子供の結膜炎の症状は？原因・治療法、うつる・うつらない種類の見分け方も！

結膜炎が視力低下につながることもあります。結膜炎の中には、症状が悪化すると結膜に傷を作ってしまうケースもあります。放っておくことで、視力低下につながる可能性もゼロではありません。このために、結膜炎は早めに診察を受けた方が安全でしょう。

アレルギー性の結膜炎も原因不明なら受診してください。アレルギー性結膜炎は目が赤くなったり、かゆみが出たりといった症状がでます。ウイルス性の結膜炎などと違い、他の人にうつる可能性はありませんが、子供自身は目のかゆみなどで不快になります。時には、目を強くこすりすぎて、それが原因で細菌感染してしまうこともあるでしょう。

アレルギー性結膜炎の場合には、ダニやハウスダスト、花粉、毛などといったアレルギーの原因になっている物質を特定することが大事です。その物質への接触を防ぐことで、症状が出るのを格段に防ぐことができます。

アレルギー性結膜炎を疑う場合は、病院でアレルギーの検査をしましょう。原因が特定できれば症状を抑えられます。

子供がウイルス性や細菌性といった、人にうつる可能性のある結膜炎にかかってしまった場合、家で対処する上での注意点があります。適切に対処しないと、家庭内で感染を広げてしまったり、症状を悪化させてしまったりする可能性もあるので、注意点をしっかりと把握しておきしょう。

目に触らないことも大切です。子供は傷口など体に気になる個所があるとつい触れてしまういがちです。しかし、結膜炎を発症したときに、患部に触りすぎると症状悪化につながりかねません。また、患部に触れた手で家の中のものを触ったり、他の人に触れたりすれば家庭内での感染拡大にもつながります。

かゆみなどの症状がひどくて目に触ってしまうのであれば、症状を抑える薬を病院で処方してもらってください。

手を清潔にすることも大切です。子供は家の中でも色々な場所や物に触れるため、手が不潔になりがちです。不潔な手で結膜炎の目に触れると、新たな細菌感染による悪化を引き起こす場合もあるでしょう。子供が結膜炎にかかった場合は、症状悪化を防ぐためにも手を清潔にしておくことが大事です。

家族の感染リスクを減らすためにも、家族全員が手をこまめにしっかり洗いましょう。

子供が結膜炎を発症しているときは、手や顔を拭（ふ）くのにペーパータオルを使用するのがおすすめです。布のタオルを使用すると、タオルを介して家族内で感染が広がってしまう可能性もあるでしょう。また、布は雑菌が繁殖しやすいため、症状悪化につながる場合もあります。

ペーパータオルを使い捨てすることで、手や顔の清潔を保つことができ、感染防止にもつながるでしょう。

お風呂の順番に注意しましょう。感染力の強い結膜炎にかかった場合、お風呂を介して家族内で感染してしまう可能性があります。結膜炎にかかった子供は、湯船を介して他の家族にうつさないためにも、お風呂に入る順番を一番最後にするのがいいでしょう。

また、洗面器を介してウイルスが感染してしまう場合もあるので、結膜炎にかかっている間は、子供と他の家族で洗面器を分けた方が安全です。

結膜炎にかかったら、幼稚園や保育園、学校に行ってはいけないという話を聞いたことがあるパパやママもいるかもしれません。実際には、結膜炎でも問題なく登園・登校できる場合と、出席停止になる場合があります。

基本的に、感染力の強い結膜炎にかかってしまった場合は出席停止となります。流行性角結膜炎や咽頭結膜熱、急性出血性結膜炎といった病気で周りの子供に感染を広げないために、非常に大事なことです。

一方で、アレルギー性結膜炎のような、感染の心配がない結膜炎の場合には出席停止にはなりません。子供の結膜炎の原因がわからない場合は医師の診断を受けると良いでしょう。