新生児のミルクの量は?新生児がむせるときの対策・注意点とは?

【医師監修】新生児がミルクでむせるのはどうして?原因を紹介します。新生児のミルクの量・回数を【生後1週間】【生後2週間】【生後3.4週間】に分けて紹介するほか、新生児にミルクを上げる時のコツ、対策、注意点なども紹介していきますよ。

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専門家監修
富田規彦
富田こどもクリニック院長。父がこの地に開業して以来、地域の子どもたちの健康を守り、すこやかな成長発達のお手伝いが出来るよう、診療全般にわたって、予防接種、育児指導などに取り組んできました。・・・
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Contents
目次
  1. 新生児がミルクでむせる!原因6選
  2. 新生児のミルクの量・回数ってどのくらい?
  3. 新生児のミルクの量・回数【生後1週間】
  4. 新生児のミルクの量・回数【生後2週間】
  5. 新生児のミルクの量・回数【生後3.4週間】
  6. 新生児の赤ちゃんにミルクをあげる時のコツ3選
  7. 新生児のミルクの量の計算方法とは
  8. 新生児がミルクを飲んでむせるときの対策3選
  9. 新生児がミルクを飲んでむせるときの注意点は
  10. 新生児がミルクでむせる…病気の可能性はある?
  11. 新生児がミルクを飲んでむせるときもあわてずに

赤ちゃんがミルクを飲んでむせる姿や、辛そうに咳き込む姿を見ると心配になりますね。ここでは新生児がミルクを飲んでむせる時の対策をご紹介していきます。

1. 新生児がミルクを飲んでむせるときの対策【量を変える】

ミルクを飲んでむせたり吐いたりする時は、ミルクの量が多い可能性があります。ミルク缶に書いてある一回の量は目安であり、赤ちゃんによってはそれが少ないことも多いこともあります。

特に混合育児の場合は一回にあげるミルクの量の計算が難しく、少ないと感じていた母乳が思っていたよりも出ていて、ミルクが多すぎる可能性もあります。赤ちゃんがどのくらいの量の母乳を飲めているのかが心配な時は、助産師さんなどに相談すると安心ですね。

2. 新生児がミルクを飲んでむせるときの対策【哺乳瓶を変える】

出典:https://www.pinterest.jp/pin/733242383071134828/

ミルクの出る量や勢いもむせる原因の一つです。新生児が使う哺乳瓶は、出るミルクの量が少ないSSサイズの乳首がついています。哺乳瓶の乳首にはサイズの違いの他に「丸穴」「クロスカット」「スリーカット」などの種類があり、それぞれミルクの出る量や勢いが違います。赤ちゃんの様子を見て、合ったものを使用するとよいでしょう。

3. 新生児がミルクを飲んでむせるときの対策【落ち着かせる】

むせてしまった後、びっくりしてさらに咳き込むことが赤ちゃんにはよくあります。呼吸困難になったりミルクを吐いたりしたら、一度哺乳瓶の乳首を外して休憩しましょう。泣いているようであれば抱っこをしたり、優しく背中をトントンと叩いてみて下さい。

(ミルクを吐く原因と対策については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃん・新生児がミルクや母乳を吐いてしまう!原因と対処法は?

新生児がミルクを飲んでむせるときの注意点は

新生児の赤ちゃんがミルクを飲んでむせるのは、ほとんどが正常な反射の行動です。しかし、ミルクを吐くことが原因で呼吸困難になったり、吐いたミルクが気道を塞いでチアノーゼになる恐れもあります。ミルクが肺に入ったまま吐き出しきれず、肺炎になるケースもあるでしょう。

肺炎は命に関わります。呼吸困難やチアノーゼになったら、まずは冷静になって赤ちゃんの顔や体を横に向け、顔色や呼吸を注意深く観察しましょう。短い時間の変化なら、あまり心配する必要はありません。

新生児がミルクでむせる…病気の可能性はある?

赤ちゃんがミルクを飲むたびにむせたり、吐くことが多ければ一度受診してみると原因が分かり安心します。いつもと違うと感じた場合は病院に連絡し相談してみましょう。

肺にミルクが入ったままだと肺炎になる可能性も

呼吸困難やチアノーゼがあまりに頻繁に起こる場合はとても不安になりますね。チアノーゼは呼吸困難などにより酸素不足で手足や唇が紫色になる症状です。ただし、呼吸困難やチアノーゼが脳に影響を及ぼすのは、無呼吸が20秒以上続いた時であり、5秒程度なら新生児にはよくあることのようです。

しかし、うまく吐くことができず、吐き切れなかったミルクが肺に残ってしまうと、肺が酸素を取り込む力が弱まってしまいます。その結果、酸素不足からチアノーゼになったり、肺の内部で炎症を起こして肺炎に繋がることもあります。肺炎は早期の発見が大切です。咳き込みが多い場合は、肺炎の疑いがないか一度受診することをおすすめします。