【生後3ヶ月】理想の睡眠時間や生活リズムは?注意点も!体験談あり
【医師監修】生後3ヶ月を迎えた赤ちゃんは、成長と共に少しずつ夜の睡眠時間が長くなります。理想の生活リズムを整えるのによい時期ですが、押えておきたい注意点もあります。今回は、生後3ヶ月の赤ちゃんの様子や、理想の睡眠時間と生活リズムについて体験談も含めながらご説明します。
生後3ヶ月の赤ちゃんの発育と睡眠時間
赤ちゃんも生後3ヶ月になると、体重が新生児の約2倍まで増えます。それまで見られたモロー反射をはじめとする原始反射が徐々に消滅し、いろいろなことに反応するように。そして、自分のお世話をしてくれるひとが区別できるようになります。
感情が豊かになるので、ママやパパとの過ごし方が変化し、外出する機会も増えていく時期です。そのため、睡眠時間や生活リズムに変化が起こります。
生後3ヶ月の赤ちゃんの発育の目安は?
厚生労働省の発育曲線でみると、生後3ヶ月の赤ちゃんの平均身長は56.0~66.1cm、平均体重は4,840~8,070gとなっています。成長には個人差がありますが、出産直後と比べると顔や腕、足に皮下脂肪がつき、ふっくらとしてきます。
赤ちゃんも生後3ヶ月を迎えるころになると首がすわりはじめ、目に見えるものや音のする方へ頭を動かしたり、手を使うことに関心を持ち始めます(※1)。そして、昼夜で睡眠時間の長さが違ってきます。
(生後3ヶ月の赤ちゃんの発育については以下の記事も参考にしてみてください)
生後3ヶ月の睡眠時間はどのくらい?
生後3ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間は、1日13~17時間と言われています。授乳回数が安定し、1回の哺乳量が増えるので、空腹で起きる機会が減ります。また、徐々に昼夜の区別がつきはじめ、時間帯によって睡眠時間に長短がみられるようになるのもこの時期です(※2)。
睡眠時間や生活リズムが安定しないのはなぜ?
とはいえ、生後3ヶ月の赤ちゃんは日によって眠る時間や長さがバラバラなことが多く、それに振り回されるママやパパも少なくありません。そこで、赤ちゃんの睡眠時間や生活リズムが安定しない理由について、例をあげながら一つずつご説明しましょう。
体内時計ができあがっていない
赤ちゃんはお腹にいる時、自分のペースで起きたり眠ったりをくり返していました。そして、出産直後には当然昼夜の区別はついていません。そのため、赤ちゃんはある程度成長するまで、お腹にいた時と1日の過ごし方が変わらないのです。このように体内時計ができていないことが、睡眠に影響を及ぼします。
抱っこでの寝かしつけがうまくいかない
授乳後や抱っこしている時は眠っているのに、ベビーベッドに下ろすと赤ちゃんが起きて泣いてしまうという経験があるママはたくさんいることでしょう。これは、赤ちゃんの「背中スイッチ」が入ってしまうからです。背中スイッチとは、赤ちゃんを布団に下ろすと、スイッチを入れたかのように泣き出す様子をあらわす言葉です。
背中スイッチが入る例をあげてみると、温かいママの肌のぬくもりを感じていたのに冷たい布団に下ろされる、寝かされることで赤ちゃんの姿勢が変化する、一人にされることに本能的に恐れを感じるなどです。そのため、寝かしつけがうまくいかなくなってしまうのです。
生後3ヶ月で黄昏泣きが始まる
生後3ヶ月を迎えたころから、夕方になると激しく赤ちゃんが泣くようになることは珍しくありません。例をあげると、夕飯の支度を始めようとすると泣く、おむつを替えても授乳してもぐずるなどです。泣き方には個人差があるのですが、日が暮れると前触れなく泣くようになることに変わりはありません。
赤ちゃんが黄昏泣きをする原因は、現代の医学では解明されていません。まだ身体機能が未熟なので、昼夜の自律神経の切り替えがうまくいかないからだと考えられているようです。毎日同じ時間に黄昏泣きを始める赤ちゃんも、珍しくないようです。
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