ルトラールの作用で基礎体温が上がる?検査薬に影響も?副作用はあるの?

【医師監修】不妊治療に使用される薬のひとつであるルトラール。基礎体温が上がる効果があると言われていますが、初めて処方された方はどのように作用するのか、どんな副作用があるか気になりますね。ルトラールで基礎体温があがる理由や検査薬への影響、副作用についてもご紹介します。

( 3ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
鈴木元晴
日本産科婦人科学会専門医医学博士。2000年に埼玉医科大学産婦人科学教室に入局。大学病院や同大学総合医療センターで勤務。主に生殖医療に従事し、不妊に悩む女性に寄り添う治療を行ってきました。・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. ルトラールの作用とはどんなもの?
  2. ルトラールで基礎体温は上がるの?
  3. ルトラールを飲むと基礎体温が変化する?
  4. 妊娠検査薬への影響はある?
  5. ルトラールに副作用はある?
  6. ルトラールの注意すべき副作用
  7. ルトラールと基礎体温の関係を良く知ろう

神経系の副作用

神経系の副作用としては眠気、倦怠感、頭痛、ほてりなどがあります。妊娠初期症状に似ていたり、普段の生活でも起こりえる症状なので、副作用かどうかの見極めが大事です。眠気の副作用は眠気が強いと同時に倦怠感も感じやすいかもしれません。あまりに眠気が強い場合は、眠気がさめるまで休みましょう。

仕事中の場合は可能であれば仮眠をとる、難しい場合は身体を動かすことで眠気をさますなど工夫してみてください。

ほてりも症状が重いと異常に汗をかいたり、夏だとほてりで寝苦しく感じることもあるようです。頭痛がひどい場合は頭痛薬を飲みたくなるかもしれませんが、服用の前に飲み合わせに問題はないか確認するようにしましょう。

むくみや太るのもルトラールの副作用?

ルトラールを服用中にむくみがでたり太ることがありますが、これは薬による副作用というより黄体ホルモンの作用によるものが大きいようです。例えば生理前に食欲が増す人がいると思いますが、それも黄体ホルモンが増加することで起こるものです。

それと同様、ルトラールで黄体ホルモンが増加した結果、食欲増進し食べ過ぎてしまうことで太るようです。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/751467887812003709/

また、黄体ホルモンが体液に含まれる電解質(ナトリウムやカルシウムなど電気を通す物質)の代謝に作用し、これらの体液が溜まりやすくなることでむくみが発生することも。むくみは太る原因にもなりますし太って見える原因にもなります。

単純に、ルトラールで食欲不振の副作用が出たためにずっと食欲がなかったのが、副作用がおさまったため、反動で食べ過ぎてしまい太る場合もあるようです。どうしても食欲が抑えられず多少太ることはあっても、過度に太るようなことがないように注意しましょう。

ルトラールの注意すべき副作用

ルトラールの副作用のなかには、いくつか注意が必要な副作用があります。下記のような症状が出た場合はすぐに病院を受診するようにしてください。

血栓症

ルトラールの重篤な副作用のひとつに血栓症があります。血栓症とは、血管内に血の固まり(血栓)ができ、血栓が血管を詰まらせてしまう病気です。血栓のできる場所によっては命に関わることもあり、注意が必要です。血栓症の初期症状はふくらはぎや胸が痛む、激しい頭痛と言われています。これらの痛みを感じたらすぐに病院で診てもらいましょう。

肝機能障害

ルトラールは肝臓に負荷のかかる薬であるため、副作用として肝機能障害を起こすことがあります。そのため肝臓に疾患や持病のある人はルトラールを服用できません。服用すると悪化する危険があるためです。

異常を感じたら病院に相談する

すべての副作用に言えることですが、副作用がみられた場合は医師に相談し、自分で勝手に判断しないようにしましょう。ルトラールによる身体の変化に慣れてくると症状がおさまることが多いようですが、場合によっては処方量を減らす、使用を中止し別の薬に切り替えるなどが必要になることもあるからです。

眠気や頭痛、むくみや太るなど、軽ければ副作用と言うほどでもないように思える症状も、重くなれば日常生活に支障が出ます。副作用の重い、軽いにかかわらず、異変を感じた場合は必ず医師に相談しましょう。