新生児黄疸って何?黄疸の種類や数値の基準値はどう見ればいいの?
【医師監修】新生児誕生の際、最初に気になるのは「新生児黄疸」ではないでしょうか。新生児黄疸とは血中のビリルビンが原因で起こる生理的症状ですが、稀に病的黄疸も存在します。黄疸の種類や数値の基準値などを詳しくみていきましょう。
同じ病室の赤ちゃん4人、みんな黄疸の値が高く退院延期だって。
— m-adachi (@adatic32) April 27, 2013
とりあえず青い光線を浴びるのが治療らしく、なんだか日焼けマシン風。 pic.twitter.com/BJPzuyHgGU
同じ病室内に、黄疸になる新生児が複数人いることは稀ではありません。それくらい、新生児にとっては黄疸になることは当たり前なのです。同じ病室全員だったり、赤ちゃんの兄弟みんな黄疸だったということも珍しくありません。
(新生児の体調の変化ついては以下の記事も参考にしてみてください)
なぜ新生児が黄疸になるの?
「赤ちゃんが黄疸になる確率は高いから安心してください」と言われても、きちんとした理由を知らない限り、ママとしては不安が残りますよね。しっかりとその理由と原因を理解し、赤ちゃんのためにも落ち着いて対応できるようにしておきましょう。
実は大人も黄疸になる
黄疸は新生児に限らず、大人にも症状が出ることがあります。根本的な原因は新生児と同じですが、大人の場合は怖い病気に繋がるようです。大人の黄疸は、肝臓の病気や周囲の癌が原因の可能性があります。しかし、新生児の黄疸は大人とは違い、あくまで生理的な現象で病気ではないのです。成人パターンの黄疸の知識を得て、過剰に反応することは避けましょう。
赤ちゃんが黄疸になりやすい理由
生後間もない赤ちゃんは、その呼び名と通り肌が赤い色をしていますよね。それは血液中の赤血球の数が多く、血液が濃いからです。
黄疸の元となるビリルビンは、赤血球が破壊されるときに作られます。大量の赤血球を血液中に持って生まれてきた新生児の体内では、それらの赤血球が徐々に破壊され、多くのビリルビンができます。しかし、新生児の肝臓の機能ではまだ100%処理しきれません。多くのビリルビンが排泄されることなく体内に残り、それらが黄疸の症状となって現れます。
(その他の新生児の肌トラブルについては以下の記事も参考にしてみて下さい)
新生児黄疸とは?
黄疸にはいくつかの種類があり、赤ちゃんがよくなる黄疸は「新生児黄疸」のことです。ここではその新生児黄疸についてご紹介します。
新生児黄疸とは?【原因は?】
新生児黄疸は、肝臓の機能がまだ不十分でビリルビンが処理し切れずに増加することが原因で、肌や目の白目部分が黄色くなる症状として出ます。アジア人によく見られるもので、出産直後の赤ちゃんが外の環境に慣れようと頑張っているために起こる現象です。大人のなる病的な黄疸とは違い、生理的な理由に起因しているため、生理的黄疸とも呼ばれています。
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