赤ちゃんの理想のお昼寝とは?最適な時間や場所・音・温度など睡眠環境のポイントを伝授!

お昼寝は赤ちゃんの成長に欠かせません。赤ちゃんにお昼寝が必要な理由をはじめ、最適な時間・タイミングを月齢別に紹介します。《場所》《音》《温度》など赤ちゃんのお昼寝の環境づくりのポイントもとりあげるので、快適なお昼寝の参考にしてみてくださいね。

Contents
目次
  1. 赤ちゃんにお昼寝が必要な理由は?
  2. 赤ちゃんのお昼寝の最適な時間・タイミングは?
  3. 赤ちゃんのお昼寝の環境づくりのポイント
  4. 赤ちゃんがお昼寝をしたあとの起きぐずりを抑えるには?
  5. 赤ちゃんがお昼寝からすぐ起きる時の寝かしつけのコツ
  6. 赤ちゃんのお昼寝の環境を整えてみよう

赤ちゃんにお昼寝が必要な理由は?

赤ちゃんは1日にとても長い時間眠りますよね。大人は夜の睡眠だけで大丈夫ですが、赤ちゃんはお昼寝もします。赤ちゃんにとって、お昼寝はどうして必要なのでしょうか?

赤ちゃんと大人の睡眠メカニズムの違いって?

赤ちゃんの睡眠メカニズムは大人のものとは大きく異なっています。大人の場合は、約1時間半を1セットとして、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠が1度ずつ起こります。これを4~5セット繰り返しているのが、大人の夜の睡眠です。一方、赤ちゃんの睡眠は、1セットが40~60分と大人よりも短いです(※1)。

また、大人の場合、レム睡眠は睡眠時間の20~25%ほどの割合だとされていますが、新生児の場合は約50%がレム睡眠となっています。そのため、ちょっとした音などで起きてしまうのです。レム睡眠の割合は赤ちゃんが成長するにしたがって減っていき、3歳頃になると約20%と大人に近い割合になります。(※2)

赤ちゃんのお昼寝の意味とは?

赤ちゃんのお昼寝がとても重要な理由は、大きくわけると2つあります。1つは、赤ちゃんの成長を促すためです。赤ちゃんが眠っている間、たくさんの成長ホルモンが分泌されます。「寝る子は育つ」ということわざがありますが、眠ることによって筋肉や骨を成長させることができるのです。(※2)

もう1つの理由は、脳のメンテナンスです。赤ちゃんは起きている間にたくさんのものを見て、聞いて、触って、情報を吸収しています。それらの情報は、睡眠を通してはじめて整理され、記憶として定着させることができます。赤ちゃんが自分のまわりの世界を知っていくために、睡眠はとても大切なのですね。

赤ちゃんの月齢別の睡眠

生後間もなくの新生児期から2ヶ月頃まで、赤ちゃんは1日のうちのほとんどの時間を睡眠に使っています。大人に近い睡眠リズムをまだ確立できていないので、寝るタイミングは昼も夜も関係ありません。3~4時間眠って起きたらおっぱいやミルクを飲んで、そしてまた寝るという繰り返しです。1日での全体の睡眠時間は約16~17時間が最適と言われていますが、中には20時間眠る赤ちゃんもいます。(※1)

生後3~4ヶ月頃になってくると、だんだんと昼と夜の区別ができるようになっていきます。昼は起きている時間が増え、夜にまとまった睡眠をとれるようになり、徐々に大人に近い睡眠リズムへと近づいていくのです。

生後8ヶ月頃にもなると、午前と午後それぞれ1回ずつお昼寝をすれば良い程度となり、夜の睡眠がメインになるリズムが生まれます。お昼寝が減るにつれて、1日に必要な睡眠時間も少しずつ減っていくでしょう。

(月齢別の睡眠時間については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんはどれくらい寝る?月齢別の平均睡眠時間や特徴!体験談も

赤ちゃんのお昼寝の最適な時間・タイミングは?

さて、赤ちゃんの月齢別の睡眠について簡単に紹介しましたが、ここからはお昼寝だけに焦点をしぼっていきましょう。赤ちゃんのお昼寝に最適な時間とタイミングは、月齢別ではどのようになっているでしょうか。お昼寝の時間は個人差もあるので、気にしすぎず、時間は目安程度に見てみてくださいね。

新生児期

新生児期の赤ちゃんは、体内時計のリズムがまだ整っていません。昼も夜も関係なく、3~4時間の間隔で泣いて起きます。お昼寝をいつ・何回・何時間させるかということは、気にしなくて問題ありません。赤ちゃんの成長のために、赤ちゃんが寝たいときに眠らせてあげましょう。

(新生児の睡眠時間については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃん・新生児の睡眠時間はどれくらい?月齢で寝る時間が違うの?

生後2~4ヶ月

生後2ヶ月を過ぎた頃から4ヶ月頃までにかけて、だんだんと体内時計のリズムが整いはじめます。したがって、夜の睡眠時間も徐々に長くなります。お昼寝は午前中に1時間ほど、午後に2~3時間ほど、夕方頃に30分~1時間ほどの、計3回が目安です。

体内時計のリズムを整えやすくしてあげるために、長すぎるお昼寝は避けましょう。夕方のお昼寝は午後5時までにすませることで、夜寝るときに影響しにくくなります。また、朝はしっかりと決められた時間に起こすようにしていき、昼夜逆転しないように気をつけましょう。

(生後3ヶ月の睡眠時間と生活リズムについては以下の記事も参考にしてみてください)

【生後3ヶ月】理想の睡眠時間や生活リズムは?注意点も!体験談あり

生後5〜8ヶ月