突発性発疹の症状は?原因・対処法は?熱・発疹なしの場合も?写真で解説!

赤ちゃんの突発性発疹とは?うつる病気?という疑問をはじめ、【写真】付きで症状の特徴や熱・発疹なしの症状を紹介します。原因・感染経路や、対処法、注意すべき合併症や病院に受診する目安のほか、保育園はいつから登園可能なのかも紹介していきますよ。

( 3ページ目 )
Contents
目次
  1. 赤ちゃんの突発性発疹とは?うつる病気?
  2. 突発性発疹の症状は?熱・発疹なしの場合も?【写真あり】
  3. 突発性発疹の原因・感染経路
  4. 突発性発疹の対処法は?治療は不要?
  5. 突発性発疹で注意すべき合併症
  6. 突発性発疹で病院を受診する目安は?
  7. 突発性発疹で保育園はどれくらい休む?
  8. 赤ちゃんの突発性発疹について知っておこう

赤ちゃんを清潔にすると聞くと、赤ちゃんをお風呂に入れることだと勘違いしてしまうママもいます。しかし、発熱していて鼻水や咳などの症状がひどい時はお風呂に入れない方が良いでしょう。お風呂に入ると体力を消耗し、症状を悪化させてしまう可能性があるからです。

こまめに着替えさせたり温タオルで身体を拭いたりするなどしてお風呂以外の方法で赤ちゃんの身体を清潔に保ち、赤ちゃんを気持ちよく寝かせてあげるようにしてくださいね。

シャワーやお風呂には、熱が下がって赤ちゃんの機嫌がよくなってから入れるようにしましょう。なお、赤ちゃんに目やにがついている場合はガーゼなどを使って優しくふき取ってあげるようにしてくださいね。

外出して良いタイミングは?

早く元気な赤ちゃんと外出をしたいと感じるママも多いでしょう。

突発性発疹にかかった後に外出するタイミングは、子供の食欲や機嫌などの全身の状態を見て決めるようにしましょう。なお、発熱後初めての外出は、短時間にするようにしてくださいね。

突発性発疹で注意すべき合併症

突発性発疹を発症しただけであれば特に対処を必要としませんが、合併症を起こした時は病院に連れて行くなどの対処が必要です。以下から注意するべき合併症と、対処法をみていきましょう。

熱性けいれん

熱性けいれんは、小さな子供の熱が急に高くなった時、発熱に伴って意識障害を起こしけいれんを引き起こす病気です(※3)。全身を反り返らせガクガクさせたり、白目をむいたりします。唇が紫になってしまうこともありますよ。

ただ、このような症状は通常2~3分程度で収まります。熱性けいれんで死亡することはありませんので、熱性けいれんがおさまったら慌てず服を緩めてあげましょう。身体よりも頭の位置を低くし、全身を横に向け楽に呼吸ができる体勢にしてあげることも大切です。また、可能であれば赤ちゃんのけいれんの様子や、けいれんしている時間などを記録しましょう。

5分以上の長い痙攣を起こしたり短時間に痙攣を繰り返したりする時のほか、けいれんした後意識が戻らない場合や6ヶ月未満の乳児が熱性けいれんを起こした時は緊急に受診しましょう。救急車を呼んでも構いません。

(新生児けいれんについては以下の記事も参考にしてみてください)

新生児けいれんって何?ブルブル震える症状が出た時の対処法は?

急性脳炎

突発性発疹を発症した子供が5分以上の長いけいれんや意識が回復しないままけいれんを繰り返す場合は急性脳症になっている可能性があります(※4)。欧米ではほとんど発症例がないことから、アジア人特有の体質が原因で発熱時に急性脳症が引き起こされるのではないか、と言われていますが、詳しい原因はまだ解明されていません。

急性脳症には、熱が出てから急激に病状が進行するタイプと、数日かけて症状が悪化するタイプがあります。

急激に病状が進行するタイプの急性脳症にかかった場合、発熱してから1~2日後にけいれんがはじまります。意識が薄れるため呼びかけても反応が薄くなるでしょう。とても重い脳症であるため、多くの赤ちゃんに後遺症が残りますし、最悪の場合、死亡する可能性もあります。

一方数日かけて症状が悪化するタイプの急性脳症にかかった時はまず、発熱とともに長い間けいれんしたり、意識が回復しないまま何度も痙攣したりします。その後一旦意識が回復し熱が下がりますが、最初に痙攣を起こしてから4~5日後に再びけいれんを起こします。治療をしても、70%ほどの確率で運動障害や知的障害などの後遺症が残るでしょう。

数日かけて症状が悪化するタイプの急性脳症にかかったら、最初にけいれんを起こした時点では異常が見られません。2回目のけいれんが起きた後に検査を行って初めて異常が分かるので、そのつど病院で診察を受ける必要がありますよ。

突発性発疹で病院を受診する目安は?

「突発性発疹症は自然に治る病気だから、病院に行かなくても良い」と考えるママが多くいます。しかし突発性発疹は発熱した段階ではなく発疹ができた時点で診断できるようになるため、発熱した時点で他の病気にかかっていないか調べる必要があるのです。

一般的に、赤ちゃんが発熱した時には、川崎病や尿路感染症でないか調べます。川崎病は熱が上がった状態で発疹が出ること、目の充血、リンパの腫れ、唇の赤みなどの特徴があるので、ママの目にも分かりやすいでしょう。ただしこれらの症状は発熱して2~5日ほど経った後に出てくるので、川崎病でないか見た目で判断するのには時間がかかります。

一方尿路感染症は、発熱以外に目立った症状のない病気で、検査をしないと診断することができません。川崎病や尿路感染症にかかった場合は突発性発疹と違って、それぞれ専門的な治療をする必要があります。生後6ヶ月以降の赤ちゃんが初めて発熱した時は、必ず1度病院に行ってみてくださいね。

突発性発疹で保育園はどれくらい休む?

突発性発疹にかかったら、赤ちゃんをいつから保育園に通わせて良いのか判断できず悩んでしまうママも多いでしょう。

突発性発疹にかかった場合にいつから登園させて良いのかについては、厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドラインに「解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと」と掲載されています(※5)。

しかし、熱が下がった直後だとまだ発疹が見られることあるので、園の方針によっては登園が認められない可能性もあります。不安を感じるのであれば、1度園に確認してみてくださいね。

赤ちゃんの突発性発疹について知っておこう