赤ちゃんの体重が増えない!原因は?増加しないと対処が必要?

【医師監修】何かと心配事の多い新生児や赤ちゃんの時期。ミルクや母乳をあげてもなかなか体重が増えないと、「何か異常があるのでは?」と不安になるママもいるのではないでしょうか。今回は、新生児や赤ちゃんの体重が増えない場合に考えられる、月齢ごとの原因と対処法について紹介します。

( 2ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 新生児や赤ちゃんの体重はどれくらい増えるものなの?
  2. 新生時や赤ちゃんの体重が増えない原因
  3. 体重が増えない時のチェックポイント
  4. 母乳とミルクでは体重の増え方が違う
  5. 新生児や赤ちゃんの体重が増えないと対処が必要なの?
  6. 新生児や赤ちゃんの標準体重ばかりに縛られない育児を!

産後の入院中とは違い、お家での子育ては助産師さんも傍にいないため、少しのことでも不安になりやすいものです。体重がなかなか増えず、成長曲線を下回ったりすると「病気かな?」と心配になることもあるでしょう。赤ちゃんの体重が増えにくい場合、食事の他にどんな原因があるのでしょうか。以下に紹介する原因をチェックしてみてください。

体重が増えない時のチェックポイント【動きが活発】

赤ちゃんの運動量に着目したことはありますか。じっとしているのが好きな子、バタバタたくさん動くのが好きな子と、赤ちゃんによって運動量は様々です。十分な量のミルクや食事を与えていても、たくさん動く子の場合はエネルギー消費量が多くて体重が増えない場合があります。赤ちゃんの体重が気になる場合は、運動量にも注目してみてください。

体重が増えない時のチェックポイント【栄養不足】

母乳の量が足りないことが体重が増えない原因になると紹介しましたが、母乳の栄養分(カロリー)が足りていない場合も考えられます。飲ませ始めの母乳を「前乳」、中盤から飲ませ終わりを「後乳」と言い、母乳に含まれる脂肪(カロリー)の量は、後乳のほうが濃いとされています。

吸う力の弱い赤ちゃんは後乳にたどり着く前に寝てしまったり、他に興味が移って飲むことをやめてしまう場合があるのです。授乳の際は、できるだけ刺激の少ない環境で、後乳までしっかり飲んでもらうことを心がけましょう。

また、お母さんが摂取するご飯によっても、母乳の質が変わってきます。偏った食事や不規則な生活は、母乳に悪影響を与えてしまうのです。赤ちゃんに栄養たっぷりの母乳を飲んでもらうためにも、規則正しい生活や三食バランスの良い食事を取ることを心がけましょう。

(産後の食事については以下の記事も参考にしてみてください。)

産後の食事で摂るべき栄養は?摂取目安は?おすすめの食材や注意点も!

体重が増えない時のチェックポイント【室内温度】

室内の温度が低いと赤ちゃんの体重が増えないことがあります。夏は25〜28℃、冬は18〜20℃を目安に室温を保つようにしましょう。体の小さな赤ちゃんは、自分の体温を維持するためにも多くのエネルギーを使います。室温が低すぎると体温を保つために大量のエネルギーが消費されてしまい、成長まで回せなくなってしまうのです。

(赤ちゃんの体温については以下の記事も参考にしてみてください。)

赤ちゃんの体温の測り方は?平熱は何度?月齢で体温は変化するの?

母乳とミルクでは体重の増え方が違う

赤ちゃんが生まれた後、次の検診のタイミングで何g体重が増えていればよいかの基準を教えられます。なんとか目標体重にさせようと、お母さんも一生懸命母乳やミルクを与えますよね。ところで、母乳とミルク、どちらを与えるかで赤ちゃんの体重にも変化が出てくるのをご存知ですか。与える回数や間隔も違うので、しっかり確認しておきましょう。

新生児や赤ちゃんへの授乳回数と与える間隔【母乳育児の場合】