子供の夏風邪の症状・種類は?発熱・嘔吐などの対処法、感染予防対策も!

子供の夏風邪の症状・種類や、《手足口病》《ヘルパンギーナ》《咽頭結膜熱(プール熱)》など病気別の対処法について紹介します。これらは感染力が強く幼い子供のかかる可能性の高い夏風邪です。感染予防対策も紹介するので、集団生活中の子供がいれば参考にしてみてくださいね。

Contents
目次
  1. 子供の夏風邪の症状・種類は?発熱・嘔吐など
  2. 子供の夏風邪《手足口病》の症状・原因・対処法
  3. 子供の夏風邪《ヘルパンギーナ》の症状・原因・対処法
  4. 子供の夏風邪《咽頭結膜熱(プール熱)》の症状・原因・対処法
  5. 子供の夏風邪《流行性角結膜炎》の症状・原因・対処法
  6. 子供の夏風邪で注意すべきポイント
  7. 子供の夏風邪の感染予防対策
  8. 子供の夏風邪に注意しよう

子供の夏風邪の症状・種類は?発熱・嘔吐など

病名 原因ウイルス 流行時期 年齢 潜伏期間
手足口病 エンテロウイルス 5-9月 2-3歳 3-5日
ヘルパンギーナ エンテロウイルス 6-8月 1-4歳 3-5日
咽頭結膜熱(プール熱) アデノウイルス 7-9月 3-6歳 5-7日
流行性角結膜炎 アデノウイルス 7-9月 1-5歳 5-14日

夏風邪は治りにくいと言います。子どもが長く辛い思いをするのはかわいそうなので、なるべく避けたいですね。夏風邪は、原因となるウイルスによって呼び方が分かれます。手足口病やヘルパンギーナ、咽頭結膜熱や流行性角結膜炎という病名を聞いたことがある人は多いでしょう。夏風邪は感染力が高いので、保育園や幼稚園で流行している時はしっかり感染予防を行ってくださいね。

夏風邪はウイルスによって出る症状が違います。中には脳炎などのを引き起こす可能性がある危険なウイルスもあるので、ある程度病気を見分けられると安心ですよ。以下からそれぞれのウイルスに感染した時の症状や原因、対処法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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子供の夏風邪《手足口病》の症状・原因・対処法

手足口病は子どもの夏風邪の一種です。発疹や口のただれなどの症状があり痛みを感じるので、なるべく避けたいですね。以下から手足口病の症状や原因、対処法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

手足口病の症状

手足口病は、飛沫感染や接触感染が原因で発症する夏風邪です。発熱はほぼありません。高くても38℃ほどです。

手足口病は3~6日ほどの潜伏期間を経て、手の平屋口の中の粘膜、足の裏、足の甲などに水疱ができます。水疱はかさぶたにならず一週間程度で治まりますが、症状が治まるまではひどい口内炎ができるので、飲食がかなり辛いでしょう。

飲み物を飲むだけで痛みを感じてしまうと、脱水症状を起こす可能性もあるので注意が必要です。また、稀ではありますが、手足口病が原因で脳炎や髄膜炎などの重症化を起こすこともあります。

手足口病の原因

ノロウイルスやロタウイルス、ポリオウイルスやアデノウイルスなど手足口病の原因になるウイルスは何種類かあります。ウイルスの種類が多いので、一度かかっても別のウイルスに感染し、再度手足口病にかかる可能性もありますよ。

中でも手足口病の原因としてよくあげられるのが「エンテロウイルス」です。エンテロウイルスに感染すると、稀に髄膜炎や脳炎などを引き起こし、重症化することがあります。「ただの夏風邪だ」と侮ってはいけません。けいれんや嘔吐などの症状が現れたら、救急で受診しましょう。

手足口病の対処法

手足口病に対する特効薬はないので、対処療法で治療することになります(※1)。飲食できないほど口内炎の痛みが強い時は塗り薬を塗ったりプリンやゼリーなど飲みこみやすい物を食べさせたりしましょう。栄養と水分をしっかり補給できるよう、工夫してあげてください。

子どもが一人でトイレに行けるようであれば問題ありませんが、おむつを付けた赤ちゃんが手足口病になった時、便に含まれるウイルスに触ると感染する可能性があり危険です。パパやママの二次感染を防ぐため、おむつ替えの後は忘れずに手を洗ってくださいね。

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子供の夏風邪《ヘルパンギーナ》の症状・原因・対処法

ヘルパンギーナも子供の夏風邪として有名ですね。名前を聞いたことがあるママは多いでしょう。しかし、ヘルパンギーナの症状を詳しく知っているママは意外と少ないのではないでしょうか? 以下からヘルパンギーナの症状や原因について詳しく紹介します。

ヘルパンギーナの症状

ヘルパンギーナの大きな特徴は、高熱と喉の水疱です。39℃以上の熱が1~3日続くのと同時にのどが赤く腫れ、水疱ができたらヘルパンギーナにかかっている可能性があります。ヘルパンギーナによる水疱は2~3日でつぶれ、黄色い腫瘍になるのが特徴です。

高熱が原因で熱性けいれんを起こすことがあるほか、のどに強い痛みを感じて飲食を拒否することが原因で脱水症状になることもあるなど危険な症状です。子どものことをよく観察し、適度に水分を摂らせることが重要です。