プラノバールとは?用法・効果・副作用は?不妊にも有効?注意点も!

【医師監修】プラノバールという薬を知っていますか?新しい薬を飲む時は不安でいっぱいですよね。「正しい用法」「飲む目的」「不妊にも効果があるのか」さらに、副作用も詳しく解説します。また、プラノバールを服用する際の注意点もお話ししますので参考にしてください。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. プラノバールとは?
  2. プラノバールの用法とは?
  3. プラノバールの効果って不妊にも有効?
  4. プラノバールの副作用はある?
  5. プラノバール服用時の注意点
  6. 正しい用法用量を守ろう

初めて中用量ピルを飲む場合は特に、服用後2~3時間あたりから薬の副作用を感じる場合があります。最初の1~2日が副作用の症状のピークという人が多いです。中用量ピルが月経に関する治療に効果があるとは言え、体が薬に慣れてくるまでの2~3ヶ月の間副作用による症状が出てくる人もいます。

ピルの副作用には程度や期間に個人差がありますが、症状はおう吐や吐き気が多いです。他にも、胸の張りや下痢、腹痛を起こす場合もあります。また、発疹、強いかゆみ、発熱などがある場合はアレルギーの可能性も考えられますので、体調があまりにも悪い場合はかかりつけの病院で、いつから症状が表れたのか相談してみることをおすすめします。

血栓症には要注意!前兆に気をつけて

プラノバールの副作用として心配なのは血栓症です。血栓症は体内の一部の血管が詰まってしまう症状です。血栓症には「手足のしびれ」「息切れ」「胸の痛み」「急激な視力低下」といった前兆があり、プラノバールを飲んでこれらの症状が起きた場合は、放置せず早めに医師の診察を受けてください。特に初めてピルを飲む人は飲んだ後の体調変化に注意してください。

カズヤ先生

産婦人科医

ホルモン製剤にはピルも同様ですが血栓症の既往のある方には、原則使用を控えていただくようになっています。 過去に静脈血栓症など診断されたことのある患者さんは、必ずその旨を産婦人科医に伝えるようにしましょう。

飲む時間で副作用をコントロール

プラノバールの副作用はつらいけれど生理不順や不妊の原因となっている症状の治療のために飲み続けたいという場合、飲む時間帯を工夫してみてください。吐き気やおう吐がひどいのであれば、飲む時間は食後すぐを避ける方がいいでしょう。またお腹が空きすぎている時にも吐き気を感じやすくなってしまうので、飲む時間には適していません。

それと、ピルの副作用による症状がつらければ寝る前に薬を飲んで寝てしまうのも一つの方法です。プラノバールは生理不順やひどい生理痛の緩和など、生理に関する治療に幅広く効果がありますので、飲む時間帯を工夫して副作用とも上手に付き合っていけるよう心掛けてください。

プラノバール服用時の注意点

出典:https://www.pinterest.jp/pin/606789749781842741/

プラノバールは生理不順や不妊の原因となる症状の治療にも使われる薬ですが、飲み忘れてしまった場合や飲み合わせなどにいくつか注意点がある薬です。飲み合わせは専門知識が必要となります。自己判断では危険なケースもあるので十分気を付けてくださいね。

飲み忘れた時は?

プラノバールを飲み忘れてしまった場合、ポイントはその後の対応の仕方にあります。飲み忘れたことに気づいた時に忘れた分(昨日分)を飲みますが、今日の分を飲む時間と近くなり過ぎている場合には3時間以上時間をずらしてから今日の分を飲んで下さい。また2回分を1度に飲むことはやめてください。ピルの副作用が出てしまうリスクがあります。

そして、2日も3日も飲み忘れてしまった場合には、生理が始まってしまうかもしれません。生理日をコントロールするために飲んでいるのなら、生理前は確実に飲まないと意味がありません。飲み忘れた場合の対応については、事前に医師に質問しておくと安心です。また、飲み忘れてどうしていいか分からないという時は、医師に相談してみてください。

飲み合わせに注意

プラノバールを飲む前に他の薬との飲み合わせ(相互作用)について注意が必要です。食べ物との相互作用は特別な注意は必要ありませんが、セイヨウオトギリソウを含む健康食品との飲み合わせとして、プラノバールの効果を弱めてしまったり、不正出血の原因となってしまう場合もあります。

逆のケースとして、他に服用中の薬がある場合、薬の飲み合わせによってはプラノバールが併用中の薬の効果を弱めてしまうこともあり得ます。継続して飲み始める前に現在服用中の薬との飲み合わせについて医師に確認を取っておくと安心です。また、漢方薬やハーブとでも相互作用が起こる場合がありますので注意が必要です。

正しい用法用量を守ろう