【医師監修】妊娠11週の妊婦・胎児の状態は？症状と注意点！流産の確率が高い時期？

妊娠11週目の妊婦さんの身体はどのように変化してくるのでしょうか。お腹が出てきたり、つわりは落ち着くのでしょうか。

正中線はお腹の真ん中にできる縦線です。実は、これは妊娠が原因でできる線ではありません。胎児のころの細胞分裂の名残で男女ともに生まれつきあるものです。しかし、普段はとても薄く見えない線ですが妊娠してお腹が大きくなってくると皮膚が薄くなり目立ち始めます。出産後お腹のふくらみが取れると正中線も見えなくなっていきます。

このような体験談のように、妊娠11週目頃になると黄体ホルモンの影響で乳首が黒ずんできます。これは対処法はありませんが、産後しばらくたつと落ち着くので安心してください。また、乳首以外にも脇の下や鼠蹊部が黒ずんでくる人もいます。その他にお腹周りの体毛が濃くなったり、逆に手足の体毛は薄くなることがあります。

上記の体験談のように、妊娠11週目頃は黄体ホルモンが活発に分泌されているため、胸が張り痛く感じる人もいます。締め付けが強いブラジャーなどをしていると血流が悪くなり痛みを感じやすくなりるので、マタニティブラやブラトップなど緩めの下着に変えると楽になります。また、お腹が張るような感じがすることもあります。これは、体内で急激に子宮が大きくなりお腹の皮が引っ張られるため感じるものなので心配はありません。

しかし、1時間以内に何回も張りを感じたりお腹がカチカチになって腹痛や腰痛がする場合は、流産の兆候の可能性もありますので病院を受診するようにしてください。

妊娠11週目頃は、子宮は「握りこぶし」ぐらいの大きさまで成長しています。手で触ってみると少し大きくなった子宮の感触がわかると思います。しかし、まだお腹のふくらみはほとんど感じないでしょう。特に洋服を着ているとわからないので、電車など身体を押し合うような混雑する場所では特に注意しましょう。

また、まだ周りに妊娠を報告していない妊婦さんは、力仕事など断りづらい場面もあるかもしれませんが絶対に無理は禁物です。

この頃の胎児は、手足も発達し手足をバタバタしたり体の向きも変えられるなど、かなり活発に動き出しています。しかし、胎児の大きさは9cm程度のしかないので胎動はまだ感じられません。胎動を感じ始めるのは早い人で妊娠16週ごろから感じることができるかもしれません。

（胎動については以下の記事も参考にしてみてください）