【動画で解説】産褥体操とは?いつから始める?やり方や効果、注意点!

【医師監修】産褥(さんじょく)体操とは何でしょう?産後の疲れを取り、体力回復を目的とした体操といわれています。ちょっと難しい言葉ですが、産褥体操はいつから始める?やり方、効果、注意点などについて、産褥体操の多くの動画やドクターのアドバイスを交えて説明します。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 産褥体操とは?
  2. 産褥体操はいつから始めたらいいの?
  3. 産褥体操はいつまでするの?
  4. 産褥体操の効果は?
  5. 産褥体操のやり方、方法は?
  6. 産褥体操はやり方が毎日変わる!動画と一緒にご紹介!
  7. 産褥体操をするときの注意点
  8. 産褥体操は体に無理をすることなく取り組もう!

産褥体操とは?

産褥体操とは、ママの体が妊娠前の状態に回復するまでの産後6~8週間頃の産褥期という時期に行う体操のことです。体操と聞くと激しい運動のイメージが強いかと思いますが、出産後のママでもできるとても簡単な体操なのでおすすめです。

体操の目的やメリットについて、さらにいつからいつまで行うと良いのか時期に関しても説明していきます。

産褥体操の目的は?

産褥体操は出産後のママの機能、疲労回復を目的とした体操です。出産後、ママのお腹の筋肉は伸びていますし、骨盤の筋肉や骨盤底筋は緩んだ状態となっています。その他にも産後ママの体は妊娠、出産で子宮が収縮していることもあり、相当な疲労が溜(た)まっていることや機能の低下が考えられます。

このような状態は時間とともに回復していきます。その上で産褥体操を様々な方法で行うことで、何も運動をしないときよりも、より早く体の機能が回復させ、疲労を取りやすくするためです。他にもメリットがありますので、ぜひ試してみましょう。

(妊娠中の運動については以下の記事も参考にしてください)

妊婦の運動はOK?ダメな時期もある?効果は?おすすめの運動5選!

産褥体操はメリットがいっぱい!

産褥体操のメリットとして体の機能と疲労の回復促進効果があります。他に下記のようなメリットもありますので参考にしてみましょう。運動不足、姿勢の悪さ、母乳の出が心配なママには特におすすめです。

●気分転換になる
●産褥体操で運動不足を解消
●反り腰や猫背などを矯正できる
●悪露の排泄を促し子宮の収縮を早める
●母乳の出が良くなる

(妊娠中の悪露については以下の記事も参考にしてください)

産後1ヶ月で生理は来る?悪露や不正出血との見分け方は?体験談あり

産褥体操はいつから始めたらいいの?

妊娠、出産を経た体の疲労は出産後から徐々に回復していきます。産褥体操はママの体調に問題がなければ出産当日から体操を始めることができるため、産褥期の早い時期から始めてみましょう(※1)。

いつから始めるのかはママの体調次第になりますので、体調が優れないときは無理をせず翌日から始めましょう。心配な場合は産院の先生などに相談することをおすすめします。

(産後いつから運動をしていいのか、運動方法については以下の記事も参考にみてください)

【動画で解説】産後はいつから運動OK?おすすめ運動7選!体験談も
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産褥体操はいつまでするの?

産褥運動はいつからいつまでしたらいいのかと考えることもあるでしょう。時期は、ママの体が妊娠前の状態に戻る産後6~8週間頃までです。明確にいつからいつまでという基準はありません。最近では産後すぐにダイエットや運動を始めたいと思うママも多いようですね。

産褥期のママは妊娠、出産で体の疲労が蓄積されているので、回復が一番大切ということを忘れないようにしましょう(※2)。

産褥体操の効果は?

いつから体操を始めるかにもよりますが、出産後すぐに体操を行うことによって様々な効果が期待できます。ママの体は妊娠、出産でお腹周りの筋肉、骨盤周りの筋肉、骨盤底筋などが緩んでいたり、子宮はまだ完全に収縮はしてなく悪露が出ていたりする状態です。このような状態は何もしなくても自然に回復します。

ですが、様々な方法で体操をすることにより、出産で緩みきった体の筋肉は引き締まり、子宮は悪露の排泄を促し収縮を早めます。他にも血液の循環がよくなり母乳の出を良くしたり、疲労回復の効果もあるので産後ママにはおすすめです。