赤ちゃんの頭の形がいびつ…原因と矯正方法は？いつまでに矯正する？

頭の形が変わるのは赤ちゃんが寝ている時の向き、向き癖がほとんどの原因と言われています。この向き癖の矯正に有効なのが「ドーナツ枕」です。ドーナツ枕は後頭部が絶壁になる短頭症の予防にもおすすめです。この枕は名前の通りドーナツ型で中央に穴があいており、寝ている時に後頭部に圧力がかかるのを防ぎます。

また低反発素材を使用した枕で寝かせてあげるという矯正方法もあります。こちらも絶壁など頭の形を矯正するのに有効ですが、枕を選ぶときは高さにも注意して選びましょう。枕の高さが合ってないと首などに悪影響が出てくるので、枕を使って矯正するときはベビー用や新生児向けとされている枕が適しています。

（新生児・赤ちゃんの枕については以下の記事も参考にしてみてください）

矯正用のヘルメットとは、赤ちゃんが成長する過程で頭の形を正しくキープしながら矯正できるヘルメットです。赤ちゃんの頭に圧力をかけて矯正するのではなく、成長して大きくなる頭部を外側から型取りするようなイメージです。

ヘルメットによる頭の形の矯正を行う場合、赤ちゃんに合わせてヘルメットをオーダーメイドで作ることになります。また、日本では矯正用のヘルメットはまだ医療用品の認定を受けていないことから保険が適用されません。そのためその費用は高額となるケースが多くあります。

ヘルメットによる矯正は生後3～4ヵ月以降、赤ちゃんの首が座ってきた頃から開始できます。1日あたりの装着時間は基本的にお風呂に入る時など以外、ずっとです。赤ちゃんが可哀想、という理由でこの矯正方法を避けているママも中にはいるようです。

（矯正用のヘルメットについては以下の記事も参考にしてみてください）

枕やヘルメットなどを用意するのに気が引けるという場合は、タオルやクッションを使って矯正してあげましょう。頭の形を矯正するには向き癖を改善することが大切です。赤ちゃんに向き癖と違う方向を向いて寝てもらうために、赤ちゃんが寝る時タオルやクッションを首元や頭の下に敷き、角度をつけて頭の向きを調整してあげましょう。

赤ちゃん頭は柔らかいので、形が変わりやすいものです。しかし変わりやすいという事は、頭の形がいびつになったとしても矯正しやすいという事でもあります。赤ちゃんの頭は骨が成長すると段々と固く丈夫になるので、月日の経過と比例して頭の形を矯正するのが難しくなってしまいます。

頭の形を矯正する場合、目安としては生後0ヵ月～6ヵ月頃であれば、頭の骨がまだ柔らかいので矯正しやすいとされています。また向き癖の矯正は、赤ちゃんが自分で首を動かせるようになると難しくなります。向き癖の矯正は、赤ちゃんの首がまだ座ってない生後0ヵ月～3ヵ月頃までがおすすめです。

矯正用のヘルメットなどを使えば、月齢が7ヵ月以上の赤ちゃんでも頭の形を矯正できます。しかし月齢が高くなると頭の骨も硬くなるので、枕やタオルなどを使った矯正はもう効果があまり望めないかもしれません。

赤ちゃんの頭の形を矯正しようと考えている場合、出来るだけ早くから始めた方が良いでしょう。もし赤ちゃんの月齢が高くなってから矯正する場合、専門のお医者さんなどに相談することをおすすめします。

例えば同じ絶壁でも、その変形度は軽いものから重いものまで個人差があります。頭の形が重度に変形している場合、子どもの将来を考えて矯正をしてあげた方が良いでしょう。しかし軽度な変形の場合、何もせずに放っておいても自然と治る場合があります。