産後の生理痛がひどい!原因や対策は?授乳中の薬はOK?体験談あり
【医師監修】「出産後に生理痛がひどくなった」というママは多いですよね。それほど重くなかった生理痛が、どうして変わってしまうのでしょうか。生理痛は苦しいですが、痛みを和らげる方法はあります。先輩ママの体験談も交えながら、産後生理痛の原因と対策について紹介します。
生理痛がつらいとき、妊娠前なら鎮痛剤を使っていた方が多いのではないでしょうか。産後どのくらいたったら、鎮痛剤を使ってもいいのか気になりますよね。授乳している場合は赤ちゃんへの影響も考えなくてはなりません。注意すべきポイントはどこなのでしょうか。
低用量ピルは授乳期間が終わってから
ピルに含まれる成分は母乳にも溶けてしまうため、授乳期間中の服用は避けるべきです。また、ピルの成分であるエストロゲンは母乳の出を悪くする働きもあります。ピルを服用するのであれば、断乳してからにしましょう。授乳をしていない人がピルを服用しようという場合は、産後3週間以降が目安となります。
授乳中にも服用できる鎮痛剤がある
鎮痛剤の場合は、授乳中でも母乳に影響しないものがあります。しかし、自己判断で市販の鎮痛剤を使うのは心配ですよね。出産した病院に相談するなどして、薬を処方してもらうようにしましょう。市販薬を服用する場合は注意書きをよく読み、薬剤師さんに相談するようにしてください。
生理中は母乳が出る量が減ってしまいます。味も微妙に変化するので、敏感な赤ちゃんは母乳を飲むことを嫌がってしまうこともあるでしょう。ただし、母乳の味はママの食事や体調でも変わっているので、それほど心配する必要はありません。
リエ先生
産婦人科医
生理痛がひどい場合には鎮痛剤を飲むことが可能です。薬の成分は母乳にも移行します。成分には種類があるため、市販の鎮痛剤ではなく、病院で処方してもらった方が安心です。
(授乳中の生理については以下の記事も参考にしてみてください)
産後の生理痛で受診するか迷ったら
「ひどい生理痛が長く続く」「痛みが強く出血量が多い」場合は、子宮内の病気の可能性もあるため迷わず受診しましょう。ずっと我慢しているとストレスにつながり、体にもよくありません。病気ではなかったとしても、生理痛対策の薬を処方してもらえることもあるので、気軽に受診してくださいね。
産後の生理痛を上手に乗り切ろう
産後に生理が再開する時期には個人差があります。生理痛の感じ方も人それぞれで、他人には分からない苦しみもあるでしょう。それでも、生理痛の原因を考えて対策すれば、症状改善に役立ちます。家族を頼ってみることも大切です。みんなが子育てに参加すれば、ママの心にも余裕ができます。生理痛の苦しみが少しでも減り、育児を楽しめるようになればよいですね。
リエ先生
産婦人科医
産後の生理は産前と同じとは限りません。産後、生理不順になったり、生理痛が酷くなったりすることはありますし、逆もあります。産後すぐの生理はまだ本格的ではないことも多いですが、しばらく様子を見て、落ち着かないようであれば病院で相談してもいいでしょう。
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