子供の誤嚥・誤飲に要注意!種類別のリスクや適切な対応の手順!予防策も!

子供の誤嚥・誤飲とは?という疑問をはじめ、種類と症状の特徴を紹介します。今回は『上気道異物』『下気道異物』の種類別のリスクや対応の手順も紹介していきます。子供の誤嚥・誤飲の予防策も気になっているママは参考にしてみてください。

目次

  1. 子供の誤嚥・誤飲とは?
  2. 子供の誤嚥・誤飲の種類と症状
  3. 子供の『上気道異物』のリスク・対応手順
  4. 子供の『下気道異物』のリスク・対応手順
  5. 子供の誤嚥・誤飲の予防策
  6. 子供の誤嚥・誤飲は予防しよう

子供の誤嚥・誤飲とは?

赤ちゃんや子供は、手に持ったものをなんでも口に持っていく、口の中に入れてしまう習慣があります。これは口の中に入れて物の形や大きさを学ぶためと言われています。

誤嚥とは食べ物が本来通るべき食道ではなく、空気の通り道である咽頭、喉頭、気管支などに入ってしまうことをいいます。一方誤飲は、食べ物ではないものを間違って飲み込んでしまうことです。(※1)

誤嚥・誤飲ともに子供の事故として頻度が高く、気を付けたい事故の一つと言えるでしょう。

(把握反射と吸啜反射については以下の記事も参考にしてみてください)

把握反射・吸啜反射とは何?反応がない・弱いのは異常?いつまで確認できる?

子供の誤嚥・誤飲の種類と症状

誤嚥・誤飲のは上気道で起こるもの、下気道で起こるものに分かれます。それぞれ「上気道異物」「下気道異物」と呼ばれています。

症状の違いや原因などを解説していきますので、参考にしてみてください。

上気道異物

0~3歳の子供がなりやすいのが上気道異物です。上気道とは鼻腔・咽頭・喉頭を指します。鼻から喉にかけてを上気道と考えるとわかりやすいでしょう。

上気道異物の原因になりやすいのが飴やグミ、お団子、ゼリーなどのお菓子類、野菜や果物のほか、赤ちゃんの口に入る大きさのものの誤嚥です。また食べ物に限らず、ボールや風船、小さなおもちゃなどを、子供が誤飲することで上気道異物の原因となります。

下気道異物

同じく3歳以下の子供がなりやすいと言われている誤嚥・誤飲が下気道異物です。下気道は喉頭以下、気管や気管支のことをいいます。空気が喉を通った後、肺に入る前の通り道です。

原因として多く見られるのは、ピーナッツ、枝豆などの豆類の誤嚥です(※2)。上手く食道に入り胃に落ちれば問題がありません。しかし、人間の気管は喉頭の下で気管支と食道に枝分かれしていますので、間違って気管支の方に入ってしまうと下気道異物となります。

上気道異物と下気道異物の見分け方

子供が誤嚥・誤飲したときに上気道異物か下気道異物か見分ける方法があります。もし子供が何か口に入れてしまった時は、慌てずに確認しましょう。

まず上気道異物は、突然子どもの顔色が悪くなる、声が出なくなる、息ができなくなるなどの急性の症状がみられます(※1)。自分で意思表示できる年齢の子供であれば「窒息のサイン」という両手で喉を押さえるようなしぐさをすることもあります。

一方、下気道異物は窒息のような緊急性のある症状ではなく、咳やゼーゼーという呼吸(喘鳴)や息苦しさなどの症状が現れます(※1)。

(1歳児のお菓子については以下の記事も参考にしてみてください)

1歳児にお菓子はあげても大丈夫?安心な市販のおすすめ人気商品11選を紹介!

子供の『上気道異物』のリスク・対応手順

子供の誤嚥・誤飲にはそれぞれリスクと対処法があります。誤嚥の種類の違いを把握し、対処手順を理解していれば、万が一の場合に役立ちますよ。

まずは急性の症状がみられる上気道異物のリスクと対処手順について解説しますので、参考にしてみてください。

子供の上気道異物のリスク

上気道異物のリスクといえば、窒息です(※2)。空気の通り道である上気道が異物でふさがれているので、呼吸をすることができなくなります。窒息は、呼吸停止、心肺停止を引き起こす可能性がありますので、大変危険な状態です。

突然咳き込んだり、弱々しい咳をする、赤ちゃんの泣き声がか細くなっているなどの症状がある場合、先述した「窒息のサイン」の仕草が見られた場合は、上気道異物を疑って対処しましょう。

上気道異物の対処手順①119番通報

まず真っ先にしなければならないのは救急車を呼ぶことです。命に危険があると考え、速やかに119番通報しましょう。

びっくりして取り乱してしまうママもいるでしょうが、大切な子供を助けるためですので落ち着いて異物を飲み込んだ可能性があること、住所、年齢などを伝えることが大切です。

