新生児のうつぶせ寝はしてもいい?いつからしていい?危険性は?

【医師監修】ずっとお布団に寝ている新生児ですが、仰向け寝ばかりでは頭の形が歪みそうでうつ伏せ寝にしてあげたくなりますよね。しかし、うつ伏せ寝にしても良いのでしょうか?いつからうつ伏せ寝にしても大丈夫なのでしょうか。新生児期のうつ伏せ寝に潜む危険性も紹介します。

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専門家監修
新井昇子
3歳男児と7歳女児の子育て中の小児科医です。現在は、魔法の子育てセミナー、個人セッションも行なっております。子育ての経験と心理学・医学的知識、・・・
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Contents
目次
  1. うつ伏せ寝とは?
  2. 新生児の1日の過ごし方は?
  3. 新生児の寝るときの体勢は?
  4. 新生児が安心する体勢
  5. 新生児がうつ伏せで寝るのは危険!
  6. 赤ちゃんのうつ伏せ寝はいつから?
  7. 新生児や赤ちゃんのうつ伏せのメリット
  8. うつ伏せの練習はいつからしてもいいの?新生児は?
  9. うつ伏せの練習の注意点
  10. 新生児からできるうつ伏せの練習のやり方は?
  11. 新生児のうつ伏せ寝は危険がいっぱい!

この体勢の注意点は、赤ちゃんの顔を横向きにしてあげることです。そうしないと窒息してしまいます。

新生児が安心する体勢【お母さんの横抱っこ】

赤ちゃんは背骨がCカーブを描いています。そのため、背骨が丸くCカーブを描く横抱っこの体勢が安心するようです。また抱っこすることで、お母さんのぬくもりが伝わり安心するでしょう。「抱っこばかりしていると抱き癖がつくのでは?」と思うかもしれませんが、気にせずに抱っこをしてあげてください。抱っこは大切なスキンシップですからね。

(赤ちゃんの抱っこの仕方について興味がある人は、下記の記事も参考にしてみて下さい)

新生児の縦抱きのメリット・デメリットは?安全な方法を教えて!

新生児がうつ伏せで寝るのは危険!

「仰向け寝」以外に「うつ伏せ寝」もよく聞く言葉ですよね。大人でもうつ伏せ寝で寝る方が安心して眠れるという人が少なくはないと思います。

しかし「まだ首の座っていない新生児」や「首が座ったばかりの赤ちゃん」をうつ伏せで寝かせることは危険です。ただし、医療現場において「治療の一環としてのうつ伏せ寝」は別です。家庭においては布団に顔が埋まってしまい、口と鼻が塞がれてしまうと呼吸ができなくなることがあるのでやめましょう。

自分で自由に首を動かすことができないと、そのまま窒息死してしまします。うつ伏せで寝ると乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生率が高くなるとされているので、うつ伏せで寝かせるのはやめましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは

乳幼児突然死症候群とは「何の病気もなく元気に過ごしていた赤ちゃんが、突然睡眠中に亡くなってしまう」という病気です。現在のところ、原因は明らかになっていません。(※1)

特に生後2~6ヵ月頃の乳児に多くみられ、普段と同じように眠っているはずなのに突然発症して亡くなってしまうという恐ろしさがあります。うつ伏せで寝ることによって発症率が高くなる傾向にあるため、予防のためにも赤ちゃんは仰向けで寝かせましょう。(※2)

窒息してしまうかも

生まれてすぐの赤ちゃんは、自力で首を動かせません。うつ伏せ寝では布団に顔が近いため、何らかの拍子で顔に「ガーゼタオル」「ぬいぐるみ」「布団」などで口と鼻を塞ぐことがあります。赤ちゃんは自分で払いのけることができないため、窒息する危険性も少なくありません。

赤ちゃんのうつ伏せ寝はいつから?

たくさんの危険性のある「うつ伏せ寝」ですが、いつからなら大丈夫なのでしょうか?「自然と自分からうつ伏せ寝になる」のは、寝返りができるようになる頃です。

赤ちゃんは「横向き寝が安心する」ように、「うつ伏せ寝もお母さんのお腹の中のようで安心する」のです。このとき、「顔は横を向いているか」「口と鼻はタオルや布団で塞がっていないか」などに注意しましょう。

(赤ちゃんの寝る態勢について更に知りたい方は、下記の記事も参考にしてみて下さい)

赤ちゃんのいびき!鼻づまりが原因?睡眠時の無呼吸には注意!

新生児や赤ちゃんのうつ伏せのメリット