不妊治療とは？治療の流れは？気になる治療費や病院の選び方！

排卵しにくいことが原因で不妊のリスクがある場合は、「排卵誘発剤」を使った治療が試みられます。排卵誘発剤は卵巣を刺激することで、卵子の排出を促します。また、体外受精においては、卵子を多く採取しやすくするために使われます。投与には内服薬と注射の2種類の方法がありますが、注射の方が幾分費用は高くなるようです。（※3）

普通、卵胞は1個しか発育しないのですが、排卵誘発剤を使うと複数の卵胞が発育します。そのため、双子や三つ子などの多胎率が高まるリスクがあり、注意が必要です。

（排卵誘発剤については以下の記事も参考にしてみてください!）

タイミング療法や排卵誘発法によって自然に妊娠することができなかった場合、「人工授精」に進むのが通常の不妊治療の流れです。女性が確実に排卵する日を特定した後、男性の精子を採取して洗浄濃縮処理をします。そして元気な精子だけを排卵する日に女性の子宮内に送り込むのです。

人工授精が成功する確率は10%程度といわれています。成功率は「卵子と精子の質の良さ」に左右され、状態の良い卵子や精子が採取できるほど、妊娠への期待が高まります。

（人工授精については以下の記事も参考にしてみてください！）

一般的な不妊治療や外科的治療でも妊娠できなかった場合、体外受精を検討する流れとなります。「男性側の精子が少ない」「運動率が良くない」といったケースにも効果的な方法です。

体外受精では、女性の卵胞内卵子を採取して培養液の中で受精させます。体外とはいえ精子の力で自然に受精させるため、十分な精子の数が必要です。受精させたのち「分割卵」「胚盤胞」へ成長させてから、子宮に戻して着床させます。

体外受精を行っても妊娠するとは限らないため、いつやめるか考えておく必要があります。

体外受精にはもう一つ「顕微授精」という方法もあります。一般的な体外受精は精子を卵子に振りかけて受精させますが、精子の数が少なかったり運動量が乏しかったりすると、受精は困難です。このため、細い針の先端に精子を取り、顕微鏡を使って直接卵子にその針を注射して精子を送り込みます。これによって受精障害があっても、受精する可能性を高めることができます。

不妊治療と聞くと高額なイメージがあるのではないでしょうか。しかし、治療を始めてから妊娠するまでの期間や治療法によって費用の額は変わります。治療法によっては保険も適用されますので、思ったほどかからなかったという人もいるはずです。逆に、いろいろな方法を試しても妊娠が難しいという人は、費用もかなり高額になってしまいます。では実際のところ、それぞれの治療法で、どのくらいの費用が掛かるのかを見てみましょう。