子どものADHD症状チェックリスト!原因や治療法、年齢別の対応の仕方も!

子どもの言動でおや?と感じたママに、ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?という疑問をはじめ、日常生活でのADHDチェックリストを紹介します。子どものADHDの原因や、治療法、《1〜5歳》《6〜12歳》《13〜18歳》など年齢別の対応の仕方も紹介します。

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Contents
目次
  1. 子どものADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?
  2. 子どものADHD症状チェックリスト!日常生活での行動など
  3. 子どものADHDの原因は?
  4. 子どものADHDは治る?治療法は?
  5. 子どものADHDの年齢別の対応方法
  6. 子どものADHD(注意欠陥・多動性障害)について理解しよう

夜の行動

先輩ママ

30代後半

小学生のころ、大好きなおじいちゃんを家に帰らせないように、おじいちゃんの荷物を隠したり、ドアのガキを閉めるなど困らせる行動をとっていました。叱るともっと怒りかんしゃくを起こして手がつけられなくなりました。

保育士

40代

とにかく危険をかえりみない行動をとるので、お出かけのときは犬のリードのようなものをからだにつけさせていました。まわりの目は気になったけど、それより息子の身の安全を考えて必死でした。息子はADHDとアスペルガーが併発した発達障害と診断されました。

会社員

40代

小さい頃から落ち着きのない息子でしたが、授業参観に行って椅子に座っていられない様子を見て、これはおかしいと思い通院を始めました。主治医や学校の先生と話し合い、特別支援学級にうつしてもらって、周りのサポートを受け元気に通っています。

ADHDやアスペルガーなどの発達障害の子どもは、眠りにつくことが困難だったり、安眠ができない傾向にあります。ゆっくり眠れないと翌日の生活に支障をきたすことがあるため、毎晩の子どもの様子をチェックしてみましょう。

□就寝前の本の読み聞かせなどの時間に、じっと聞いていることができるか(幼児期の場合)
□同年代の友人と塾や習い事を夜に行うことができるか(青年期の場合)
□就寝前に歯磨きなどの決まりをこなすことができるか
□就寝時間に問題なく布団に行く(眠る)ことができるか
□突然大声を出すことはないか
□疲れているはずなのに眠れないことはないか
□夜中に目覚めることなく寝ているか

チェックリストに該当する項目が多い場合は?

チェックリストに該当する項目が多くても、ADHDやアスペルガーなどの発達障害とは限りませんが、不安材料が多いときは専門機関に相談することをおすすめします。周囲のサポートや接し方、薬の服用などで症状が緩和することもあります。大人が悲観的にならないことが大切でしょう。

子どものADHDの原因は?

子どものADHDの原因については、医学的に発症するくわしい要因はわかっていませんが、ADHDとの関係性が疑われることは三つあげられます。原因と思われることを紹介しましょう。

脳の働きにかたよりがある

体のさまざまな部分から伝えられる刺激を分析し、何をするかの指令を出す中枢神経系になんらかの機能障害あるとADHDを発症する可能性があると言われています。脳内の神経細胞の間で情報をやりとりするドパミンとノルアドレナリンの働きが不足しかたよりがあると、日常生活で不注意や多動性、衝動性の症状が発症することが考えられます(※1)。

正常に脳内で指令が出ないため、やってはいけないことにセーブが効かなかったり、コントロールができずに問題行動を起こしてしまうわけです。

(イヤイヤ期がないのは病気・発達障害かについては以下の記事も参考にしてみてください)

イヤイヤ期がないのは病気・発達障害なの?後々、子供の成長に影響する?

家族性要因の可能性

遺伝とは親が持っている同じ病気を発症することを言いますが、家族性とは発症の確率が高いことを言います(※3)。アメリカの調査結果では、両親のどちらかにADHDがあると子どもが発症する確率は最大50%、兄弟にADHDがあると発症する確率は5~7倍であるというデータもあります(※4)。

しかし、周りの対処次第で症状の出方が違うため、成育環境などの影響もあると言われています。同じ兄弟でもADHDを持っている子どもと持っていない子どもとを同じ成育環境で育てたとして、ADHDを持っていない子どもはADHDの症状は出ないことから、生まれ持った素因が原因であると言えるでしょう。

(赤ちゃんの性格形成については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの性格形成はいつ?遺伝・環境の影響は?個性別の育て方のコツも!

妊娠中の喫煙など

確定的な原因とは結論づけられていませんが、妊娠期間中の母親の喫煙やアルコール・化学物質の摂取が、胎児の脳の発達に影響を与え、子どもがADHDを発症することがあるとも言われています(※5)。

日本の研究結果で、ADHDの子供をもつ母親を対象に喫煙率を調べたところ、実に46.7%の喫煙率であることがわかりました(※6)。タバコに含まれるニコチンが脳に影響を受け、発症したのではないかと研究が進められています。

(妊娠初期のタバコはダメ?については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期のタバコはダメ?アイコスは?流産確率が倍?体験談多数!

子どものADHDは治る?治療法は?