上気道異物の対処手順②意識の確認

119番通報ができたら、意識の確認をします。声が出せなかったり、息を止めている場合でも、ママの問いかけや声に反応があれば意識はあります。

声掛けに反応がない、ぐったりしているなどの場合は意識がないと判断し、すぐに心肺蘇生を行いましょう。心肺蘇生は胸骨圧迫という方法で行います。

子供の胸の真ん中、乳首の間を両手で横から見て5cm程度沈むくらいの力で押します。押したら必ず元の位置まで戻しましょう。これを繰り返します。速さは1分間に100~120回ですので、1秒に2回程度です。1歳未満の場合は人差し指と中指の2本で圧迫しましょう。

上気道異物の対処手順③気道閉塞の解除・1歳未満の場合

意識があり強い咳をして自分で異物を吐きだそうとしている場合は、ママはそばで見守りましょう。もし自力で吐き出せない場合は、ママが異物の除去を試みましょう。

1歳未満の場合は、赤ちゃんの頭を下にし、うつ伏せの状態で片手で支えます。この時ママは座って、赤ちゃんが落ちてしまわないように注意します。股とお腹を腕にのせて、顎を手のひらに置くと支えやすいです。態勢が取れたら赤ちゃんの肩甲骨の間を、空いているほうの手で数回強くたたきます。うまくいけば衝撃で異物の除去ができるでしょう。

数回たたいたら、今度は頭をしたにしたまま仰向けにして胸骨圧迫を行いましょう。こちらも数回圧迫したらまたうつ伏せに、また数回たたいたら仰向けに、を最大5回繰り返します。それでも異物を除去できない場合は心肺蘇生の胸骨圧迫だけを続けましょう。

上気道異物の対処手順③気道閉塞の解除・1歳以上の場合

子供が1歳以上の場合はハイムリック法という方法で異物の除去をしましょう。背中側から子供を抱きかかえるようにして、脇の下からにママの両腕を前に回します。

片方の手で拳を作り、拳の親指側をお腹の真ん中、おへその少し上に当てましょう。空いているほうの手を拳の上に置いて、グッと自分の方に引き上げます。子供の身体を持ち上げるような感じにすると、うまくいきますよ。

これを異物を吐きだすか、意識がなくなるまで続けます。意識がなくなってしまった場合はすぐに心肺蘇生法の胸骨圧迫を開始しましょう。

子供の『下気道異物』のリスク・対応手順

下気道異物は上気道異物のように、急に窒息して苦しむということはありません。しかし異物が本来食べ物が通るべき食道ではなく、空気の通り道である気管支入っているという危険な状態です。

専門の医師に気管支用の内視鏡を使って異物を除去してもらわなければいけません。子供や赤ちゃんが苦しんでいる様子がなくても、ママが適切な対処をしてあげましょう。

(新生児のいきみ、うなりについては以下の記事も参考にしてみてください)

新生児のいきみ&うなりが続く原因は?対処法を先輩ママの体験談をもとに紹介

下気道異物のリスク

下気道異物は窒息や呼吸停止、心停止などの急性のリスクは上気道異物よりは低くなります。しかしそのままにしておくと、突然呼吸が苦しくなる、感染症を起こすなどのリスクがあるのです。感染症を起こすと誤嚥性肺炎という病気に発展してしまうこともあります。

気管支の奥の方まで入ってしまうと、出ていた咳が出なくなり食道に入ったと勘違いしてしまうママもいるでしょう。一度気管支に入った異物が自然に食道に入るということはありません。症状が落ち着いても、安心はできませんので注意しましょう。

下気道異物の対処手順①119番通報

急性の症状が出ていなくても、下気道や食道の入り口に異物がある場合は病院での処置が必要です。一般の小児科では処置に必要な設備がない場合が多いので、119番通報して救急車を呼びましょう。

休日や夜だからと言って翌日まで待ったり、かかりつけ医に行って様子を見る必要はありません。異物が気管支にある時間が長くなると、それだけ呼吸困難になったり感染症を起こすリスクが上がります。

下気道異物の対処手順②子供の様子を観察する

119番通報が済んだら、子供の様子に変化がないか注意しましょう。窒息の危険は少ないですが、異物が移動したり、それまでになかった症状が出てくる可能性があります。

救急車がきたら、来るまでの間どのような様子だったのか救急隊の人達に伝えましょう。

子供の誤嚥・誤飲の予防策

誤嚥・誤飲の事故は以下の適切な予防策を取ることで、避けることができます。

①子どもの食べやすいサイズに食べ物を切り、ゆっくり食事する
②食事の時は水分をとる
③気管支に入りやすい豆類などは3歳以降にする
④子供の手の届く場所に飲み込める大きさのものを置かない
⑤小さなおもちゃで遊ぶときは大人が見守る

これらの予防策をとって、赤ちゃんや子供が誤嚥・誤飲事故にあうことのないよう気を付けましょう。

(2歳児のご飯については以下の記事も参考にしてみてください)

2歳児のご飯の人気レシピ15選!食事の量や献立は?食べない原因・対策も紹介!

子供の誤嚥・誤飲は予防しよう

今回は誤嚥・誤飲の種類とリスク、その対処手順を紹介しました。万が一の時に備えて対処法や蘇生法の講習などを受けることも、子供を守ることに役立ちますよ。

誤嚥・誤飲は子供に起きやすい事故の一つです。日頃から予防法を心得て、誤嚥・誤飲事故をママの手で予防しましょう。

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