授乳中にチョコレートはOK？母乳への影響は？上手に食べるコツも！

チョコレートにはカフェインが含まれていますね。妊娠中からカフェインの摂取量を気にして生活していた、というママは多いでしょう。授乳中はどの程度カフェインを摂取しても良いのでしょうか？　チョコレートに含まれるカフェインは赤ちゃんに影響を与えるのでしょうか？　以下から詳しく紹介します。

市販されている一般的な板チョコレート（ミルクチョコレート）1枚に、レギュラーコーヒー1杯分の約1/6のカフェインが含まれていると言われています。カカオ含有量が70％以上の高カカオチョコレートでは、板チョコ1枚でコーヒー1杯分のカフェインが含まれます。

母乳にはママの摂取した成分が移行しますが、カフェインはママが摂取した量の0.5～1.0％ほどしか母乳に移行しませんよ。1日1枚程度、常識の範囲内でチョコレートを食べれば赤ちゃんに影響はないでしょう。

カナダ保健省（HC）では、授乳中のママが摂取していいカフェインの量を1日当たりコーヒー2杯分までと定めています（※7）。チョコレートでカフェインを過剰摂取するためには、板チョコレートを1日12枚以上食べる計算になりますね。

ただし、チョコレート以外にもカフェインが含まれる食品は多くあります。また、カフェインに敏感な体質の人もいます。目安量よりも少なめにカフェインを摂取すると安心でしょう。

小さな子供はカフェインの影響が出やすいとされています。中には、カフェインに敏感な体質の子供もいます。小さな子供やカフェインに敏感な子供がカフェインを摂取すると、目が冴えやすくなり寝つきが悪くなったり、不機嫌になったりする可能性があるのです。

赤ちゃんに上のような症状が出た時チョコレート以外に思い当たる節がなかったら、チョコレートの摂取量を見直してみましょう。

（授乳中のカフェインについては以下の記事も参考にしてみてください）

乳児湿疹は生後6ヶ月頃までに赤ちゃんにできる湿疹の総称です。乳児湿疹にかかると、頬や口、あごなどがプツプツ、カサカサします。（※8）　ママがチョコレートを食べたことが原因で、赤ちゃんが乳児湿疹になる可能性はあるのでしょうか？　

赤ちゃんはたんぱく質の消化が上手にできません。母乳の成分にたんぱく質が増えると乳児湿疹になるという考えから「乳児湿疹は母乳の成分が原因で起こる」と言われることがあります。ミルクチョコレートにはたんぱく質が含まれているので、食べたら乳児湿疹へと繋がるのではないか、と不安を感じるママが多いのです。

しかし、母乳の成分と乳児湿疹が関係しているという医学的な根拠はありません。乳児湿疹を心配して、必要以上にたんぱく質の摂取量を気にする必要はないでしょう。

（乳児湿疹については以下の記事も参考にしてみてください）

乳児湿疹でなくアレルギー性の湿疹の湿疹ができる可能性はあります（※8）。チョコレートに含まれるカカオや乳成分などがアレルゲンになり、アレルギー反応を起こしてしまう赤ちゃんもいるのです。

湿疹がなかなか治らず長引いている時は、まず小児科に行ってみましょう。それでも症状が改善されなければ、アレルギー専門の小児科を受診してみてくださいね。

（赤ちゃんが直接口にするチョコレートについては以下の記事も参考にしてみてください）