ルトラールの作用で基礎体温が上がる?検査薬に影響も?副作用はあるの?

【医師監修】不妊治療に使用される薬のひとつであるルトラール。基礎体温が上がる効果があると言われていますが、初めて処方された方はどのように作用するのか、どんな副作用があるか気になりますね。ルトラールで基礎体温があがる理由や検査薬への影響、副作用についてもご紹介します。

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専門家監修
鈴木元晴
日本産科婦人科学会専門医医学博士。2000年に埼玉医科大学産婦人科学教室に入局。大学病院や同大学総合医療センターで勤務。主に生殖医療に従事し、不妊に悩む女性に寄り添う治療を行ってきました。・・・
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Contents
目次
  1. ルトラールの作用とはどんなもの?
  2. ルトラールで基礎体温は上がるの?
  3. ルトラールを飲むと基礎体温が変化する?
  4. 妊娠検査薬への影響はある?
  5. ルトラールに副作用はある?
  6. ルトラールの注意すべき副作用
  7. ルトラールと基礎体温の関係を良く知ろう

ルトラールの作用とはどんなもの?

ルトラールは黄体ホルモンを補充するために処方される合成黄体ホルモン剤です(※1)。ルトラールを飲み始めると黄体ホルモン不足を解消し、生理不順を整える効果が期待されます。生理不順が整うことで妊娠の可能性が高まったり、さらには妊娠の継続にも役立ちます。

ルトラールで基礎体温は上がるの?

妊活している方は基礎体温を毎日計測しているでしょう(※2)。

「基礎体温の上昇」というのがルトラールを飲み始めるとあらわれる効果のひとつと言われていますが、どのような仕組みで基礎体温に作用しているのでしょうか。詳しくご説明します。

鈴木元晴

産婦人科医 

「ルトラールは、排卵の有無にかかわらず体温を上昇させます。そのため、排卵を確認したいのであれば、ジドロゲステロン(商品名デュファストン)のような内服中に体温上昇作用の無い薬剤を使用をお勧めします。」

ルトラールで基礎体温が上がる理由

実はルトラールは体温の上昇を保証する薬ではありません。基礎体温の上昇には黄体ホルモンが十分に分泌されていることが大切なのですが、黄体機能不全などで黄体ホルモン量が足りないと体温が上がりにくくなってしまいます。

そこで、ルトラールを服用し黄体ホルモンの不足分を補うのです。その結果、黄体ホルモン量がだんだん整ってくると体温が上がりやすくなるという仕組みです。そのため、ルトラールを飲み始めれば誰もがすぐに体温上昇するというわけではないのです。

基礎体温が上がらないのはなぜ?

ルトラールを飲んでいるのに基礎体温に変化がないと心配になりますよね。もともと黄体機能不全の症状が重いとルトラールを1周期分飲んだだけではホルモン量が足りなかったり、ホルモン量が整うまで時間がかかっているため1周期目では効果が表れないことも。

思うように基礎体温が上がらない場合は処方量が足りているかなども含めて医師に相談しながら服用するようにしましょう。

ルトラールを飲むと基礎体温が変化する?

ルトラールを飲むと体温の上昇以外にも基礎体温に変化が出ることがあります。また基礎体温とともに身体にも変化があらわれることも。それはどんな変化なのでしょうか。

基礎体温の高温期が長くなる?

ルトラールを飲み始めると現れる変化として、基礎体温の高温期が長くなるというものがあります。ルトラールの作用で黄体ホルモンが働き基礎体温が上がると高温期へ移行しやすくなるため、高温期が短かった人は長くなるようです。なかには15日以上も高温期が続いてという場合もあるようです。人によって効果の現れ方は違いますので焦らないようにしましょう。

また、基礎体温が高温期に入ることでほてりを感じる人も多いようです。なかには汗ばむほどほてりが強い人も。ほてりは高温期に入っているという気づきにもなりますし、妊娠初期症状でもほてりを感じることがあるので、症状が重くなければ様子をみるようにしましょう。

(高温期については以下の記事も参考にしてみてください)

高温期はいつからいつまで?平均期間は?基礎体温が下がるのはいつ?
高温期が短ければ妊娠しにくい?原因と改善法とは?