母乳不足のサイン。赤ちゃんに出る症状での見分け方は?足りない場合に増やす方法も

【医師監修】母乳が足りているか心配になることってありますよね。母乳不足になる母側の医学的な原因や、赤ちゃんの母乳不足のサインや勘違いしがちな症状を説明します。母乳不足の対処法を母側・赤ちゃん側の原因別に紹介。母乳量・質を向上させる方法もポイントごとに紹介します。

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Contents
目次
  1. 母乳が十分出ずに不足する原因は?
  2. 赤ちゃんの母乳不足のサインは?
  3. 母乳不足と勘違いしがちな症状
  4. 母乳不足の際にするべきことは?
  5. 母乳の量を増加、質を向上させる方法はある?
  6. 母乳不足の判断は難しい

授乳の回数

赤ちゃんに1日何回授乳しているかで、母乳不足を判断しましょう。生後6週くらいまでで、1日に8回以上が標準的な回数になりますよ。24時間で8回だと3時間おきの授乳ですね。あまりに回数が足りなかったり、授乳の間隔があいてしまうと注意が必要です。

赤ちゃんの体重減少を防ぐだけでなく、十分な母乳を作る面からも必要な回数です。赤ちゃんの成長と共に授乳の間隔はあいてきます。生後6週まではこの数値を目安にしてみてくださいね。

授乳時の様子

赤ちゃんが授乳時に喉をならして母乳を飲んでるかどうかで、母乳不足かどうか判断が可能です。母乳は赤ちゃんが吸い付くと、すぐに出てくるわけではありません。赤ちゃんが吸い付いて刺激を与えることで、母乳が出てきますよ。母乳が出てくると赤ちゃんはごくごくと喉を鳴らして飲みます。

5~10分ほど飲めている様子であれば安心でしょう。ただ、赤ちゃんは休憩をしながら飲むこともあります。「吸うのが遅いかも?」と心配せず、様子をみてみましょう。

赤ちゃんの体の状態

赤ちゃんの体の状態を確認することで、母乳不足を判断できます。生まれたばかりの赤ちゃんの食事と言えば、母乳かミルクになるでしょう。赤ちゃんの体の水分量は非常に高く、脱水症状になりやすいです。口の周りがカサカサしていたり、排泄の回数が少ない、ぐったりしていて活気がないなどのサインがある場合、ミルクを足すことを考えてみてくださいね。

しかし脱水症状は命の危険に関わるケースもありますので、小児科の受診が安心でしょう。

(母乳にいい飲み物については以下の記事も参考にしてみてください)

母乳にいい飲み物・お茶おすすめ22選!授乳中の乳腺炎も予防できる商品を紹介!

母乳不足と勘違いしがちな症状

授乳がスムーズに進まないと、さまざまな状態が母乳不足のサインに感じることもあるでしょう。この項目では「母乳不足かも?」と勘違いしがちなサインについて説明します。気になる方はぜひチェックしてみましょう。

・頻繁に母乳を欲しがる
・抱っこから下ろすと嫌がる
・夜中も起きている
・授乳時間が短い
・授乳時間が長い
・授乳後にボトルから飲みたがる(飲む)
・母乳開始時よりも乳房が柔らかく感じる
・乳汁が漏れなくなった
・母乳が搾乳できなくなった
・乳房が小さい
・授乳前に乳房が張らなくなった

以上の項目は母乳不足と判断しない目安です。赤ちゃんは精神の安定を求めて、母乳を欲しがることがありますよ。空腹時以外でも欲しがることがあると留意してきましょう。

(母乳が出る時期については以下の記事も参考にしてみてください)

母乳が出る時期はいつから?出ない原因は?母乳量を増やす対策も紹介!

母乳不足の際にするべきことは?

もし母乳が足りないのでは?と感じたらどうすれば良いか悩みますよね。この項目では、母乳不足の場合の対処法を紹介します。ママ側に原因があるケース、赤ちゃん側に原因があるケースをそれぞれ説明します。気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ママの母乳量不足の場合

個人差もありますが、赤ちゃんにとって必要な母乳量を作り出せない方もいます。そのような場合、十分な量を出せるようになるまで搾乳機を併用する方法があります。授乳後に搾乳して母乳を絞り切ることで、次第に母乳量が増えてきますよ。

稀にどうしても母乳が増えず足りないケースもあるでしょう。医師の指導の下、母乳分泌を増やす薬が処方されることもあります。またミルクを使うこともできますので、赤ちゃんの体重を増やすため柔軟に対応しましょう。

赤ちゃんが上手に飲めていない場合

生後間もなくから、ごくごくとおっぱいが飲める子と飲めない子がいます。赤ちゃんの哺乳力が弱く、哺乳瓶からでないと飲めないこともあるでしょう。早産や特別なケアが必要なため、体が大きくなるまで哺乳瓶からの授乳になる場合もあります。この場合は体の成長と共に解決することがほとんどでしょう。

一時は直接の授乳は難しいですが、あまり心配し過ぎないでくださいね。母乳が上手に飲めない原因が早熟な場合以外、飲み方そのものが上手くできていないこともあります。初めての授乳はママも赤ちゃんも大変ですが、赤ちゃんの口へ乳首をしっかり含ませられているか確認してみましょう。自分だけで難しい時は、助産師や保健師へ相談もおすすめです。

母乳の量を増加、質を向上させる方法はある?