新生児のうつぶせ寝はしてもいい?いつからしていい?危険性は?
【医師監修】ずっとお布団に寝ている新生児ですが、仰向け寝ばかりでは頭の形が歪みそうでうつ伏せ寝にしてあげたくなりますよね。しかし、うつ伏せ寝にしても良いのでしょうか?いつからうつ伏せ寝にしても大丈夫なのでしょうか。新生児期のうつ伏せ寝に潜む危険性も紹介します。
うつ伏せ寝とは?
まず「うつ伏せ寝」とはどのような状態をいうのでしょうか?「仰向け寝」は顔が天井を向いて寝ている状態を指します。「うつ伏せ寝」とは、この「仰向け寝」と反対に、顔が布団の方を向いた状態になって寝ている状態のことです。
新生児や赤ちゃんにとって、うつ伏せ寝のときに気をつけなければいけないのはどういう点なのでしょうか。ここでは、赤ちゃんにうつ伏せ寝はありなのかや、うつ伏せ寝の注意点についてご紹介していきます。
新生児の1日の過ごし方は?
生後28日未満の赤ちゃんを新生児といいます。新生児期は1日のほとんどを寝て過ごすことが多いですよね。そのなかで「2~3時間おきにお腹が空く」「おしっこやうんちが出る」「おっぱいやミルクを飲む」「オムツを替えて満足するとまた眠る」という生活を送っています。
赤ちゃんの生活に昼夜は関係ありません。お腹が空いていなくても、抱っこしてほしくて起きる場合もあります。そのときは抱っこして安心させてあげましょう。
新生児の寝るときの体勢は?
1日のほとんどを布団の上で寝て過ごす新生児期。基本は仰向けで寝かせましょう。頭や顔の近くには「ガーゼタオル」「ぬいぐるみ」なども置かないように注意が必要です。まだ寝返りは打つ時期ではありませんが、寝ている間に口や鼻を塞いでしまっては大変です。窒息してしまう恐れがあります。
(赤ちゃんの寝具について知りたい人は、下記の記事も参考にしてみて下さい)
新生児が安心する体勢
新生児はどんな体勢・姿勢が安心するのでしょうか?新生児や赤ちゃんは自分で喋ることができないので、お母さんや家族が察してあげるようにしましょう。できるだけ安心感のある体勢で穏やかに過ごしてもらいたいですよね。その一部を紹介します。
新生児が安心する体勢【横向き寝】
赤ちゃんが横を向いた体勢は、お母さんの子宮にいたときと同じ体勢だといわれています。そのときに似た環境や体勢にすると安心するというわけですね。また横向きにすることで、消化の働きを助ける効果もあります。横を向いて寝るときは、下の腕が痺れないように少し伸ばしてあげると良いでしょう。
また、新生児期は大丈夫ですが、少しずつ動けるようになって「寝返りを打ち始める頃には仰向けにする」よう心がけましょう。
新生児が安心する体勢【ラッコ抱き】
ラッコ抱きとは、お母さんが仰向けで寝て、お腹の上に赤ちゃんをうつ伏せで寝かせる方法です。まるでラッコのようですね。
お母さんのお腹の上にうつ伏せで寝ることによって、お母さんの心臓の音が聞こえてとっても安心します。お腹の上にうつ伏せで寝かせると、自然と寝てしまう子も多いそうです。しっかり眠りについてから布団に仰向けで寝かせてあげましょう。
新井昇子
小児科医
ラッコ抱きをするときは、お母さんが寝てしまわないように気をつけましょう。よく赤ちゃんの顔色を観察しながら行ないましょう。
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