不妊治療とは?治療の流れは?気になる治療費や病院の選び方!
【医師監修】思うように子供に恵まれないカップルは年々増加しています。しかし日本では、不妊治療はまだまだ浸透していないのが現状です。そのため不妊治療に対する疑問も多いことでしょう。ここでは「不妊治療の内容や流れ」「病院の費用」「選び方」に関する知識を紹介します。
不妊治療の費用【基本検査】
不妊の原因を調べるための検査は、ほとんどが保険の適用となります。検査自体に必要な1回の費用は数千円です。男性の場合は1回の診察で、精子に問題があるかどうかがわかります。しかし女性の場合は月経周期によるホルモンの変動があるため、正確な診断を下すには最低でも5回の通院が必要です。
不妊治療の費用【タイミング療法】
タイミング療法は保険が適用されます。費用は1回に5,000円程度です。卵子や精子、子宮などに問題がなければ通常半年ほどで妊娠します。治療の成否は6回の通院を目安に判断するとよいでしょう。
不妊治療の費用【排卵誘発剤】
排卵を誘発する治療も保険が適用されます。排卵誘発剤には内服薬と、注射がありますが、内服薬の自己負担額は約500円、注射の場合は1回約400円~1,500円かかります。
排卵誘発剤の注射をしたからといってすぐに妊娠するとは限りません。妊娠するまでに何回排卵誘発剤を注射するかによって、かかる費用も違ってきます。
不妊治療の費用【人工授精】
人工授精の治療は保険が適用されません。すべて自費診療になり、1回につき10,000円~30,000円かかります。自費診療は、病院やクリニックで自由に診療費を設定できるので、受診先によって費用も大きく変わります。
カズヤ先生
産婦人科医
人工授精は自費診療になるため、価格の設定は、産婦人科の個々のクリニックによって千差万別です。 細かい費用は、直接ホームページなどで確認するか、直接問い合わせてみるのが良いでしょう。 比較的、都心部で高額で郊外になれば安価になる傾向はあります。
不妊治療の費用【体外受精】
体外受精もすべて保険適用外の自費診療で、1回の費用は約25万円~50万円です。採卵や精子の処理、受精卵の培養、子宮への胚移植などでこれだけの額になります。このほか、採卵しやすくするための薬や注射の費用も別にかかります。1度で成功することができず何度か行うと、その分、費用も膨らんでしまいます。
不妊治療の費用【顕微授精】
顕微授精の1回の費用は約30万円~70万円です。人工授精と同じく採卵や精子の処理、受精卵の培養、子宮への胚移植の費用がかかり、ほかに顕微鏡による授精費用が必要になります。やはり、薬や注射、検査の費用も別途かかり、すべて保険適用外の自費診療です。
すべて合わせると、かなりの高額になりますが、体外受精や顕微授精などの不妊治療には国や自治体から助成金が出ます。
助成金には年齢や回数の制限など条件があるので、詳しいことは各自治体や受診先の病院に問い合わせてみてください。
(不妊治療の費用面については以下の記事も参考にしてみてください!)
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