母乳でおっぱいが張らない…。差し乳・溜まり乳とは?特徴や対策を解説

【医師監修】母乳分泌の仕組みや、おっぱいが張らない差し乳の特徴・原因・対策についてくわしく紹介します。また、母乳でおっぱいが張らないのではなく張りやすい溜まり乳の特徴も紹介しますので、母乳で悩んでいるママはぜひ参考にしてみてください。

Contents
目次
  1. 母乳分泌の仕組みは?
  2. 母乳育児でおっぱいが張らないのは差し乳?特徴・原因は?
  3. 母乳育児でおっぱいが張らない時の対策
  4. 母乳育児でおっぱいが張りやすいのは溜まり乳?特徴・原因は?
  5. 母乳育児によるおっぱいの張りについてのQ&A
  6. おっぱいが張らなくても母乳育児はできる

母乳分泌の仕組みは?

赤ちゃんが生まれると母乳で育てたいと考えるママは多くいますね。女性が母乳を分泌する仕組みについて知っていますか?ママから母乳が出るのは、女性ホルモンと赤ちゃんがおっぱいを吸うという2つの要因が重なることによって起きるといわれています(※1)。

正確には、赤ちゃんがママのおっぱいを吸うことにより、ママの脳下垂体からプロラクチンというホルモンが分泌され、それによりおっぱい周りの血管にたくさんの血液が流れ込むのです。そして、毛細血管で母乳の元となるママの血液、免疫、栄養を摘出して母乳となり、赤ちゃんの口に入っていきます。

また、普段ママのおっぱいは母乳が出っぱなしにならないように、乳頭の筋肉を収縮させて止めています。そこに、赤ちゃんがおっぱいを吸うことにより、乳頭の筋肉が緩みおっぱいを飲むことができるという仕組みです。

(母乳の成分や作られる仕組みについては以下の記事も参考にしてみてください)

母乳の成分は?作られる仕組みや、おっぱいの栄養素・カロリーなどを解説!

母乳育児でおっぱいが張らないのは差し乳?特徴・原因は?

こちらでは母乳育児をしているのになかなかおっぱいが張らない差し乳といわれるタイプの人の特徴や原因についてくわしく紹介していきます。赤ちゃんを産んだら母乳が出るからおっぱいが張るものというイメージを持っているママは多くいるでしょう。しかし、母乳育児をしていてもおっぱいが張らないというママもいます。

母乳が出ているうちはおっぱいが張るものというイメージが強いため、自分のおっぱいが張らないことで不安を感じるママは多いでしょう。母乳育児をしているけど、おっぱいの張りがあまりないと悩んでいるママはぜひこちらを参考にしてみてくださいね。

差し乳の特徴

差し乳といわれるママには以下の特徴があります。赤ちゃんを産んでからもおっぱいが張らない人は、ぜひ自分が差し乳かどうかチェックしてみてくださいね。

・自分でもおっぱいはあまり出ないほうだと感じている
・出産後数日経ってもあまりおっぱいの張りというものを感じることはなかった
・よほど授乳間隔を開けないとおっぱいが張ってこない
・搾乳しても少量、もしくはほとんどおっぱいが出てこない
・産後当初の一回の母乳量は5ccとか10ccほどかなり少量だった

1児のママ

完母の方が赤ちゃんの健康にいいと聞き、出産前は大変だけど完母で育てる気満々でした。でも、出産しても全然おっぱいが張らないし母乳もあまり出ないんです。赤ちゃんが飲む母乳の量が足りているかわからないので、ベビースケールを購入しました。

1番母乳がよく出るとされる産後に、なかなか母乳が出ず胸が張らないというのも差し乳タイプのママの特徴です。

差し乳の原因

差し乳の原因は、赤ちゃんが吸うタイミングで母乳が作られるおっぱいになっていることが考えられます。本来であれば、産後は授乳の回数が頻繁なためたくさんの量の母乳が作られますが、生後3か月くらいからは赤ちゃんがおっぱいを吸ったときだけ母乳が分泌されるようになるのです。

差し乳の人は、最初から生後3ヶ月頃の状態になってしまっています。

(授乳間隔の正しい時間については以下の記事も参考にしてみてください)

搾乳間隔は何時間が適切?正しい搾乳方法や母乳の保存方法のコツ・注意点も

母乳育児でおっぱいが張らない時の対策

こちらでは母乳育児をしているのになかなか胸が張る感じがしないというママ向けの対策方法を紹介します。差し乳はおっぱいが出にくいため、赤ちゃんにおっぱいをあげたくても充分な量の母乳が出ないことが悩みですよね。

胸が張らないのが気になるママや、もっと母乳の量を増やしたいと考えるママは、ぜひこちらの対策方法をためしてみてくださいね。

授乳前にマッサージする

差し乳タイプのママは、授乳前におっぱいマッサージをするのがおすすめです。差し乳といわれるタイプのママは、赤ちゃんがおっぱいを飲もうとママの乳首に吸い付くことではじめて母乳が作られるようにできています。そのため、せっかく赤ちゃんが母乳を飲もうとしてもなかなか母乳が出ないことが多いのです。

あらかじめ、授乳前におっぱいマッサージをするとママの胸が母乳を作る準備を始めます。すると、赤ちゃんが母乳を飲む頃にはある程度の母乳が出るようになり、授乳がスムーズに進むでしょう。

(おっぱいマッサージのやり方については以下の記事も参考にしてみてください)

おっぱいマッサージのやり方!授乳・母乳にいい効果?乳頭・乳首のケアについても!