不妊治療とは?治療の流れは?気になる治療費や病院の選び方!

【医師監修】思うように子供に恵まれないカップルは年々増加しています。しかし日本では、不妊治療はまだまだ浸透していないのが現状です。そのため不妊治療に対する疑問も多いことでしょう。ここでは「不妊治療の内容や流れ」「病院の費用」「選び方」に関する知識を紹介します。

( 5ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 不妊治療について詳しく知りたい!
  2. 不妊症とはどういう状態?
  3. 不妊治療の流れとは
  4. 不妊治療の費用
  5. 不妊治療のやめどきはいつ?
  6. 不妊治療、病院を選ぶポイントとは?
  7. 不妊治療で使われる漢方薬とは
  8. 不妊治療と仕事は両立できる?
  9. 男性も積極的に不妊治療に協力を
  10. 不妊治療に不安を感じたら

漢方薬を民間薬のように考え、気軽に服用できると考えている人もいますが、れっきとした薬です。副作用も恐れもありますから、医師や専門の薬剤師に相談して、正しく処方してもらいましょう。

最近は不妊治療に漢方を取り入れる医師も増えてきています。関心のある人は、通院している病院などで、漢方薬を処方してもらえるか、尋ねてみてください。

漢方薬で不妊体質の改善を

漢方薬はピンポイントで悪い個所を治療するというよりも、体の全体的なバランスを整えることを目的とします。不妊体質を引き起こすバランスの崩れを解消するには、次のような漢方薬がよいでしょう。

●気が足りない方:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、または十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
●血の流れが悪い方:桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、または温経湯(うんけいとう)
●精力が不足している方:六味地黄丸(ろくみじおうがん」、または八味地黄丸(はちみじおうがん)
●血が足りない方:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、または加味帰脾湯(かみしょうようさん)


(漢方については以下の記事も参考にしてみてください)

不妊治療に漢方!妊活に役立つ漢方13選と口コミ・値段をご紹介!

不妊治療と仕事は両立できる?

不妊治療の期間や治療法は個人によって異なります。不妊治療の内容によっては、仕事を続けるのが難しくなる場合もあるでしょう。仕事のやめどきや不妊治療のやめどきを考える必要があるかもしれません。仕事との両立をするためには、職場の協力も必要です。一人で悩まずに医師、職場の上司や同僚、パートナーなどに相談しましょう。

不妊治療への理解を求めよう

不妊治療を始めるとき、仕事との両立についても考えておく必要があります。仕事を続ける場合は、不妊治療の方針が決まったら、その時期だけ働き方を変えられるように、上司などに相談しておくとよいでしょう。また不妊治療がうまくいかなかった場合の治療の「やめどき」を事前に決めておくことも大切です。

治療のやめどきが分かっていれば、会社の側も仕事に関する配慮がしやすくなるでしょう。どうしても仕事面で考慮してもらえない場合は、退職や転職も頭に入れておく必要があるかもしれません。妊娠をするには、どうしても年齢が関わってきます。後悔しないような選択ができるよう、しっかりと準備し、周囲にも協力を求めましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

人工授精、体外受精などの治療を進めていくには、この日、というベストタイミングで病院を受診する必要が出てきます。 そのタイミングを逃せば効果的な治療効果は得られないので、お仕事をしながらというのは、なかなか厳しいスケジューリングになると思います。 治療を優先できるように上手く調整してもらうと良いでしょう。

不妊治療にストレスは大敵

不妊には心理的ストレスも大きな影響を及ぼします。仕事の負担が大きすぎてストレスを溜めてしまうようでは、不妊治療の妨げにもなりかねません。不妊治療をする前に、ある程度のお金を貯めておけば、仕事でのストレスを感じず治療に専念できるでしょう。仕事をとるか妊娠の可能性に賭けるかは、自分の気持ち次第といえるかもしれません。

男性も積極的に不妊治療に協力を

妊娠は夫婦で協力し合わないとうまくいきません。同じく不妊治療も女性側の努力だけでは解決しません。不妊の原因は男女どちらにもある可能性があります。不妊の原因を確かめるためには、男性側の協力も必要不可欠なのです。パートナーとよく話し合って、一緒に不妊治療にあたることが最も理想的といえるでしょう。

もちろん、妊娠できなかった場合の不妊治療のやめどきについても、夫婦でよく話し合っておく必要があります。

(男性の不妊治療については以下の記事も参考にしてみてください!)

男性の不妊治療とは?治療方法や原因について詳しく知りたい!

不妊治療に不安を感じたら