新生児黄疸って何?黄疸の種類や数値の基準値はどう見ればいいの?

【医師監修】新生児誕生の際、最初に気になるのは「新生児黄疸」ではないでしょうか。新生児黄疸とは血中のビリルビンが原因で起こる生理的症状ですが、稀に病的黄疸も存在します。黄疸の種類や数値の基準値などを詳しくみていきましょう。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. 新生児黄疸って一体なに?
  2. ビリルビンとは?
  3. うちの子だけ?新生児黄疸になる確率は?
  4. なぜ新生児が黄疸になるの?
  5. 新生児黄疸とは?
  6. 新生児黄疸の期間は?
  7. 新生児黄疸の基準値は?
  8. 新生児黄疸の治療は?どうすれば治るの?
  9. 新生児黄疸以外の黄疸は?
  10. 新生児黄疸は心配しすぎず冷静に対処しましょう!

新生児黄疸の基準値は?【基準値】

1dlの血液中に何㎎のビリルビンが含まれているかで数値は表記されます。一般的には生後2~3日で約5~7㎎になり、4~5日で13mg前後に。そこから徐々に減少し、長くとも2週間までには黄色みもなくなります。

治療を必要とする基準値は、生後24時間以内で12㎎、25~48時間で15㎎、49~72時間で18㎎、72時間以上で20㎎をそれぞれ超える場合になります。しかし、これらの基準値は絶対ではなく、病院や施設の設定基準また赤ちゃんの誕生体重などによっても異なるので、不安に思う点はしっかりと先生や看護師さんに確認してみましょう。

マキ先生

小児科医

生後2週間を過ぎても黄色みが強い赤ちゃんもよく見られます。多くは母乳性黄疸という状態で心配ありませんが、便の色が白っぽい場合は、肝炎や胆道閉鎖症の可能性があるので、医師に相談しましょう。

新生児黄疸の治療は?どうすれば治るの?

黄疸治療といっても、どのような処置を施されているのかよくわかりませんよね。ここでは黄疸で入院中、病院側の赤ちゃんの対する治療法についてご紹介します。

光線治療

ビリルビン値を下げるには、日光や蛍光灯の光が効果的です。光線治療中の赤ちゃんは授乳の時以外、長時間に渡って青みどり色の光を浴びています。その効果は様々で、一度で終了する子もいれば、治療を数回繰り返す子もいるようです。治療にかかる時間の差もありますが、それもこれも可愛い我が子の個性だと、大きな心で受け止めてあげましょう。

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なるべく広い表面積で肌に光線が当たるように裸で、目は隠した状態で治療を受けます。

最近では、こんな可愛いアイマスクも。

遊び心満載のアイマスク。気持ちに余裕がでますね。

ビリルビンを下げるために

ビリルビンは便になり体外に排泄されるため、しっかりとミルクを飲ませて「うんち」をさせてあげることが大切です。反応便といって、腸に留まっていたビリルビンが酸化されたものが混じって出てくる「うんち」は緑色をしています。緑の便が出てきて驚いてしまうと思いますが、これはしっかりビリルビンを排泄できている証拠です。安心してくださいね。

(便の異常については下記の記事も参考にしてみてください)