初節句とは?お祝いの金額相場やマナーは?男の子・女の子でのやり方の違いも!
生まれて初めて迎える初節句はどのようなお祝いなのでしょう。初節句の意味・由来をはじめ、男の子の『端午の節句』女の子の『桃の節句』の内容や服装の疑問から、お祝い金の金額相場、飾り・食事代を負担するのは誰なのか、お返しは必要なのかなどの疑問まで紹介します。
初節句のお祝いをするなら服装もきちんとしたものが必要です。しかし、まだ1歳未満の小さい赤ちゃんに袴や着物などで正装をさせるのは難しいでしょう。正装をするのは難しいですが、新生児から使える袴風のカバーオールやロンパースが販売されています。価格に幅はありますが安いものであれば2,000~3,000円程度の価格帯で購入できるため、おすすめです。
しかし、男の子の場合、やんちゃな赤ちゃんも多いため、いつもの普段着を着せているママやパパも多いです。きちんとした料亭やホテルでお祝いを行うのであれば、ドレスコードや着物での正装も必要になるでしょう。しかし、家で行う場合、服装はそれほど気にしないでも大丈夫です。写真に残すために、昔ながらの金太郎の恰好をさせるのも人気の服装です。
女の子の『桃の節句』とは何をする?服装は?
次は、女の子の初節句を祝う「桃の節句」について見ていきます。桃の節句におけるお祝いは、男の子とは違い、成長を祝うだけでなく、女の子ならでは願いも込められています。桃の節句のお祝いではどういった内容を行うといいのでしょうか。桃の節句の由来から、前もっての準備、当日に赤ちゃんが着る服装まで紹介します。
桃の節句も事前のしっかりした準備が重要です。気になる点があればあらかじめ確認をしておきましょう。
(女の子の初節句については以下の記事も参考にしてみてください)
桃の節句の由来
桃の節句は、中国では上巳と呼び、旧暦の巳の月、現在の3月のことを指します。巳の月の最初の巳の日が節句でしたが、魏の時代より3月3日に行われるように変わったとされています。3月の始めは悪い気を払う力のある桃の花が咲く季節でもあるため、その力にあやかって「桃の節句」と呼ばれるように変わったのです。
日本では、京の貴族の娘の間で天皇の御所を模した遊びで健康を祝っていました。また、人型に切った紙を流して厄を払う風習などもあり、それらが、中国から伝わった上巳と合わさり、現在の桃の節句になったのです。貴族や武家だけのものでしたが、庶民の間に広まったのは江戸時代からです。それまでは、端午の節句に一緒に行われていたと言われています。
桃の節句は雛人形を飾る
初節句の桃の節句も飾り付けをし、お祝いの席を華やかにし、厄を払います。桃の節句では雛人形を飾るのが一般的です。雛人形は、雄雛と雌雛のみの雛人形、大きいものでは五段飾りの雛人形や七段飾りの雛人形などがあります。
しかし、昔の家と違い、現代では部屋が狭くなったり、洋風に変わるなどして、大きな昔ながらの雛人形を飾れない家も増えてきました。雛人形の代わりとして、雛人形をモチーフにしたイラストや小さなおもちゃのような人形の雛人形など、少ないスペースでも置けるタイプを選ぶ人も増えています。
ぬいぐるみのような可愛らしい雛人形も増えており、雛人形を選ぶ際の参考にするといいでしょう。
桃の節句のお祝いの食事会をする
桃の節句のお祝いもおじいちゃんやおばあちゃん、親しい親族を呼び、食事会を行うのが通例です。食事で出すメニューとしては、節句料理として菱餅や白酒があります。
菱餅の色には意味があります。赤色は厄払いと解毒効果のあるクチナシで色を付けることで健康を、白は清らかさを、緑色は春に芽吹いて穢れを払う意味のあるヨモギを使い、意味を持たせているのです。この三色を使うことにより、赤ちゃんの健やかな成長の願いが込められているのです。
その他の料理としてはハマグリのお吸い物がメニューとして選ばれます。ハマグリの貝殻は同じ貝でないとピッタリ合いません。そのことから、仲の良い夫婦になれるような良い縁談に恵まれるように、という願いが込められています。
初節句の女の子の服装はベビー着物がおすすめ
初節句の女の子の服装もできれば着物を着せて正装してあげるのが望ましいでしょう。しかし、1歳未満の赤ちゃんが着物を着るのは難しいことでしょう。着物を着せるのであればベビー着物がおすすめです。金額は1万円程度と少し高いですが、上着とスカートのように上下が分かれており、非常に着せやすいです。
端午の節句の男の子の服装でも紹介しましたが、女の子向けの袴風のカバーオールやロンパースも着せやすく金額も安いのでおすすめです。また、女の子の場合は、着物ではなく、ベビー用のドレスを選ぶパパやママもいます。
家で桃の節句のお祝いをするのであれば、普段着で行う人も少なくありません。家で行うのであればそれほど服装にはこだわらなくても大丈夫でしょう。しかし、記念の写真を撮るのであれば、可愛らしい服を着せてあげると、記念になることでしょう。
初節句のお祝いに関する基本ルール・マナー
端午の節句や桃の節句は毎年巡ってきますが、初節句となる節句は一生に一度です。きちんとしたお祝いをしてあげたいと思っているパパやママも多いことでしょう。初節句のお祝いをするためにおさえておきたい、基本的なルールやマナーを紹介します。
初節句の一ヶ月前頃から飾り付ける
初節句には1ヶ月以上前からの準備が必要になります。飾りを事前に準備し、雛人形や兜などの飾りつけは1ヶ月程前に行います。飾り付けする時期は地域により異なりますが、雛人形の場合、立春以降に雛人形の飾りつけするのが一般的です。雨水の日に飾りつけをすると良縁に恵まれると言われています。早い地域では正月が終わったら雛人形を出す地域もあります。
五月人形の場合は春分の日を目安とし、春分の日以降から端午の節句の1ヶ月前頃までに飾りつけをするのが一般的です。こいのぼりは4月に入ってからで大丈夫でしょう。どちらの節句の場合も、晴れた日の大安を選んで飾り付けをする傾向があります。
飾りつけの時期や、地域によって細かいルールが決まっていることもあります。その地域の慣習に習うのが一番あっているため、おじいちゃんやおばあちゃん、または、その地域のお店の人に聞いてみるのもひとつの方法です。
おじいちゃんおばあちゃんや親族を招待する
初節句の当日は、赤ちゃんのおじいちゃんやおばあちゃん、親しくしている親類を家に招待し、節句料理や縁起のいい食事を用意し振る舞います。縁起がよく、お祝いごとに向いていることから、ちらし寿司やお寿司などを食事に選ぶ人が多いです。予算があれば、料亭やホテル、飲食店などに出かけてお祝いをする人もいます。
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