生理中の腹痛..!原因と解消法は?病気の可能性も?予防も大切!

【医師監修】生理中の腹痛には、いろんな原因があります。生理痛の原因を特定してからその対策法を詳細に説明しています。生理中の腹痛なのか別の病気にかかっていないのかを判断できる知識や、生理中の腹痛の予防方法も紹介しているので参考にしてください。

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専門家監修
増田 陽子
内科医 、救急医。平成22年St. Methew School of Medicine大学医学部卒業 、Larkin Hospital、J.N.F Hospitalにて勤務。日本医師資格に加え、・・・
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Contents
目次
  1. 「生理前」「生理中」「生理後」で変わる腹痛の原因
  2. 生理中に起こる腹痛の症状とは?
  3. 生理中の腹痛の原因は?
  4. 生理中に起こる腹痛の解消法
  5. 生理中の耐えられない腹痛の解消法
  6. 生理中の腹痛は病気の可能性もある
  7. 生理中の腹痛を予防するためには
  8. 生理による腹痛と決め付けないことが重要

「生理前」「生理中」「生理後」で変わる腹痛の原因

女性特有の生理痛ですが、「生理前」「生理中」「生理後」のどの段階で起こるかによって原因と対処法が異なります。生理前の腹痛は、生理前症候群といわれるもので生理開始3日前から10日前によく起こる症状です。

生理中の腹痛には、生理によるものと何らかの病気によるものがあります。原因を見極めないと後で大変なことになりますので注意が必要です。生理後の腹痛は、ホルモンバランスの乱れによるものと考えられます。生活環境の影響によるものが大きいでしょう。

では、生理中の腹痛の原因と解消法を詳しく見ていきましょう。先述したように、生理中の腹痛は何らかの病気の可能性もあります。早期発見をするために、症状をよく知り正確な原因を把握することが大切です。的確な解消法を実践することで病気の予防にもつながりますので、ぜひ参考にして下さい。

(生理については以下の記事も参考にしてみてください)

生理前や生理中はおならが増える?いつもよりくさい?原因と対処法!

生理中に起こる腹痛の症状とは?

生理中の痛みにはいくつかの症状があります。「腹痛」「腰痛」「全身倦怠感」の3つが代表的な症状です。この中でも腹痛は全体の67%を占めていて、生理中の女性を悩ます最大の症状といえます。

特に、10代〜20代の女性は起き上がれないほどの痛みに襲われる事が多く、悩まされてる人は多いでしょう。また、腹痛は痛みだけでなく下痢や便秘なども合わせて併発することがあります。

(生理中の病気については以下の記事も参考にしてみてください)

おりものが黒い原因と対策!病気の可能性も?生理前に出たら要注意!

生理中の腹痛の原因は?

多くの女性が悩まされている生理痛ですが、原因を知ることで解消法を簡単に見つけることができます。では、生理痛の原因としてどのようなものが考えられるのでしょうか。

その原因として「日常生活の乱れや仕事のストレス」と「プロスタグランジンによる生理痛」が考えられます。生理痛が起こるそれぞれの原因を詳しく見ていきます。

プロスタグランジンの過剰分泌によるもの

プロスタグランジンとはどういうものでしょうか。プロスタグランジンという成分には、子宮を収縮させ、不要になった子宮内膜を血液とともに体外にスムーズに押し出す働きがあります。このプロスタグランジンの分泌が過剰になると、子宮の収縮が強くなりすぎて腹痛の原因になります。(※1)

普段から腹痛の激しさや種類(ズキズキや差し込むような痛みなど)、その痛む期間や時期を把握しておく事、生理中の腹痛が正常かどうか判断しやすくなるでしょう。

不安定な精神状態によるもの

月によって腹痛の度合いが変わる場合は、日常生活による影響が大きいと考えられます。
仕事をしている女性は、ストレスを受けやすく、ストレスの度合いが大きいときには生理中の腹痛が強くなるケースがあります。専業主婦の場合でも、家事というのは重労働で、肉体的な疲労などの影響で生理中の腹痛が激しくなるケースもあるでしょう。

心や身体のストレスが増えるとホルモンバランスに乱れが生じます。そして、その乱れが生理痛を悪化させる原因となります。

増田 陽子

内科医

また家事だけでなく、旦那さんの引っ越しやお子さんの病気の看病などでもストレスになる可能性があります。