外斜視とは?原因、子供の症状の見分け方は?治療法や手術費用、受診の目安も!

3、4歳までの乳幼児に起こりやすいといわれるのが斜視。うち外斜視とはどういう病気でしょうか。外斜視の原因や種類の見分け方、治療法 手術とその費用、さらに外斜視の何が問題点なのかをあらためて説明します。受診の目安も参考にしてください。

( 3ページ目 )
Contents
目次
  1. 外斜視とは?両目の位置が違う?
  2. 子供の外斜視の原因
  3. 外斜視の症状や見分け方
  4. 外斜視の治療法
  5. 外斜視の子供の手術の費用
  6. 子供が外斜視だと何が問題?受診の目安は?
  7. 外斜視について知っておこう

間欠性外斜視で目のずれが大きい場合や、恒常性外斜視の場合は斜視手術の対象となります。子どもは全身麻酔で行われることがほとんどです。手術は、目を動かす筋肉の位置を変え、目が外へと動いてしまうことを抑制します。

斜視手術では、術後に外斜視が再発することが時々あります。このため、手術時期については目の状態をしっかり調べ、慎重に検討する必要があります。担当医と相談してください。

外斜視の子供の手術の費用

外斜視の斜視手術は成人の場合、日帰りの局所麻酔下で行われることが多いですが、小児の場合は全身麻酔下で行います。そのため2泊3に程度の入院治療になります。

手術費用だけだと数万円程度ですが、それに入院費、全身麻酔の費用などがかかりますので、合計すると30~40万円ぐらいになります。しかし小児の場合、自治体による医療費助成により自己負担は0円というケースも多いでしょう。その場合でも、入院中の食事などの費用は必要になります。詳細な費用については病院で確認してみましょう。

(手当や助成金については以下の記事も参考にしてみてください)

シングルマザーの生活事情。手当や助成金は?母子家庭の生活費節約術も!

子供が外斜視だと何が問題?受診の目安は?

そもそも子供が外斜視だと、何が問題なのでしょうか。どのような状態になったら受診すればいいのでしょうか。あらためて説明します。

ものが立体的に見えない

外斜視だと、片目がずれているのでものを両目でまっすぐ見ることができません(※1)。私たちは2つの目でもの見るから立体的に見えているので、片目で見ている場合は平面的な見え方になります。

片目でみるのが日常的になると、見ているほうの目だけに負担がかかるのでとても疲れます。複視などの異常な見え方をする場合があるので、見え方を子供に確認してみましょう。症状がある場合は、早めに受診してください。

弱視になるおそれも

小児期は目の機能の発達が著しい時期なので、片目がずれる斜視が続くと悪化して弱視になるおそれがあります。弱視とは、眼鏡をかけても矯正できないほどの視力低下です。医学的にはメガネなどをつけても視力がない状態を弱視といいます

目の発達は8~10歳ほどで止まるといわれています。この時期を過ぎて弱視に気が付くと治療の効果が得られない場合があります。早い時期の治療が効果的です。気が付いたときにはすぐに診てもらいましょう。

人の見た目気になる

斜視がひどい場合、見た目が気になるというママは多いでしょう。また子供自身も幼稚園や小学生になると友達にからかわれたりして気にし始めることがあります。小さいうちに治療を始めれば気にする時期を短くしてあげられます。治療がいつ始められるか、眼科医に相談しましょう。

外斜視について知っておこう