生理前や生理中はおならが増える?いつもよりくさい?原因と対処法!
【医師監修】生理前や生理中になると、いつもよりおならが出てしまい、しかもくさいと感じていませんか。私だけなのと悩んでいる女性も少なくないでしょう。生理前と生理中はおならが増える?いつもよりくさい?その原因と対処法について、ドクターの指摘を交えて説明します。
生理前と生理中のおならはいつもと違う!?
お腹が張る、おならが増える、おならがくさいなど、生理前や生理中になるといつもと違うおならの症状がでてきます。生理前や生理中のおならを我慢することで、ガスがお腹にたまってしまい辛(つら)い経験をされている方も多いことでしょう。
その悩みを解消するためには、おならの基礎知識を深め生理との関係性や対処法を知っておくことが大切です。辛い時きっとあなたの助けになるはずです。
おならのでるしくみ
おならの原因で70%を占めるのが、食べ物を飲み込む時に一緒に飲んでしまった空気です。残りの20%は、血液からのガスが腸壁を通じて腸に溜(た)まったもの。最後の10%は、大腸に消化されながら運ばれてきた食べ物が細菌によって分解される際に発生するガスです。
これらの有害ガスを体外に排出する重要な役割を担っているのがおならになります。そう、おならが出るのは生理現象なので我慢することは体に良くないのです。(※2)
生理前と生理中におならがでる原因とは!?【原因はプロゲステロン】
生理前と生理中におならが増えるのは、女性ホルモンの一種プロゲステロン(黄体ホルモン)が原因です。プロゲステロンは、女性にとって妊娠に備えた大事な役割を担っており、排卵から生理にかけて分泌量が多くなります。このプロゲステロンの一連の働きがおならの増加とくささに関わっているので、生理前になると変なおならが増えるのです。以下に詳しくみていきます。
プロゲステロンの役割【妊娠を助けるホルモン】
【月経前症候群】排卵~月経の間に増えるプロゲステロンの影響で症状が出るため、毎月定期的に症状が現れることになるので、女性にとってはかなり辛い病気の一つではないかと思います。(Dr.Sato) pic.twitter.com/Lc1kfUqm4M
— Healthway Medical (@HealthwayMed) February 6, 2017
プロゲステロンはいわば妊娠を助けるホルモンです。排卵後に女性の体が妊娠しやすいように子宮内の環境を整えてくれる役割を持ちます。最も重要な役割が、受精卵が子宮内膜に着床しやすいように体を整えることです。そして妊娠後は、流産しないように妊娠を継続する働きをします。
その反面、プロゲステロンの分泌時期(生理前)は水分を保持するのでむくみ、頭痛、腹痛、腰痛が起きる原因にもなります。人によっては、精神不安定になりこれらが酷(ひど)くなると、イライラ、肌荒れ、便秘などの月経前症候群になる可能性もあるのです。(※1)
(生理中の腹痛については以下の記事も参考にしてください)
生理前とおならの関係性【蠕動運動の低下】
生理前から生理中にかけてってやけにおなら出る つら
— やぎ (@osiris_512) July 21, 2012
生理前とおならの関係性では腸の蠕動(ぜんどう)運動の低下があります。プロゲステロンは、妊娠した時に流産しないよう生理前になると、子宮の収縮を抑える働きをします。この働きが腸に影響して、蠕動運動を抑えてしまうのです。
生理前のこれらの働きが便秘の原因になります。おならは通常排便の時に一緒にでるので、便秘になるとおならが小分けに出てしまい、頻繁におならがでるようになるのです。
また、生理前になると、プロゲステロンの働きで腸の水分も体に取り込んでしまいます。そのため便の水分が減り、硬い便にもなってしまうのです。
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