ルトラールの作用で基礎体温が上がる?検査薬に影響も?副作用はあるの?
【医師監修】不妊治療に使用される薬のひとつであるルトラール。基礎体温が上がる効果があると言われていますが、初めて処方された方はどのように作用するのか、どんな副作用があるか気になりますね。ルトラールで基礎体温があがる理由や検査薬への影響、副作用についてもご紹介します。
基礎体温をつけて変化を把握しよう
ルトラールを飲み始めたら、基礎体温表をつけて身体の変化を把握できるようにしましょう。もしルトラールを飲み始めても一向に基礎体温が整わない、体温が下がってしまった、高温期が短いままという場合は、処方量が少ないだけでなく他にも原因がある可能性があります。
その場合は医師と相談し、今後の治療方針を決めていきましょう。その際に基礎体温表が役立ちますので、きちんと記録しておくことが大切です。
(基礎体温については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠検査薬への影響はある?
ルトラールの服用中に妊娠検査薬を使用するのは問題ないのか、検査結果に影響はないのか心配に思うママも多いと思います。ルトラールの服用中に妊娠検査薬を使う場合はどんなことに注意が必要なのでしょうか。
ルトラールは妊娠検査薬に影響はない
結論から言うと、ルトラールは妊娠検査薬の結果を左右するような成分は入っていないので検査結果に影響しません。妊娠検査薬が反応するのはhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンなのですが、このホルモンは妊娠しないと分泌されないためです。そのためルトラールを服用中でも通常通り妊娠検査薬で妊娠しているか調べることができます。
基礎体温の高温期に左右されない
ルトラールを飲み始めると高温期が長くなるため、もしかして妊娠?と期待して、妊娠したかどうか早く調べたくなってしまうこともあると思います。ですが先ほどもご紹介した通り、ルトラールの成分は妊娠検査薬に影響しません。
市販の妊娠検査薬は通常「生理開始予定日の1週間後以降」に使用するように定められています。正しい結果を知るためにも、定められた適切な使用時期に使用しましょう。基礎体温の高温期の長さに左右される必要はありません。
ルトラールに副作用はある?
ルトラールは薬である以上、副作用がないのか気になりますよね。ルトラールを飲み始めると体内の黄体ホルモンが増え、以前とホルモンバランスが変わります。そのためいくつか副作用が出ることがあります。眠気やほてりなど、一見副作用に思えない症状もあり注意が必要です。
消化器系の副作用
ルトラールの副作用とつわりの気持ち悪さは似て非なるものだと実感した。前者は単なる胸やけ、食べ過ぎで胃がムカムカするのに似ていて、後者はそこに何か詰まりのような、胃がよじれるような苦しさが伴う感じかなぁ。
— メアリー☺︎ (@xhoney_sweet) May 12, 2017
ルトラールを飲み始めると、食欲不振、吐き気、下痢、腹痛などの症状が出ることがあります。食欲不振や吐き気で食事が思うようにとれない状態が続くと、体調を崩してしまうこともあります。症状が重い場合は病院で相談するようにしましょう。
子宮や乳房の副作用
子宮にあらわれる副作用は、不正出血や経血量の増加、下腹部痛があります。月経前の症状にも似ていますが、乳房の張りや痛みを感じることもあるようです。
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