新生児のミルクを飲む量は?飲みすぎた時にどう対処すればいい?
【医師監修】新米ママにとって育児は初めてのことばかりです。新生児のミルクの量一つとっても量や回数など、ママの悩みは尽きません。新生児の赤ちゃんに合ったミルクの量の目安と一日の回数の目安、そして赤ちゃんがミルクを飲み過ぎた時の対処法などを紹介します。
混合授乳とは、母乳とミルクを両方飲ませる方法です。混合授乳の場合、母乳とミルクの量の目安はどのくらいなのでしょうか?
母乳をメインにしたい場合のミルクの量と回数の目安
母乳メインの授乳を行う場合、先に母乳を飲ませることが大切です。先に赤ちゃんが欲しがる分だけ母乳を飲ませ、少ないようならミルクを足します。「一日8~9回」「2~3時間おき」の授乳ペースをできるだけ崩さないようにしましょう。
ミルクは母乳よりも消化するのに時間がかかるため、一度にあげすぎてしまうと、授乳の間隔が空いてしまいます。ミルクの量は、母乳が足りないと感じた時だけ、少ない量(大体20mlくらいずつ)を作って足してあげましょう(※2)。
マキ先生
小児科医
もしも母乳分泌量を増やしていきたいならば、なるべく頻回におっぱいを吸ってもらう必要があります。その場合、できれば2時間おきくらい、3時間以上あかないように授乳できる量に調節するのが理想です。
ミルクをメインにしたい場合のミルクの量と回数の目安
新生児の赤ちゃんは、先にミルクを飲んでしまうと母乳を飲んでくれない場合があります。そのため、ミルクメインの場合は、一日の授乳方法を「先に母乳、後からミルク」という時と「ミルクだけ」という時とに分けるといいでしょう。
「先に母乳、後からミルク」の場合は、母乳メインの場合と同様です。赤ちゃんが欲しいだけ母乳を飲ませた後、赤ちゃんの様子に応じて、少ない量(大体20mlずつ)を足しましょう。「ミルクだけ」の時は、一回80~120mlの量を目安にあげて下さい。一日の授乳回数は、生後日数に合わせて7~8回が目安です。
マキ先生
小児科医
ミルクメインにする場合は、急に哺乳間隔をあけてしまうと、おっぱいが張ったり乳腺炎になるリスクもあるので、少しずつ母乳を間引いていくと良いでしょう。
(新生児のミルクについては以下の記事も参考にしてみてください)
赤ちゃんがミルクを飲みすぎた時のサインって?
自分達に合った授乳のペースを見つけるのはなかなか難しいものです。「ミルクの量が少ないのでは」と、ついつい目安の量や回数以上にあげてしまうこともありますよね。しかし、ミルクの「飲みすぎ」は、赤ちゃんの健康にも良い影響を与えません。新生児の赤ちゃんの「飲みすぎ」はどのように見極めればいのでしょうか。
1.ミルクを飲みすぎた時のサイン【飲みすぎの基準】
新生児の赤ちゃんにとって「飲みすぎ」とはどのくらいの量でしょうか?「飲みすぎ=たくさん飲む」ということではありません。たとえミルクの量が多くても、体重の増え方が適正で排便もあり、赤ちゃんが元気よく過ごせていれば「飲みすぎ」にはならないのです。
2.ミルクを飲みすぎた時のサイン【飲ませすぎてしまう理由】
なぜミルクを飲ませすぎてしまうのでしょうか?新生児の赤ちゃんは、満腹中枢が未発達です。そのため、ミルクを与えると与えただけ飲んでしまいます。また、吸てつ反射という本能が働き、目の前に哺乳瓶の乳首があると、吸ってしまうのです。
また、ミルクを飲ませる側のママも、まだ赤ちゃんのペースが掴めていません。「量が少ないのでは?」とつい多めにあげてしまったり、赤ちゃんが泣く度にあげてしまったりします。その結果、ミルクの飲みすぎになってしまうのです。
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