母乳でおっぱいが張らない…。差し乳・溜まり乳とは？特徴や対策を解説

定期的に授乳することも、差し乳ママの対策方法として大切です。胸が張らないと「どうせ出ないしなぁ…」と赤ちゃんへの授乳回数が減りがちです。しかし、たとえ上手に母乳がでなくても赤ちゃんが乳首を吸うことによって、脳下垂体からオキシトシンやプロラクチンホルモンが分泌され母乳を作りやすくしてくれます。

そのため、おっぱいが張らないからといって授乳回数を減らさずに定期的に赤ちゃんに授乳するようにしましょう。定期的に赤ちゃんがおっぱいを吸うことにより、乳腺の開きもよくなりますよ。

母乳の量が足りないと感じているママは、左右のおっぱいを交互に授乳してみるといいでしょう。1度の授乳の中で、母乳の出が悪くなったなぁと思ったら左右を入れ替えて授乳させます。左右のおっぱいを1度の授乳で使うことにより、赤ちゃんに与える母乳の量を増やすことができます。

差し乳で悩んでいるママは、水分を多めに摂取するように心がけましょう。ミルクではなく母乳で育児をするママに必要な1日の水分摂取量は1Lです。赤ちゃんの育児で忙しいママにとっては、なかなか1Lの水分を自然に摂取するのは難しいでしょう。意識して、なるべく多くの水分を接種するようにしてみてくださいね。

また、母乳はママの血液から作られるためママの身体が水分不足になってしまうと、母乳をうまく作ることができません。水で1Lがきつい…という人は、カフェインレスのお茶などもおすすめですよ。

（母乳にいい飲み物・お茶おすすめ22選については以下の記事も参考にしてみてください）

差し乳タイプのママはなかなか母乳が出てこないのが特徴ですが、おっぱいを温めることでスムーズに母乳を出すことができます。温めることで母乳を分泌する乳腺への血液量を増え、結果として母乳の量が増えるといわれていますよ。

特に寒い冬場は身体全体が冷えがちですよね。また、暑い夏でも1日中エアコンの中にいることで、実は身体が冷えてしまっていることもあります。おっぱいを温めるには使い捨てのカイロや、ホットタオルなどがおすすめですよ。

差し乳の人はおっぱいが張らないことで落ち込んでしまったり、授乳が憂鬱と感じてしまうことがあります。しかし、赤ちゃんへの授乳に必ずしもおっぱいの張りが必要というわけではありません。赤ちゃんがおっぱいを吸うときに、しっかりと出れば問題ないのです。おっぱいの張りだけにこだわるのはやめましょう。

また、どうしてもおっぱいが出ないときは粉ミルクを使って育児をすることもできます。深く考えすぎずリラックスして過ごすようにしましょう。

（母乳育児中の食事方法については以下の記事も参考にしてみてください)

おっぱいが張らない差し乳タイプとは真逆の、おっぱいが張りやすいタイプのママもいます。これを溜まり乳と呼びますが、こちらでは溜まり乳のママの特徴や原因などについてくわしく紹介していきますので、胸の張りで悩んでいるママはぜひチェックしてみてくださいね。

溜まり乳のママの特徴は以下になります。どちらかというと、赤ちゃんを産んでからおっぱいが張って痛いというママは溜まり乳の可能性があります。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

・甘いもの、高カロリー、高脂肪、餅米、乳脂肪などを食べると途端におっぱいが張るまたはおっぱいトラブルになる
・出産後わりと早い時期からからおっぱいがよく張る、もしくはよく出る
・お風呂に入って温まると自然に母乳がにじみ出てしまい、量も多い
・夜など授乳間隔があくとおっぱいが痛くて目が覚めてしまう、またはパジャマに漏れてしまう
・乳首の先に白斑ができる、胸にしこりが出来やすい、胸がつまる、胸が痛い、乳腺炎になりやすいなどおっぱいトラブルが多い
・授乳してから少し時間が経つだけでおっぱいがパンパンに張ってしまい母乳パッドが手放せない

食事の内容ですぐに母乳に影響が出るのは溜まり乳のママの特徴でもあります。おっぱいが張りやすくなる食べ物は避けるのが無難ですよ。