腸重積症とは?赤ちゃんにも症状が出る?治療が遅れると死亡率が高い?

腸重積症とは?どんな病気?という疑問をはじめ、嘔吐・腹痛など腸重積症の症状や、原因、治療法などご紹介します。治療が遅れる危険性についても知っていると、万が一の時に病院に行く目安となります。腸重積症という病気を知って、赤ちゃんをしっかりと守りましょう。

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Contents
目次
  1. 腸重積症とは?どんな病気?
  2. 赤ちゃんの腸重積症の症状!嘔吐・腹痛など
  3. 赤ちゃんの腸重積症の原因
  4. 赤ちゃんの腸重積症の治療法
  5. 赤ちゃんの腸重積症は治療が遅れると死亡率が高い?
  6. 赤ちゃんに腸重積症のような症状があったらすぐに受診しよう
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赤ちゃんの腸重積症の原因

赤ちゃんは体力や免疫力が低いので、病気にかかると重症化する可能性があります。原因が分かれば、事前に病気を回避することができるでしょう。

ただ、赤ちゃんが腸重積症にかかる原因はまだはっきりと分かっていません。とはいえ、腸重積症の原因になっていると考えられていることがいくつかありますので、以下から紹介します。

ウイルス感染によるリンパ組織のむくみ

ウイルスに感染すると、大腸の腸壁のリンパ組織がむくむ場合があります(※2)。腸は腸内の物を先へ押し出す動きをしています。腸がむくんだリンパ組織を外に押し出そうとすることで腸管が腸管の中に押し込まれ、重なり合ってしまうと考えられているのです。

(赤ちゃんの風邪については以下の記事も参考にしてみてください)

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リンパ組織の増大

生後6ヶ月頃までの赤ちゃんは、ママの免疫に守られています(※3)。それ以降はママからもらった免疫力がどんどん低くなっていってしまうので、半年の間に自分自身の免疫力を発達させる必要があるのです。

免疫力を発達させる時、腸のリンパ組織が増大し、リンパ組織が増殖します。増殖した腸のリンパ組織に食べ物が当たることが刺激になり、腸重積症を発症するのではないかと考える医師もいます。

腸のけいれん

腸のけいれんが原因で腸重積症が引き起こされるのではないかと考える医師もいます。しかし、腸がけいれんする原因は明確になっていません。

赤ちゃんの腸重積症の治療法

腸重積症は、早期に発見し早期に治療することが望ましいとされています。自然治癒が望めない病気なので、発見したらできるだけ早急に病院に連れて行きましょう。

もし腸重積症を発見し赤ちゃんを病院に連れて行ったら、どんな治療が施されるのでしょうか? 不安に感じるママも多いですね。以下から治療方法を見ていきましょう。

高圧浣腸法

最もスタンダードな治療法が「高圧浣腸法」です(※4)。超音波検査で腸重積症が確定したら、高圧の空気注腸や薄めたバリウム注腸を使って腸の位置を元に戻します。注腸を行った後は再度超音波検査を行い、腸重積症が改善したかどうかを診断します。

赤ちゃんの腸重積症の場合8~9割程度はこの治療法で治療できます。ただ、数時間~数日の間に再発する場合があるので入院をして経過を見るケースが多いです。

開腹手術

腸に穴が開いている時や高圧浣腸法を行って再発した時など、高圧浣腸法で治療できない時は開腹手術をします。
また、発症から24時間以上が経過している時や、腸が三重に重なった時も手術になることが多いです(※4)。

開腹手術の後は入院します。手術をすると赤ちゃんの体への負担が非常に大きくなるので、重症化する前に診察することが重要です。

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術とは、お腹に腹腔鏡を挿入する小さい穴をあけて行う手術です。開腹手術に比べて赤ちゃんへの負担が少ないという特徴があります。

ただし、緊急性が高い場合や腸重積症が発生した場所、状態によっては開腹手術をせざるを得ない可能性もあります。