授乳中にカフェインはNG?コーヒーを飲むコツは?許容量や母乳への影響を解説

【医師監修】授乳中は、コーヒーなどに含まれるカフェインが赤ちゃん・母乳へ与える影響、1日の許容量の目安や、コーヒーを飲むコツ・タイミングが気になるところです。カフェイン含有量が多く注意すべき飲み物・食べ物や、カフェイン含有量の少ないおすすめのものを知りたいママも多いですよね。今回は、授乳中でも気にせず飲めるカフェイン含有量が少ないコーヒー10選も紹介します。

Contents
目次
  1. 授乳中のカフェイン摂取はNG?
  2. 授乳中にカフェインが赤ちゃん・母乳へ与える影響は?
  3. 授乳中のコーヒーの1日の許容量はどれくらい?
  4. 授乳中にコーヒーを飲んでた?【先輩ママの体験談】
  5. 授乳中にコーヒーを飲むコツ・タイミングは?
  6. カフェイン含有量が多く注意すべき食べ物・飲み物は?
  7. カフェインの含有量が少ないオススメの食べ物・飲み物は?
  8. 授乳中でもコーヒーが飲みたい…!カフェイン含有量が少ないコーヒー10選
  9. 正しい知識があれば授乳中でもコーヒーが飲める!

授乳中のカフェイン摂取はNG?

妊娠中、コーヒーをはじめとするカフェインを含む飲み物・食べ物の摂取を控えていた方も多いですよね。授乳中も、妊娠中同様カフェインは控えるべきなのでしょうか。

結論から言うと、コーヒーなどのカフェインを含む飲み物が、一切ダメというわけではありません。1日の摂取量に気をつけ上手に取り入れることで、授乳中の生活でもコーヒー類を楽しむことは可能です。

そもそもカフェインが含まれているのはコーヒーや紅茶だけではありませんよね。緑茶や抹茶・ほうじ茶・ジャスミン茶などお茶類にも含まれていることは有名です。また、ココアやチョコレート・コーラにもカフェインは含まれています。

つまり、カフェインは私達の生活にかなり身近な成分と言えるのです。これだけ身近な存在を完全に断って生活することは相当困難ですよね。

授乳中にカフェインが赤ちゃん・母乳へ与える影響は?

授乳中もコーヒーなどカフェインを含む食材を控えた方が良いと言われる理由は一体何なのでしょうか。お酒やタバコが母乳にとって良くない理由はよく知られています。しかし、カフェインの母乳への影響をしっかり理解しているという人は意外と少ないのではないでしょうか。

カフェインが母乳の成分に移行するのは1%程度と言われています(※1)。数字だけ見ると少ないと感じるかもしれません。しかし、あくまでパーセンテージなので、摂取量が多ければ1%でも赤ちゃんにとっては過剰な量になり得ます。

それでは、授乳中のカフェイン摂取がもたらす母乳や赤ちゃんへの影響を詳しく紹介します。

寝つきが悪くなる

一般的にカフェインには眠気を払う効果があると言われていますよね。このカフェインの覚醒作用が母乳によって赤ちゃんに移行します。その結果、赤ちゃんの入眠を妨げ寝つきの悪さや夜泣きを引き起こすのです。

大人でもエナジードリンクやコーヒーを眠気覚ましに使うことがありますよね。このため、カフェインの覚醒作用は赤ちゃんにはかなり影響があると言えます。赤ちゃんはカフェインの分解能力が未発達なため、少しの濃度でも反応してしまい、睡眠に顕著に影響が出てしまうのです。

(赤ちゃんの睡眠ついては以下の記事も参考にしてみてください)

生後1ヶ月頃の赤ちゃんの睡眠時間は?2・3ヶ月目以降の変化についても紹介

よく泣くようになる

カフェインの興奮作用は寝つきを悪くするだけではありません。過剰に脳を刺激することで泣く回数を増やしてしまうのです。必要以上の興奮と刺激で赤ちゃんが疲れてしまう一方で、上手く眠ることもできないのでぐずりや泣く頻度が多くなります。

いつもよりよく泣いている日は、母乳からのカフェインの影響も否定できません。

(赤ちゃんのぐずりについては以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃん・新生児のぐずりがひどい!いつまで続く?原因と対処法は?

不機嫌になる

カフェインの興奮作用が効き過ぎてイライラを誘発したり、不安感が生まれたりという影響もあります。脳に必要以上に刺激が与えられると、疲労感からイライラしてしまうことが多くなるのです。

また、上手く眠れないことで更なるイライラを引き起こすこともあります。

成長を妨げる

カフェインによって引き起こされたイライラや興奮状態により、睡眠時間が安定しなくなり、成長の妨害となります。赤ちゃんにとって安定した睡眠はとても大切な成長の要素です。うまく眠れないことは、赤ちゃんの体と脳に相当な負担がかかります。

また、カフェインにより興奮状態になると、落ち着きがなくなり必要以上に疲労します。リラックスできていないと体や脳の回復にも時間がかかるため、成長の妨げになる可能性があるのです。