新生児黄疸って何?黄疸の種類や数値の基準値はどう見ればいいの?

【医師監修】新生児誕生の際、最初に気になるのは「新生児黄疸」ではないでしょうか。新生児黄疸とは血中のビリルビンが原因で起こる生理的症状ですが、稀に病的黄疸も存在します。黄疸の種類や数値の基準値などを詳しくみていきましょう。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. 新生児黄疸って一体なに?
  2. ビリルビンとは?
  3. うちの子だけ?新生児黄疸になる確率は?
  4. なぜ新生児が黄疸になるの?
  5. 新生児黄疸とは?
  6. 新生児黄疸の期間は?
  7. 新生児黄疸の基準値は?
  8. 新生児黄疸の治療は?どうすれば治るの?
  9. 新生児黄疸以外の黄疸は?
  10. 新生児黄疸は心配しすぎず冷静に対処しましょう!
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新生児黄疸以外の黄疸は?

新生児黄疸は生理的なものなので心配いりませんが、他のケースの黄疸もあるようです。ここでは他の種類の黄疸を4つほどご紹介します。あまり深く考えすぎず、参考程度に読んでみてくださいね。

新生児黄疸以外の黄疸は?【母乳性黄疸】

母乳に含まれる女性ホルモンが赤ちゃんの肝臓の酵素の機能を弱め、ビリルビン処理に影響し黄疸になることがあり、これを母乳性黄疸と呼びます。生後5日頃から数値が増えはじめ、2~3週間でピークになりますが、自然に回復するでしょう。生後2週間を過ぎても症状が出ているようならば、他の病的黄疸の可能性もあり、一度病院で診てもらいましょう。

新生児黄疸以外の黄疸は?【溶血性黄疸】

ママと赤ちゃんの血液型が違うと黄疸になるという噂、耳にしたことがありませんか?これは溶血性黄疸を元に、流れている噂なんです。

ママと胎児の血液型が異なることを血液型不適合妊娠と呼びますが、通常は胎児の血液が母体の血液と混じることはありません。しかし、出産や手術などが原因で胎盤の中で出血して胎児の赤血球にアレルギー反応を起こし、母体の中にその血液型に対する抗体ができます。分娩時にそれが胎盤を通り、胎児の血液に入ることで赤血球が破壊されてリビルビンが増加します。


新生児黄疸以外の黄疸は?【閉塞性黄疸】

肝臓に異常はないが、体外にビリルビンを排泄するための胆道が塞がっているケースです。これは胆汁の機能に問題がある、先天性胆道閉鎖症が主な原因だと考えられています。赤ちゃんの便が白っぽいなどの症状がある時は、注意が必要です。

新生児黄疸以外の黄疸は?【黄疸】

ビリルビン値が異常に上がり、脳に流れ込み沈着してしまう黄疸です。この場合、脳神経細胞が破壊されたり、脳性麻痺や難聴が後遺症として残る可能性もあります。赤ちゃんの手足がブラブラしていたり、グッタリしている、ミルクをあまり飲まないなど、不審に思う点がある場合は医師に相談してみましょう。

(医師に相談については以下の記事も参考にしてみてください)

育児相談は誰にすればいい?メールやサイト、無料の電話窓口サービス

新生児黄疸は心配しすぎず冷静に対処しましょう!