母乳の成分は?作られる仕組みや、おっぱいの栄養素・カロリーなどを解説!
【医師監修】母乳の成分についてくわしく知っていますか?この記事では、母乳の成分をはじめ、母乳が作られる仕組みを紹介します。さらに、母乳のカロリーや色・味、母乳にいいオススメの食べ物・飲み物も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
長鎖脂肪酸
母乳には、赤ちゃんの脳や目、神経系の発達に関わる「長鎖脂肪酸」という成分も含まれています。脳や目など重要な器官の発達を助ける成分なので、とても大切ですよ(※5)。
母乳の成分は、時間が経つと変わる?
「時間の経過とともに母乳の成分が変わる」と聞いたことがあるママは多いでしょう。母乳の成分は、どのように変化していくのでしょうか? 以下から、初乳・移行乳・成乳に分けて母乳の成分の変化を紹介します(※3)。
(母乳や卒業については以下の記事も参考にしてみてください)
初乳
ママによって個人差はありますが、母乳は産後2~3日目に分泌されます。産後2~3日目に分泌される母乳のことを「初乳」と言います。黄色っぽく、粘り気があることが特徴です。通常の母乳よりも脂質や糖質などの栄養素が少なく、特殊なタンパク質が多く含まれていることも特徴として挙げられます。
そのため初乳には、特殊なタンパク質によって赤ちゃんを感染症やアレルギーから守る役割があると考えられているのです。
移行乳
初乳から成乳に変わっていく間に出る母乳のことを「移行乳」と言います。産後5~12日くらいに出ることが多いです。初乳の頃よりも色が濃く、白く濁ったクリーム色をしていることが特徴です。赤ちゃんがたくさん母乳を飲むようになるので、産後5~12日に母乳の分泌量が増えるママもたくさんいますよ。
成乳
生後4週頃、母乳は「成乳」に変化します。成乳には、タンパク質やビタミン、ミネラルやホルモンなど赤ちゃんを成長・発達させるための成分や栄養素が豊富に含まれています。
マキ先生
小児科医
母乳は赤ちゃんの成長に合わせて成分が変わる魔法の飲み物です。可能なら、栄養学的にも母子愛着形成のためにも、赤ちゃんに母乳があげられるのが理想的です。
しかし、母乳にこだわりすぎて辛くなってしまうママもよく見ます。時にはミルクにも頼りながら、楽しく育児ができるように、工夫してみましょう!
母乳が作られる仕組みは?
産後、母乳は自然と出てきます。母乳がどうやって作られるのか、不思議に感じるママもたくさんいますね。以下から母乳が出る仕組みを詳しく紹介します。
(母乳の仕組みについては以下の記事も参考にしてみてください)
4種類のホルモンが分泌される
産後母乳を出すために、ママの身体の中では出産前から以下の4種類のホルモンが多く分泌されます(※6)。
●母乳を作るように働きかける「プロラクチン」
●乳腺の発達を促す役割を持つ「エストロゲン」と「プロゲステロン」
●できた母乳を外に出す「オキシトシン」
妊娠中からホルモンバランスが変化することで、産後母乳が分泌されるようになるのです。
母乳を作り出す準備
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