹介します。おっぱいが痛いと感じるママは参考にしてみてくださいね。

( 2ページ目 )
Contents
目次
  1. 断乳後のおっぱいは痛い?
  2. 断乳後のおっぱいの正しいケア方法は?
  3. 断乳後、胸の張りがパンパンで激痛に耐えられない時の対処法は?
  4. 断乳の仕方を間違えると危険!乳腺炎の可能性も!
  5. 断乳後に通院する頻度・期間は?
  6. 断乳後胸の張りで激痛のときどうした?【先輩ママの体験談】
  7. 断乳する際は正しいケア方法を知っておこう!

圧抜きの仕方

公務員

20代後半

断乳1日目なのですが、初めての子供なのでどの程度搾って良いのか全くわかりません。3日目がピークだと聞いてたけど、1日目ですでに痛くて断念してしまいそうです。圧抜きで少し楽になるって聞いたんですけど、確か圧抜きってあまり搾りすぎちゃダメなんですよね?

正しい断乳の方法として、断乳を開始してから3日間はおっぱいを搾らないことが重要です。しかし、あまりに胸の張りが痛い時には、圧抜きをするのおすすめです。圧抜きは痛みを軽減するために有効な対処法となります。圧抜きは、おっぱいをしっかり搾るのではなく、1回につき約30〜50ml搾ることがコツです。

搾る時には脇の下などおっぱいの外側から、乳輪・乳首のある内側の方に向かって絞ります。母乳を集めるような感覚で15秒から30秒ほど軽く圧迫すると良いでしょう。乳首に触れてしまうと、体は赤ちゃんが吸っていると勘違いして断乳失敗の原因になりかねません。乳首には触れずに、乳輪の周辺のあたりを軽く揉むようにして母乳を出すようにしましょう。

圧抜きの注意点

圧抜きは、あくまでも断乳で痛い時の対処法です。あまりたくさん母乳を搾り過ぎてしまうと、断乳の失敗の原因となることがあります。たくさん搾ると、身体はまだ母乳を作る必要があると勘違いをし、母乳を生産し続けてしまう可能性があるでしょう。一回の量は30〜50ml程度を守ることが大事です。

圧抜きの回数を増やしすぎるのも、断乳の失敗の原因ににつながる可能性があります。回数は1日2回から4回程度がおすすめです。しばらくすると、身体は母乳を作る必要がないと認識し、段々と生産される母乳も減っていきます。断乳による痛みも軽減していくでしょう。

また、乳首を刺激すると、身体は赤ちゃんが飲んでいると勘違いしてしまう可能性があるので、乳首は刺激しないことも大事です。

断乳4日目・それ以降はしっかり搾る

断乳開始から4日目には、3日間で溜まったおっぱいを搾る必要があります。乳腺は乳輪を中心に放射状に広がっているので、乳腺全体から優しく両手で母乳を集めるようにして搾りましょう。4日目以降は、おっぱいの張りや痛みを感じた時に適宜搾るようにします。断乳から1週間後に再び乳腺全体からしっかり集めるように搾ると良いでしょう。

この時期になると、正しく断乳ができていれば、ほとんど母乳は生産されなくなっているはずです。さらに1週間後に、再度乳腺全体からしっかり母乳を集めて搾るようにします。断乳から一ヶ月後になったら母乳が出なくなっていることを確認しましょう。

この時点で、まだ母乳が出るようであれば、もうしばらくの間は時々搾り、全ての母乳を出し切ることが大事です。

(母乳が止まらない原因などについては以下の記事も参考にしてみてください)

母乳はいつまで出る?卒乳・断乳後も止まらない原因は?分泌を抑える方法も!

断乳4日目以降はおにぎり搾りがおすすめ

断乳4日目以降はそれまでの圧抜きと違って、残っている母乳をしっかりと搾り切ることが大事です。その際の搾り方としておすすめなのが「おにぎり搾り」といいます。おにぎり搾りは両手の親指と人差し指でおにぎりのような三角形を作ります。その形でおっぱいの外側から乳首に向かって母乳を押し出すようにする方法です。

色々な角度から、乳首の方に向かって挟んで母乳を集めていくようなイメージで行なっていきます。最後に、乳首には触らないで、乳輪の周辺を刺激して母乳を全て出すのがポイントです。

特に4日目には、それまで溜まっていた母乳が出てくるので、量が非常に多くなる場合があります。搾る前にはバスタオルなど吸水性のあるものを準備したほうが良いでしょう。4日目以降も何度か母乳を完全に出し切ることが必要です。その際にもおにぎり搾りで搾ると良いでしょう。

断乳後、胸の張りがパンパンで激痛に耐えられない時の対処法は?

断乳をすると、人によっては胸がパンパン張って、痛みに耐えることが難しい場合もあるでしょう。痛いのは3日目までとはいえ、激痛にずっと耐え続けるのは辛いものです。圧抜きをしても痛みがおさまらない場合には、いくつか他の対処法を試してみましょう。少し痛みが和らぐ可能性もあります。

(断乳の時期については以下の記事も参考にしてみてください)

卒乳・断乳の時期はいつ?きっかけ・理由や進め方を先輩ママの体験談で紹介!

気持ち良い程度に冷やす

断乳で胸が痛いときは、冷やすと痛みが和らぐ場合があります。食品用などの小さめの保冷剤をタオルやハンカチなどで包み、気持ち良さを感じる程度に当てると良いでしょう。

あまり冷やしすぎると、逆に刺激になってしまうことがあります。乳腺が詰まるなどして断乳に影響したり、乳腺炎の原因になることもあるので注意が必要です。

体を温め過ぎない

体温が上昇すると、母乳の分泌が促進されます。断乳中もお風呂に入ったり温かいものを食べるなどして体温が上がると、母乳の量が増えてしまうでしょう。結果として断乳中は母乳を外に出すことができないために、胸が強く張り、痛いと感じる場合があります。

断乳中に胸が痛いと感じるようであれば、入浴などの体を温める行為を控えてみると良いでしょう。痛みが軽減することがあります。

葛根湯を使用する

風邪のひき始めの時に良いとされる葛根湯は、炎症を沈める働きをします。乳腺炎の時にも、葛根湯を使用するケースもあるので、断乳時の胸の痛みにも効果を示す場合があるでしょう(※1)。

あまりに胸が痛い場合には試しに葛根湯を服用してみるのも1つの手段です。薬であることに変わりはないので、念の為病院の医師に確認した方が良いでしょう。