赤ちゃんはA型肝炎の予防接種を受けるべき?値段や副反応、回数やスケジュールの組み方も!

A型肝炎とは?感染経路は?という疑問をはじめ、受ける必要性を【体験談】をもとに紹介。A型肝炎の予防接種の値段や副反応、回数・スケジュールの組み方、受ける際の注意点も紹介するので、A型肝炎の予防接種を子供に受けさせようか悩んでいるママは参考にしてみてくださいね。

Contents
目次
  1. A型肝炎とは?感染経路は?
  2. 赤ちゃんはA型肝炎の予防接種を受けるべき?
  3. A型肝炎の予防接種の値段
  4. A型肝炎の予防接種の副反応
  5. A型肝炎の予防接種の回数・スケジュールの組み方
  6. A型肝炎の予防接種を受ける際の注意点
  7. A型肝炎ワクチンで赤ちゃんの病気を予防しよう

A型肝炎とは?感染経路は?

A型肝炎は、便から排出されるA型肝炎ウイルスが口から入り感染し、約1ヶ月の潜伏期間の後に発熱やだるさ、黄疸などの症状があらわれる病気です(※1)。

A型肝炎に感染しても、多くの人は数週間入院するだけで完治します。しかし、肝臓の機能が急激に低下し、意識障害などの重篤な症状があらわれる「劇症肝炎」に陥り、命が危険にさらされる可能性もあるのです(※2)。

ウイルスを持っている料理人から感染するケースや、自然とA型肝炎ウイルスが集まっている貝を生で食べたことで感染するケースがあります。1年で約1,000件と日本で報告されている患者の人数は少ないですが、実際はもっと感染者数が多いのではないかと推測されています。

最近は衛生状態が良くなったので、60歳以下の日本人の多くはA型肝炎に対する免疫を持っていません(※3)。そのため、ワクチンで免疫を付けることが重要です。

(麻疹風疹混合ワクチンについては以下の記事も参考にしてみてください)

麻疹風疹混合ワクチン(MR)とは?間隔・回数など接種時期は?値段についても!

赤ちゃんはA型肝炎の予防接種を受けるべき?

60歳以下の日本人の多くは、A型肝炎に対する免疫を持っていません。A型肝炎にかかり重症化すると命に関わる可能性もあるので、予防接種は積極的に受けた方が良いでしょう。

「赤ちゃんや小さな子供のうちは貝や生ものを食べさせないので心配ない」と考えるママもいます。確かにA型肝炎ウイルスは十分加熱した食べ物からは移りません。しかし、ウイルスが付いた手で食べ物に触ると感染する可能性があります。回転寿司のお店で料理人を介して集団感染した例もありますよ。

日本国内で生活している赤ちゃんや子供にA型肝炎の予防接種を受けさせることはもちろん重要です。ただ、A型肝炎が流行している国に行く際や旅行や出張でアジアやアフリカなどの発展途上国に行く際はさらに注意が必要でしょう(※3)。

アメリカではA型肝炎ワクチンが定期接種になっていて、1歳から国民の全員がワクチンを接種します。日本でもA型肝炎ワクチンの必要性が認められ、2013年から子供でもA型肝炎ワクチンを接種できるようになりました。

(ロタウイルスの予防接種の必要性については以下の記事も参考にしてみてください)

ロタウイルスに予防接種は必要?受ける割合は?料金や、効果・副作についても!

A型肝炎の予防接種の値段

予防接種代や医療費など、赤ちゃんや小さな子供には意外と多くのお金がかかりますね。「A型肝炎の予防接種をしたいけれど、値段が気になる……」というママも多くいます。

A型肝炎ワクチンの値段は、国産ワクチンであれば1回で約1万円前後です。細かな価格は病院によって違いますので、接種の前に病院へ問い合わせてみてくださいね。

A型肝炎の予防接種の副反応

ワクチンはウイルスを薄めたものを体に入れて病気を予防する薬です。そのため、ほとんどの場合発熱や腫れなどの副反応が見られます。中にはアナフィラキシーショックなどの重篤な副反応が起きるワクチンもあるので、副反応についてしっかりとチェックをしておきたいですね。

A型肝炎の国産ワクチン「エイムゲン」を製造している製造販売元によると、16歳未満の子供を対象とした臨床試験では、接種例468件のうち8例に副反応が認められています。主な副反応は発熱・倦怠感・頭痛です。(※4)

エイムゲン以外のA型肝炎の予防接種でも、接種箇所の腫れや発熱などの一般的な副反応以外に、特別な副反応があることは報告されていません。安心して予防接種を受けさせることができるでしょう。


(予防接種の副反応については以下の記事も参考にしてみてください)

予防接種の副反応の症状は?発熱・下痢・発疹が多い?対処法や体験談も!

A型肝炎の予防接種の回数・スケジュールの組み方

生後2ヶ月以降の子供には、さまざまなワクチンを接種させる必要があります。同時に接種できるワクチンやある程度期間を空けて接種しなければならないワクチンがあるので、予防接種を受ける前にしっかりスケジュールを立てる必要があるでしょう。

A型肝炎のワクチンを接種する場合、国産ワクチンなら3回、輸入ワクチンなら2回接種する必要があります。

国産ワクチンの場合最初の2回の間隔は2~4週間、2回目と3回目の間隔は24週間空けるようにしてください。また、国産ワクチンを接種する際は2回接種した後約2週間で免疫が付きます。海外に行く際は出発の1~2ヶ月前に受診し、接種し始めることをおすすめします。3回目の接種は、帰国してから接種しても問題ありませんよ。

一方輸入ワクチンは2回接種する必要がありますが、1回の接種で免疫が付きます。海外に行く際は、出発後2週間前に1回接種すれば1年間効果が持続しますよ。なお、輸入ワクチンを接種するなら、1回目の接種をしてから半年~1年以内に2回目の接種をすることで約15年効果を持続させることが可能です。

A型肝炎の予防接種を受ける際の注意点