子供に口内炎がよくできる原因は?受診の目安や治療法、自宅での予防法も!
この記事では子供の口内炎の原因や、種類・症状などを紹介します。子供に口内炎ができた時の受診の目安と治療法や、自宅でのケア方法、予防法も紹介しますので、子供に口内炎ができ、気になっているママはぜひ参考にしてみてくださいね。
カタル性口内炎
カタル性口内炎は、歯が当たったり口の中を火傷したりするなどの物理的な刺激や栄養不足のほか、病気やストレスによる免疫力の低下で起きる口内炎です。アフタ性口内炎と比べると痛みが少し弱い傾向があります。
カタル性口内炎のほとんどは物理的な刺激が原因でできる口内炎なので、傷や刺激を避ければ対処できます。矯正器具や歯並びなどが原因で口の中に傷を作ってしまっている場合は、口腔外科や歯科医に相談してみると良いでしょう。口の中に刺激を与えないように、塩分の多い物や熱い食べ物、辛い食べ物などを避けることも大切です。
栄養不足やストレスなど生活習慣の乱れが原因でカタル性口内炎ができている場合は、子供の生活習慣を見直しましょう。睡眠時間が子供に合っているか確認したり、ビタミンBを多く含む豚肉やたらこ、ナッツ類を積極的に摂取させるなどの工夫をしてみてくださいね。
ヘルペス性口内炎
単純ヘルペスウイルスというウイルスに感染することが原因で、ヘルペス性口内炎になる場合もあります。ヘルペスに初めて感染した場合、40度近い高熱、歯ぐきの腫れや口内炎、歯ぐきの出血やよだれの増加などの症状が生じます。ヘルペスに感染すると激しい痛みを伴った口内炎ができるので、子供の機嫌が悪くなり、食事をすることを嫌がったりする場合もあるでしょう。
ヘルペス性口内炎は、よだれを通して家族に感染することがあります。1度ヘルペスに感染すると免疫力が低下した時に再発を繰り返してしまいますので、家族の中でもタオルや食器、食事をシェアしないようにしてくださいね。
なお、口内炎に強い痛みを伴うため子供が歯磨きを嫌がった場合は、清潔な柔らかいタオルで拭く程度にとどめておくと良いでしょう。
ヘルパンギーナ
コクサッキーウイルスなどのウイルスに感染し、ヘルパンギーナにかかってしまう場合もあります。ヘルパンギーナの特徴は喉の奥に痛みを感じる発疹ができることや、突然高熱が出ることです。酷い場合は食事をするどころか、つばを飲み込むことも辛く感じるでしょう。
ヘルパンギーナの原因であるコクサッキーウイルスには特効薬がないので、解熱剤や痛みを緩和する薬を飲むなどの対処療法が用いられることになります。辛い症状との闘いになりますが、通常であれば1週間ほどで治りますよ。
手足口病
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスに感染し、手足口病にかかる場合もあります。手足口病の特徴は、名前の通り手足や口に多くの発疹ができることです。手足口病は夏風邪の一種なので、春から夏にかけて流行することで知られています。
手足の発疹は痛みませんが、口の中の発疹がつぶれて潰瘍になると食事をした時にしみ、痛みを強く感じます。ただし、手足口病の場合はヘルパンギーナやヘルペス性口内炎などのように、熱を伴うことは少ないですよ。
カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎は、鵞口瘡(がこうそう)や口腔カンジダ症とも呼ばれる病気です。一般的に、生後1~2ヶ月の赤ちゃんがかかりやすいと言われています。カンジダ性口内炎の症状の特徴は、口の中に斑点ができ、だんだんミルクのカスのような白いカビが舌などの口の中に広がっていくことです。
カンジダは元々人間の身体の中にいる真菌ですが、栄養が足りない時や体力が落ちている時に増殖し、このような症状を引き起こします。たまに食器や哺乳瓶を通して感染してしまうこともあります。
カンジダ性口内炎は、子供が元気なら自然に治るケースが多いです。ただし、時間が経っても治らないと舌や口の中だけでなく喉や食道までカンジダが広がり、呼吸しにくくなるなどの影響が出る可能性があります。カンジダ性口内炎がなかなか治らない場合は早めに病院へ行きましょう。
子供の口内炎の受診の目安と治療法
子供に口内炎ができた時、受診の目安が分からず症状を悪化させてしまったら困りますね。子供に口内炎ができ、全身の倦怠感や発熱が10日以上続く場合はウイルス感染が疑われるので病院に行った方が良いでしょう。
アフタ性口内炎の場合は7日~10日ほどで自然に収まっていくので、特に病院に行く必要はありません。ただし、口内炎にはさまざまな種類があるので、自己判断をすることは危険です。治りが悪かったり、少しでも異変を感じた場合は、医師に診てもらうことをおすすめします。
以下から子供が口内炎になった場合の治療法を詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(育児ノイローゼの治療法については以下の記事も参考にしてみてください)
薬による治療
栄養バランスの崩れやストレスが原因でできる口内炎の場合、病院ではステロイド軟膏やうがい薬などが処方されます。
しかし、ヘルパンギーナや手足口病の場合は病気を根本的に治療する薬がないため、痛みや熱を和らげる薬を飲むことになります。薬を飲み、時間と共に症状が回復するのを待ってくださいね。
歯の調整
歯を治療した時の詰め物や歯の尖った部分が口の中を刺激し口内炎になってしまう場合もあります。こういった場合は詰め物や歯の尖った部分を調整することで、口内炎を改善していきます。
子供の口内炎の自宅でのケア方法
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