内斜視の原因は?種類別の症状、治し方・予防法は?受診の目安、手術費用なども!

健診などで子供の斜視を指摘されたママもいるかもしれません。内斜視の原因や、《乳児(先天)内斜視》《後天内斜視》《調節性内斜視》など種類別に症状や治し方・治療法、予防法を解説します。気になる受診の目安や、手術の費用も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 内斜視の原因
  2. 内斜視の種類別の症状
  3. 内斜視の種類別の治し方・治療法
  4. 内斜視の予防法
  5. 内斜視の受診の目安
  6. 内斜視の手術費用
  7. 内斜視について知っておこう

赤ちゃんは数ヶ月単位でさまざまな身体機能の発達が見られるでしょう。視力も乳幼児期に発達が著しいため、成長を妨げたくないですね。乳幼児期に斜視などが原因で、自分の目で物を正常な状態で見ることができないと、視力の発達が止まってしまう危険があります。子供の目の異変に早めに気づいて対処することが大切ですね。

この項目では、内斜視の種類別の治し方や治療法について紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。(※)

乳児(先天)内斜視

目の位置が大きくずれる内斜視は、視力機能の改善のため手術をするケースが多いでしょう。斜視が原因となり弱視が発症すると、弱視に対する訓練も行う必要があります。生後6ヶ月以降も目つきが気になったり、健診で指摘されたら早めに眼科を受診して治療を始めましょう。

片方の目が斜視などで見えずらい状況だと、反対の目の負担も心配ですね。もしかして斜視かな?と感じたら早めに受診をしましょう。

後天内斜視

後天内斜視は生後6ヶ月以降から大人まで発症する可能性のある斜視です。斜視の程度によって治療方法が異なります。目の検査では遠視の有無を確認し、眼鏡矯正で経過観察をします。経過の状態が芳しくない場合、眼位のずれに合わせて手術を行うこともあるでしょう。

後天内斜視は怪我や脳の異常など外的要因が関係している可能性もあります。斜視の原因を調べることも症状の改善に繋がるでしょう。

調節性内斜視

調節性内斜視は、眼鏡で目の位置を矯正する治療法が多いでしょう。特殊なレンズの眼鏡になりますので、どれくらい斜視の症状が出ているかを測定します。測定した屈折度数を基準に作られた眼鏡が処方されるでしょう。眼鏡矯正では、改善が見られるまで数ヶ月かかることがほとんどです。すぐに効果が得られなくても正しく眼鏡をかけ続けることが大切ですね。

乳幼児の場合、初めは眼鏡を嫌がるかもしれません。「眼鏡をかけると良く見える」と子供が実感するまでは、根気強く試してみましょう。早めに眼鏡矯正をすることで、弱視など予防に繋がります。

部分調節性内斜視

部分調整性内斜視は調整性内斜視の治療と同じく、眼鏡矯正で目の位置を調整します。目の位置の調整が進み、両目で物を見ることを目標とした治療です。まれに眼鏡をかけても一部斜視が残ることもあるでしょう。内斜視の角度が小さい場合は、眼鏡に別のレンズを装着して経過を見ます。

眼鏡矯正後も内斜視の症状が重い場合は、手術で目の位置を調整するケースもあります。内斜視の治療では、重症でない限り眼鏡矯正が主な治療法です。斜視矯正用の眼鏡装着は、弱視などの別の症状を予防する役割があるため、正しく装着することが大切でしょう。

(赤ちゃんの目については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの目はいつから見えるの?視力はどれくらいあるの?

内斜視の予防法

内斜視は生後6ヶ月以内に発症が確認される先天性内斜視から、大人でも発症する可能性がある後天性内斜視とさまざまな症状があります。先天性の斜視については、原因不明のことが多く未然に症状を予防することは難しいでしょう。生後6ヶ月以降で発症の恐れがある後天性内斜視は、外的要因が関係するケースも多く予防対策を行うことが可能です。

後天性内斜視は近年増加の傾向が見られる斜視で、急性内斜視とも言われています。病気や怪我以外では、スマートフォンの過度な使用から若い年代で発症する人が増えています。報告されている症状は、物が二重に見えたり、寄り目が戻りずらくなるなどです。スマートフォンは目に近い位置で見ることが多く、寄り目がちになってしまいますね。

近くの物を見る時は目の内側にある内直筋が縮み、眼球が内側に寄ります。スマートフォンを長時間見続けることで、内直筋が収縮したままになり内斜視の症状が現れやすくなります。現代の生活でスマートフォンは必要不可欠なアイテムでしょう。急性内斜視を予防するためにも、上手に使っていきたいですね。

内斜視の受診の目安

子供の顔は生まれてから毎日見るので、特にパパやママは異変に気付きやすいですね。赤ちゃんの頃は、顔も小さく斜視と間違えやすい目の状態の時もあるでしょう。気のせいかな?とならないためにも、過去の写真と比べたりして異変が起きていないか確認すると良いですね。いつまでも子供と視線が合わないと感じたら、早めに眼科を受診しましょう。

乳幼児期の視力は発達が著しいため、斜視については早期発見が大切です。たとえ内斜視であった場合でも、正しい治療を行えば完治することは可能でしょう。斜視を放置して弱視や重い遠視になると、親子共々大変です。視力の悪化に繋げないよう、定期健診も含め子供の様子は注意深く観察してみてくださいね。

内斜視の手術費用

斜視は目の位置を正常に戻し容姿を整える整容と、視力機能の改善を目的とした治療があります。斜視の手術は整容、視力機能の向上が期待できます。斜視と診断された際には、経過に応じて手術を勧められるケースもあると心づもりしておきましょう。この項目では、気になる手術費用について紹介します。

斜視の手術では麻酔をするため、入院をともなうことがほとんどです。最低2泊3日からで費用は20万円くらいが相場でしょう。健康保険で3割負担の人であれば6万円ほどですみます。実際の費用については、乳幼児医療保障制度の内容によって異なるでしょう。予め費用が知りたい場合は、病院や役所へ確認をすると安心ですね。

(赤ちゃんの目については以下の記事も参考にしてみてください)

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