赤ちゃん・新生児の白湯はいつから飲ませるの?便秘に効果的なの?

【医師監修】主に母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんや新生児に、「いつから白湯を飲ませていいのか?」「白湯は便秘解消などに役立つと言われているけど、赤ちゃんや新生児にも効果的なのか?」と、悩む方もいる思います。そんな白湯についての認識を深めてみませんか?

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専門家監修
新井昇子
3歳男児と7歳女児の子育て中の小児科医です。現在は、魔法の子育てセミナー、個人セッションも行なっております。子育ての経験と心理学・医学的知識、・・・
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Contents
目次
  1. 赤ちゃんや新生児に白湯は必要なの?
  2. 白湯はいつから飲ませるの?
  3. 赤ちゃんや新生児にとって白湯の効果とは?
  4. 白湯を与える適量とタイミング
  5. 白湯の作り方と注意点
  6. 赤ちゃんに合わせて白湯を飲ませましょう

初めて白湯を与える場合は、白湯の味に慣れるところからスタートです。まずはスプーンひとさじを口に含ませるところから進めていきましょう。白湯に慣れてきたら、月齢が4か月までの赤ちゃんには25ml前後を目安に哺乳瓶で与えましょう。月齢が5か月以降の赤ちゃんは50ml前後が目安です。

白湯はあくまでも母乳やミルクの補完ですので、白湯を与えすぎて食事が進まなくならないように気をつけてくださいね。

白湯を与える適量とタイミング【赤ちゃんや新生児のおしっこの回数】

赤ちゃんや新生児のママは、普段からおしっこの回数や量に気をつかっていますよね。赤ちゃんの機嫌が悪く、おしっこが少ない場合は水分が不足してる可能性があるので、白湯を与えてあげましょう。

赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、お昼寝をしているだけでも汗をたくさんかきます。おしっこの回数や量も水分補給の判断には大切なバロメーターになりますよ。

白湯を与える適量とタイミング【たくさん汗をかいた場合】

汗をたくさんかいたあとも白湯の出番です。赤ちゃんが汗をかく場面は、外出後や夏場など気温が高い日、お風呂上がりなどたくさんありますよね。特にお風呂上がりは「白湯を飲ませないの?」など聞かれたママは多いのではないでしょうか。

お風呂上りの場合だけに限りませんが、赤ちゃん自身が嫌がらなければ白湯を与えても問題ありません。しかし赤ちゃんは母乳やミルクで十分に水分補給ができます。

白湯の作り方と注意点

そもそも白湯は、沸とうさせたお湯を人肌程度の温度まで下げたものです。水を沸とうさせることでカルキなどの不純物が飛んで、口当たりがまろやかになるといわれています。

白湯はとてもシンプルな飲み物ですが、ただ水を沸とうさせればいいというわけではありません。作り方の工程を雑にしてしまうと、かえって赤ちゃんの体に負担をかけてしまう恐れがあります。白湯の作り方と注意点をしっかり確認しておきましょう。

白湯の作り方と注意点【白湯の作り方】

白湯の作り方ですが、まずやかんをきれいに洗います。水道水をきれいにしても、やかんに汚れがついていたらそこから雑菌が混ざってしまいます。それから水を入れ、15分ほど火にかけましょう。塩素やカルキを抜くためには大切な工程になるので、十分な時間をかけてくださいね。最後に火を止め、人肌程度の温度になるまで冷まします。

電子レンジでの作り方は、マグカップに必要な分だけ水を入れて2分ほど温めてから、ミルクと同じ温度になる程度まで冷まします。白湯は衛生面から考えると保存はおすすめしません。できるだけ作り置きはせず、少し手間はかかりますが必要に応じて作るようにしましょう。(※2)

白湯の作り方と注意点【赤ちゃんや新生児のミネラルウォーターは軟水を】

ミネラルウォーターにはその名の通り、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが含まれています。水に溶けているミネラルが多いと硬水、少ないと軟水という分けられ方をしています。

赤ちゃんはまだ内臓が未発達です。赤ちゃんが硬水を飲むと、内臓に負担をかけてしまう恐れがあります。ミネラルウォーターで白湯を作る場合は、赤ちゃん用に売られている水など軟水のものを選ぶようにしましょう。

白湯の作り方と注意点【赤ちゃんや新生児のミルクを白湯で薄めない】

ミルクをでき上がり量以上に薄めてしまうと、ミルクの味だけでなく大切な栄養まで薄まってしまいます。ミルクのでき上がり量はきちんと守りましょう。ママには少し大変かもしれませんが赤ちゃんのためにもミルクはミルク、白湯は白湯、と別々に与えてあげてくださいね。

赤ちゃんに合わせて白湯を飲ませましょう