こどもの日(端午の節句)に菖蒲湯に入る由来は?効果や、葉の使い方も!

初夏の風物詩とも言えるこどもの日(端午の節句)の菖蒲湯は、日本で古くから親しまれています。そこで、こどもの日(端午の節句)に菖蒲湯に入る由来・効果はどんなものがあるのかを徹底解説。合わせて、菖蒲湯の作り方&入り方や、菖蒲湯以外の葉の使い方も紹介します。

Contents
目次
  1. こどもの日(端午の節句)に菖蒲湯に入る由来・効果は?
  2. 菖蒲湯の作り方&入り方!葉を頭や身体に巻く理由は?
  3. 菖蒲湯は赤ちゃんも入れる?
  4. こどもの日の菖蒲湯以外の葉の使い方は?
  5. こどもの日(端午の節句)は菖蒲湯に入ろう

こどもの日(端午の節句)に菖蒲湯に入る由来・効果は?

こどもの日(端午の節句)と言えば、こいのぼり、鎧兜、菖蒲湯に柏餅など風土や風習によってさまざまな楽しみがあります。見たり触れたり食べたりしながら、家族・親族でこどもの成長を祝う古くからの習わしです。ここでは、菖蒲湯について取り上げて、菖蒲湯の由来や効果を説明します。

こどもの日(端午の節句)とは

端午の節句は、中国で生まれた月の初めの厄払いの風習です。「端午」は月初めの午(うま)の日という意味で、元々5月に限ったことではありませんでした。しかし、旧暦で午の月は5月にあたることや、古代中国で雨季を迎える5月に病気や災いが増えていたことから邪気を祓う風習が生まれ、端午の節句の行事となりました。その頃は、若い女性が行う行事だったそうです。

日本の奈良時代頃に端午の節句の風習が伝わってくると「午(うま)」の字を「ご」と読み、5月5日に厄払いの意味を込めた行事になりました。平安時代には宮中行事として、鎌倉時代には武家の間で男の子の成長祈願としての行事に変化を遂げてきました。江戸時代になると広く庶民にも親しまれるようになり、男の子の健康な成長を願ったお祝いを行ったのです。

武士の時代は特に、将来戦の担い手となる男の子の無病息災を願っていたのですが、現代では男の子だけの行事ではなく、こども全ての成長を願うお祝いの日として5月5日が「こどもの日」となっています。

(こどもの日については以下の記事も参考にしてみてください)

こどもの日(端午の節句)の由来・意味は?兜やこいのぼりを飾る理由は?

こどもの日(端午の節句)に菖蒲湯に入る由来

菖蒲は香りが強く、厄除けになると考えられていました。そこで、古代中国では菖蒲を家の門に飾ったり薬草としてお酒に入れて飲んだりして厄払いや健康祈願をしていたのです。端午の節句が日本に伝わってきた頃には、5月の田植え時期のお清めとして、菖蒲を軒先に吊るしたりお風呂に浮かべたりしたと言われています。

武士の時代には、戦の「勝負」と同音であることから、出陣前の願掛けとして菖蒲湯に入っていたとのことです。また、強くて勇ましいという意味の「尚武」とかけて、男の子が大きく成長するよう願って使われていたのです。菖蒲の葉が刀のような長くて尖った形をしていることも、男の子のゲン担ぎとして親しまれた由来になっています。

菖蒲湯の効果

菖蒲には、血行を促進させる効果があり、冷え性や肩こりの改善が期待できるでしょう。腰痛や神経痛の症状に悩まされている人もオススメです。また香りが良く、自律神経を整えてくれるので、リラックス効果もあります。子育て中で疲れていたり、ついイライラしてしてしまう時にも効果が期待できるでしょう。

これらの効果は葉よりも根の部分に多く含まれる精油成分によるものなので、根がついているものを使用すると効果が高まります。

(子育て中のイライラについては以下の記事も参考にしてみてください)

子育てにイライラ!イライラする人と全くイライラしない人の違い

菖蒲湯の作り方&入り方!葉を頭や身体に巻く理由は?

古くから親しまれてきて、さまざまな効果がある菖蒲ですが、菖蒲湯として楽しむ方法を紹介します。また、ただお湯につかるだけでなく、葉を頭や身体に巻く風習もあります。そのような風習の由来や意味も解説していきます。

菖蒲湯の作り方

菖蒲湯で使う「菖蒲」とは、花が咲くアヤメ科の「花菖蒲」ではなく花がついていないサトイモ科の「葉菖蒲」です。5月頃になると、スーパーや花屋で売られるようになるので手軽に手に入れられますよ。

菖蒲は少量でも良いですが、複数本入れると香りが高まります。根の部分には血行促進、リラックス効果が期待できる成分が含まれているので、切り取らずに使用することがオススメです。

菖蒲を複数本用意したら良く洗い、お好みで根の部分をのし棒などで軽くたたいて割れ目を入れます。そうすることで香りや有効成分が出やすく、より効果的に楽しめるのです。まとめたら紐などで束ねて完成です。同じく香りの高い、ヨモギを一緒に束ねても良いでしょう。

お湯の入れ方、入り方