赤ちゃんヘルメットとは?治療・矯正用、自転車や室内転倒対策も!

【医師監修】「赤ちゃんヘルメット」は赤ちゃんの頭の変形を治療、矯正するためのものです。しかし最近は室内での転倒防止用の柔らかいスポンジで出来たものや、自転車に乗せる為の固めのものまで種類はさまざま。今回は赤ちゃんから幼児期まで使えるヘルメットについて説明していきます。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. 赤ちゃんヘルメットって? どんな時に使うの?
  2. 治療や矯正用の赤ちゃんヘルメットってどんなもの?
  3. 赤ちゃんを自転車に乗せる時にはヘルメットを!
  4. 自転車用の赤ちゃんヘルメットはどう選ぶ?
  5. 転倒防止用の赤ちゃんヘルメット
  6. 防災用品として
  7. 赤ちゃんの好きな色やキャラクターを選んであげましょう

すでに変形してしまった頭囲を正常な形に戻すのは容易ではありません。リモルディングヘルメットは、赤ちゃんの頭の歪みを正常に戻すための矯正や治療に有効です。日本での馴染みはまだ薄いのですが、欧米での認知度は高く、リモルディングヘルメットでの治療が行なわれています。

治療や矯正用の赤ちゃんヘルメット【頭部の状態に合う質のよいものを選ぶ】

頭の変形を矯正・治療するのに重要なポイントは2つあります。1つ目は「変形により突出してしまった箇所の成長を抑えてくれること」、2つめは「偏平な箇所に隙間を保ち成長を促すこと」です。

出典:https://www.pinterest.jp/pin/667517975993405042/

赤ちゃんの頭の形に合わないヘルメットの場合、きちんとした効果を得られないことがあります。逆に頭蓋骨の変形が悪化する場合もあるので、赤ちゃんの頭の形にあった質のよいヘルメットを作ってもらいましょう。

治療や矯正用の赤ちゃんヘルメット【赤ちゃんヘルメットを使うのはいつから?】

赤ちゃんの頭の変形を矯正・治療するのは、首がすわってから生後6ヶ月くらいまでに行うのが望ましいといわれています(※1)。適切な時期に矯正・治療が始められれば、より効果が期待できるためです。赤ちゃんの頭の変形が気になるなら、早めにリモルディングヘルメットでの治療を検討してみてはいかがでしょうか。

マキ先生

小児科医

赤ちゃんの頭のヘルメット治療は、2019年現在、保険適応がなく、自費での診療になります。実施されている医療機関もまだ少ないので、しっかり調べてから受診しましょう。


(赤ちゃんの頭の形については以下の記事も参考にしてください)

赤ちゃんの頭の形がいびつ…原因と矯正方法は?いつまでに矯正する?

赤ちゃんを自転車に乗せる時にはヘルメットを!

大人が運転する自転車でも、思いがけない事故やちょっとした段差でのよろつきで自転車が転倒してしまうことがあります。大人は自転車が転倒しそうになっても足で支えたり、転ぶ程度で済むかもしれません。しかし、比較的自転車の高い位置に座っている赤ちゃんや幼児の場合、自転車から落ちることもあります。

また、転び方によってはお子さんが頭を打ってしまうかもしれません。思わぬケガを防ぐために、自転車用の赤ちゃんヘルメットは必ず用意してください。道路交通法で義務化もされていることを認識しておきましょう。

赤ちゃんをヘルメットなしで自転車に乗せるのは危険

事故が起こってからでは取り返しがつきません。子供の安全のためにも、例え嫌がってもヘルメットを被らせるようにしましょう。

(赤ちゃんと自転車についてはこちらの記事も参考にしてください)