小学生の睡眠時間の平均は?成績・身長を伸ばす理想の就寝時間は?

【医師監修】成長途上の小学生の睡眠時間はどれくらいが望ましいのでしょうか?小学生の平均睡眠時間、理想の睡眠時間と起床・就寝時間、さらに睡眠不足による心身や学力への影響、睡眠の質を上げる方法、就寝が遅くなる時の対処法などについて説明します。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 小学生低学年の平均睡眠時間は9時間
  2. 高学年は平均睡眠時間8時間
  3. 小学生の理想の起床・就寝時間は?
  4. 小学生の睡眠時間は学力・身長に影響
  5. 小学生の睡眠時間は成長ホルモンに影響
  6. 小学生の睡眠時間は性ホルモンにも関係
  7. 小学生の睡眠時間は心身の安定に大切
  8. 小学生の睡眠時間不足は学力に悪影響
  9. 小学生の睡眠時間不足は集中力にも悪影響
  10. 小学生の睡眠時間不足は栄養面にも悪影響
  11. 小学生の睡眠時間不足は体調も崩しやすい
  12. 小学生の睡眠時間のアンケートをみてみよう
  13. 小学生の睡眠時間は8〜9時間
  14. スマホ、小学生の睡眠時間に影響
  15. 睡眠時間不足はイライラしやすい
  16. 小学生の睡眠の質を上げる方法は?
  17. 小学生の睡眠時間、午後10時以降は成長タイム
  18. 習い事や塾で就寝遅くなるにどう対処します?
  19. 小学生の睡眠時間は十分に取りましょう

文部科学省では、小学生の高学年、中学生、高校生を対象に「睡眠を中心とした生活習慣と自立や心身の不調等との関係性」を調査するためにアンケートを行なっています(※2)。ここでは、小学生のアンケート結果に着目し、子供の睡眠について解説していきます。

小学生の睡眠時間は8〜9時間

このアンケートによると、小学生の高学年の起床時間は「午前6時30分から7時より前」の子供がもっとも多くなっています。また、翌日に学校がある日の就寝時間は、小学生の高学年で「午後9時から10時より前」がもっとも多くなっています。

上述した小学生の平均睡眠時間である8〜9時間とほぼ同じような結果であることが分かりますね。

平日の小学生の就寝時間にずれなし?

小学生の子供の就寝時間のずれについてのアンケートでは「同じ時刻に寝ている」と「だいたい同じ時刻に寝ている」と回答した子供がおよそ80%以上にものぼりました。翌日に学校がある平日は、それほど就寝時間にずれがないことが分かります。

ただし「だいたい同じ時刻に寝ている」というのは前後2時間以内なので、就寝時間が前後2時間以内でずれている小学生もいるでしょう。

休みの日は朝寝坊の子も

専業主婦

30代

小学生の息子は、休みの日はいくら起こしても遅くまで起きません。たぶん、平均的な起床時間よりもかなり遅いと思う…。放っておくと午前11時くらいまで寝てることも。休みの日くらい朝寝坊してもいいかなと思うけど、あまりに寝すぎるのも考えものですね。

小学生の休みの日の起床時間は、回答にかなりバラつきがあり、家庭によってそれぞれ異なることが分かります。「午前6時より前」に起床するという小学生もいれば「午前10時より遅い」と回答した小学生もおり、その幅はかなり広いことが伺えます。

休み前日の夜更かしの小学生は多い

事務

30代

うちの小学生の子供は、学校が休みの前の日に夜更かしをするのが大好きで…。ついついこちらも「明日は休みだし」と甘くなってしまいます。

でも、寝るのが遅くなるほど休みの日は起きてこなくて、結局休みを無駄に過ごしてるという感じになるんだよね。もったいないから改善したいなと思ってます。

このアンケートによると、小学生の休みの前日の就寝時間は「午後10時から11時より前」がもっとも多く、学校がある日にくらべて就寝時間が遅くなっていることが分かります。中には、午前0時以降まで起きていると回答した小学生もおり、休みの前日は生活リズムがかなり崩れてしまっていることが分かります。

スマホ、小学生の睡眠時間に影響

パート

30代

高学年になってから、スマホでゲームをしてから寝るようになった小学生の息子は朝起きられなくなったよ。ブルーライトの影響かなと思い、寝る前のスマホゲームは禁止にしました。寝る2時間前までと決めたら、朝しっかり起きるようになった。

やっぱりスマホの影響はあるんだなと思ったよ。

このアンケートによると、スマホなどの情報機器の接触時間が長い小学生の子供ほど、就寝時刻が遅くなる傾向があることもわかります。また、小学生の中には寝る直前までスマホなどの情報機器に触れていると回答した子供もおり、寝る直前まで情報機器に触れている小学生ほど「朝ふとんから出るのがつらい」と回答しています。

スマホなどのブルーライトの睡眠への影響が、このアンケート結果にもあらわれていることが分かりますね。

睡眠時間不足はイライラしやすい

このアンケートのクロス集計によると、小学生の子供では就寝時間が遅いほど「なんでもないのにイライラする」と回答した子供の割合が多くなっていることが分かります。小学生の子供が睡眠不足になると、イライラしやすくなるという結果がアンケートからも分かりますね。