新生児・赤ちゃんの体重や身長、育児の注意するポイントは?

【医師監修】一日一日と成長していく赤ちゃん。新生児や赤ちゃんの体重、身長の増加については目安がわかりにくいですよね。今回は新生児・赤ちゃんの体重、身長増加について詳しくご紹介していきます。先輩ママの体験談、育児に関する注意点を併せてみていきましょう。

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専門家監修
新井昇子
3歳男児と7歳女児の子育て中の小児科医です。現在は、魔法の子育てセミナー、個人セッションも行なっております。子育ての経験と心理学・医学的知識、・・・
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Contents
目次
  1. 新生児・赤ちゃんの体重と身長について
  2. 新生児・赤ちゃんの体重増加の目安
  3. 出生時の生理的体重減少とは
  4. 新生児・赤ちゃんの体重が増加しない時は?
  5. 新生児・赤ちゃんの体重が増加し過ぎる時は?
  6. 新生児・赤ちゃんの身長の伸びの目安
  7. 新生児・赤ちゃんの身長が伸びにくい?
  8. 母乳・粉ミルクと体重・身長増加の違い
  9. 新生児・赤ちゃんの育児の注意点
  10. 新生児・赤ちゃんの体重と身長増加はその子それぞれ

赤ちゃんの成長にはその子それぞれのペースがありますが、身長の伸びが悪いと心配になってしまいますね。ここでは、赤ちゃんの身長の伸びが見られない時の原因をみていきましょう。

身長と遺伝との関係

新生児・赤ちゃんの身長が伸びにくいのは、親の遺伝によるものが大きいようです。パパ、ママどちらかの背が平均よりも低めだった場合は、赤ちゃんの身長も平均より伸びにくいでしょう。赤ちゃんの体質にもよりますし、その子なりのペースに合わせて成長を見守りましょう。

身長と栄養との関係

母乳やミルクから離乳食に切り替わる時期は、体重が増えすぎてしまう子もいる一方、栄養不足にもなりやすい時期。身長の伸びには、カルシウムやたんぱく質が必要です。赤ちゃんの食べられるものを積極的に取り入れるようにしましょう。バランスのとれた食事が理想です。

身長とホルモンとの関係

身長の伸びが平均よりも極端に低い場合は、ホルモン異常の可能性がるので注意が必要です。「ホルモン分泌不全性低身長症」と呼ばれます。出生時は平均的な身長であっても、1歳前後から身長が平均を下回るようになってくるようです。もし1歳前後で「身長の伸びが見られない」「平均身長に追いついていない」場合は、医師に相談してみましょう。

母乳・粉ミルクと体重・身長増加の違い

赤ちゃんの体重と身長の増え方は、とても気になりますね。授乳期の赤ちゃんの栄養源としては「母乳」「粉ミルク」「母乳と粉ミルクの混合」の3つに分かれます。この3つで体重と身長の減少率や増加率に違いはあるのでしょうか?

母乳のママと粉ミルクのママ、どっちが多い?

上の図は厚生労働省発行の授乳期の栄養の方法を示したものです(※4)。0か月では母乳と混合栄養の割合が高く、粉ミルクだけの赤ちゃんは少数です。しかし、月齢が上がるにつれて「粉ミルク派」が増えていき、6か月になるころには母乳とあまり変わらない割合になっています。

母乳と新生児・赤ちゃんの体重と身長増加について

産後3日ほどの母乳は初乳と呼ばれ、栄養価が高く新生児の免疫力を高めてくれる優秀なものです。初乳は量はあまり出ない人が多いようですが、出る分だけ飲ませてあげましょう。0ヶ月の赤ちゃんの母乳育児の割合が多いのは、初乳をしっかり飲ませる意味もあるのでしょう。この時期は「生理的体重減少」もありますから、体重の減少率にも注意してくださいね。

母乳にはメリットが沢山ありますが「飲んだ量がわからない」という不安もありますね。体重の変化、増加率や減少率もみておくと安心です。

ミルクと新生児・赤ちゃんの体重と身長増加について

母乳をあげたくても体質的に出ないママもいます。吸う力が弱くて母乳がうまく飲めない赤ちゃんもいるでしょう。最近のミルクは、栄養価も母乳と変わらないように作られています。しっかり抱っこして話しかけながら飲ませれば、スキンシップの面でも何の問題もありません。母乳でもミルクでも関係なく、赤ちゃんの体重と身長は順調に増えるはずです。

飲んだ量をきちんと把握できるのはミルクの良いところです。欲しがるからと飲ませすぎると体重の増えすぎに繋がるので、注意してくださいね。


(ミルクや母乳については以下の記事も参考にしてみてください)

新生児のミルクを飲む量は?飲みすぎた時にどう対処すればいい?