子供の夏風邪の症状・種類は?発熱・嘔吐などの対処法、感染予防対策も!

子供の夏風邪の症状・種類や、《手足口病》《ヘルパンギーナ》《咽頭結膜熱(プール熱)》など病気別の対処法について紹介します。これらは感染力が強く幼い子供のかかる可能性の高い夏風邪です。感染予防対策も紹介するので、集団生活中の子供がいれば参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 子供の夏風邪の症状・種類は?発熱・嘔吐など
  2. 子供の夏風邪《手足口病》の症状・原因・対処法
  3. 子供の夏風邪《ヘルパンギーナ》の症状・原因・対処法
  4. 子供の夏風邪《咽頭結膜熱(プール熱)》の症状・原因・対処法
  5. 子供の夏風邪《流行性角結膜炎》の症状・原因・対処法
  6. 子供の夏風邪で注意すべきポイント
  7. 子供の夏風邪の感染予防対策
  8. 子供の夏風邪に注意しよう

流行性角結膜炎に感染すると、5日~2週間の潜伏期間を経て「サラサラした目やにが出る」「眩しい」「涙が出る」などの症状が引き起こされます。

咽頭結膜熱も目に症状が出ますが、目以外に症状がなければ流行性角結膜炎だと考えて良いでしょう。流行性角結膜炎は感染力が非常に高いので、子供が感染したら他の家庭内で感染しないよう配慮することが重要です。

流行性角結膜炎の原因

流行性角結膜炎は、アデノウイルスが原因で発症する夏風邪の一種です(※1)。主に手を介して感染するので、感染を予防するためには以下の点に注意が必要です。

●手で目をこすらない
●感染者とそれ以外で、手を拭くタオルを分ける
●ティッシュペーパーなど使い捨てのもので手を拭く
●感染者の入浴を一番最後にする

流行性角結膜炎の対処法

流行性角結膜炎に効く薬はありません。流行性角結膜炎にかかったら、ウイルスへの抵抗力を高めるために十分な栄養補給をし、休養をとりましょう。ただ、炎症を抑えるためのステロイド点眼や他の人の感染を防ぐための抗菌点眼は処方されますよ。

流行性角結膜炎は、発症後1~2週間で治ることが多いです。とはいえ、重症な時や十分に休養できていない時は完治まで1ヶ月程かかるケースもあります。流行性角結膜炎にかかったら、安静に過ごしてくださいね。

(子供の結膜炎については以下の記事も参考にしてみてください)

子供の結膜炎の症状は?原因・治療法、うつる・うつらない種類の見分け方も!

子供の夏風邪で注意すべきポイント

夏風邪は長引きます。子供に辛い思いをさせないためにも、子供が保育園や幼稚園などで集団生活をしている場合は予防に気を付けたいですね。

とはいえ夏風邪の原因になるウイルスは感染力の強いものが多いので、いつの間にかウイルスを拾ってしまうこともあるでしょう。子供が夏風邪にかかった時、注意するべきポイントはあるのでしょうか? 以下から詳しく紹介します。

高熱・嘔吐があれば再受診

医師の診察を受けた後、時間が経っても夏風邪による高熱が下がらない時や嘔吐の症状が引かない時は再度受診しましょう。稀ではありますが、ウイルスが脳や心臓に入り込んで髄膜炎や心筋炎など、別の病気を引き起こすことがあるからです。

子供が嘔吐するタイミングを察知することはとても難しいです。病院内のトイレに行く前に嘔吐する可能性があるので、嘔吐が原因で病院に行く時はビニール袋やタオルを持参しましょう。

薬の多用

夏風邪の多くは発熱を伴うので、解熱剤が処方されることが多いです。しかし、発熱は体がウイルスと戦うために出る症状です。安易に解熱剤を利用すると、自己治癒力を下げてしまうこともあります。また、急激に熱が下がるとショック状態に陥ることもあります。赤ちゃんや子供がぐったりしている時以外はなるべく使用避けましょう。ほかの薬ももちろんそうですが、用法用量はしっかりと守ってくださいね。

体温調節

高熱が出ている時、子供の体を温めるべきなのか冷やすべきなのか悩んでしまうママは多いですね。風邪の時は、状況によって判断しましょう。例えば、風邪で体温が上がってきて本人が寒がっている時は体を温めた方がよいでしょう。一方、熱が上がりきって高熱が続く時期になったら体を冷やします。

熱の時は体を温めて汗をかかせると良い、と考える人もいますが、本人が暑がっていたり汗をかいたりしている時は無理に体を温めないでくださいね、

また、クーラーで発熱している子供の体を冷やしても良いのか、悩んでしまう人もいるでしょう。最近は特に、夏の気温がどんどん上がっていますね。熱が出ていない人間でも我慢できないほど暑いですが、発熱している子供はもっと暑さを感じています。クーラーを使って適度に体を冷やした方が良いこともありますよ。夏は25~27度、冬は20度前後に室内の温度を調整しておくと、子供も快適に過ごせるでしょう。(※3)

子供に負担の少ない飲食

手足口病やヘルパンギーナ、咽頭結膜熱などで口や喉に炎症を起こしていると、強い痛みを感じて飲食を嫌がる子供が多いです。夏風邪は6~9月の暑い時期に流行するので、子供が脱水症状にならないか心配になってしまいますね。

喉や口の中の炎症は一週間程で治まります。症状が出ている間は、ゼリーやプリンなど冷たくてのど越しの良い食べ物で栄養補給をさせてあげてください。水分を飲み込む時に喉が痛むようなら、水を少しずつ飲ませましょう。

口内炎ができている時は歯磨きの仕方にも気を付けてくださいね。

子供の夏風邪の感染予防対策

保育園や幼稚園などで集団生活を始めた時、体調を崩してしまう子供が多いです。子供同士だと遊ぶ時の距離が近いので、どうしても感染を防げないこともあるでしょう。しかし、夏風邪は重症化する可能性もあるのでできるだけ予防したいものです。

以下から夏風邪を予防するための簡単な対策を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。