大泉門と小泉門とは?赤ちゃんの病気・異変がわかる?頭蓋骨の穴の閉鎖時期は?

【医師監修】赤ちゃんの頭部にある謎のへこみのことを大泉門・小泉門と呼びます。詳しく大泉門・小泉門の意味や大きさを紹介していきます。また大泉門を押してはいけない理由のほか、大泉門・小泉門が開始する時期、大泉門・小泉門のへこみや膨らみの原因を詳しく紹介していきます。

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Contents
目次
  1. 大泉門・小泉門とは?
  2. 大泉門を押してはいけない理由は?
  3. 大泉門・小泉門が閉鎖する時期は?閉鎖しないのは病気?
  4. 大泉門のへこみ・膨らみの原因は?病気の可能性も?
  5. 赤ちゃんの頭蓋骨はとってもデリケート!

大泉門のへこみ・膨らみの原因は?病気の可能性も?

赤ちゃんの頭を撫でたときに大泉門を軽く触ってみたら、すごくへこんでいたり膨らんでいたりすると心配になりますよね。大泉門のへこみや膨らみが見られる時に考えられる原因を紹介していきます。

(赤ちゃんの頭の形については以下の記事も参考にしてみてください)

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大泉門のへこみ

大泉門がとてもへこんでいる時に考えられる原因の一つは、脱水症状です。赤ちゃんは大人に比べて必要な水分量が多く、脱水症状を起こしやすいです。脱水症状が起きていると、骨のない柔らかい大泉門は大きくへこんでしまいます。

舌や口、目が乾いていないか、お腹や太ももなどといった皮膚の弾力が低下していないかを確認しましょう。また、おしっこの量や回数が少なくないか、赤ちゃんの泣き声が弱々しくないかという点でも判断することができます。

その他にも、向き癖や抱き癖などが影響して大泉門がへこむことがあります。首がまだすわっていない時期には自分で頭を動かすことできず、寝た状態のことが多いため頭蓋骨が圧迫されてへこんでいきます。また、仰向け寝や横向き寝でも同じように、頭蓋骨が圧迫されてへこみが出てきてしまうのです。

このような原因でへこんでいる時は、それほど心配することはありません。どうしても気になる場合は病院へ受診しましょう。

(赤ちゃんの寝方については以下の記事も参考にしてみてください)

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大泉門の膨らみ

大泉門に膨らみが見られる場合は、水頭症や髄膜炎、脳炎、脳腫瘍などの病気の場合があります。少しでも大泉門が膨らんでいると感じるときは、すぐにでもかかりつけの小児科医へ診てもらい、治療が必要かどうかを判断してもらうようにしましょう。

赤ちゃんの頭蓋骨はとってもデリケート!

大泉門や小泉門について紹介していきましたが、赤ちゃんの頭蓋骨はまだ完全にくっついていない状態です。何かの拍子で脳を直接押してしまう可能性があります。赤ちゃんの頭はとてもデリケートなため、注意して触れる必要があります。

しかし、多少のへこみであれば心配することはありません。いつもより赤ちゃんの様子が変、もう閉鎖し始める時期なのに全く閉鎖する雰囲気がないと感じた場合はすぐにでも病院を受診しましょう。